Date:2007.02/18 [Sun]20:30 | Category:[ネットウォッチ?]
我々は福島事件で逮捕された産婦人科医師の無罪を信じ支援します。
この記事は、
『新小児科医のつぶやき』さまの記事、
2.18企画、2.18に全面的に賛同する意図で書きはじめました。
本日観てきた宝塚歌劇公演の劇中歌に、
名探偵明智小五郎は、
築き上げてきた名声を、一度の失敗で失う。
名声が高いほど、惨めだ。
我々と同じただの人にまで落とされる。
というような意味のものがありました。私はそれを聴きながら、
福島大野病院事件の事を強く思い出していました。
一年前の今日、
福島大野病院の産婦人科医、加藤医師は、
築き上げていた名声を、
一度の、医学的には失敗ではないと、専門家集団からの多くの声明が
よせられている(※)、患者さんの死という不幸な転機をたどった症例で、
犯罪者として逮捕されました。
(ただの人どころではありません)
※周産期医療の崩壊をくい止める会のホームページをご参照下さい。
直接お会いした事はありませんが、
地域の産科医療を、一人医長として努めることは大変なことと
想像はできます。
お産は時を選びませんから、自分の生活は後回しに、求められるままに、
持てる力以上のものを気力で出して、誠実に真面目に、
地域医療に貢献してきた「報酬」が、犯罪者としての逮捕では、
やり切れません。
私も友人知人が妊娠したと聞くと、生まれてくるのが楽しみだね〜と
妊婦さんや新生児の死という可能性を考えることなく、嬉しい気持ち一杯で
その日を待ちわびていますから、
もし、喜びで湧き上がるはずの日が、
妊婦もしくは新生児の死という涙の日となってしまったら、
遺族の悲しみは、いままでの浮き立った気持ちが大きい分だけ、
崖から突き落とされたような気分(それ以上)であろうことは、
想像ができます。
悲しみが深いからといって、懲罰を与えていいことにはならない。
そこにいる誰かに、無理やり責任を負わせてしまってはいけない。
ほんのちょっと前までは、妊婦が死ぬのも子供が死ぬのも、珍しくありませんでした。
データを上げられている医療サイトやブログは沢山ありますから
(産科医療の現状については、『ある産婦人科医のひとりごと』様などを参考にされるといいと思います)、
あえて身近な年長者に聞いてみました。
70代の方に聞くと、生まれたけれどすぐに死んだ兄弟姉妹がいる人は、
珍しくない。
90代になると、6人生まれて4人残ったなんてことはザラにあります。
(だからこそ、子供を沢山作ったともいえる)
腹違いの兄弟姉妹がいる学友の話もでてきます。私が聞いた限りでは、
母親が出産時もしくは産後の肥立ちが悪くて亡くなったために、
後妻を貰ったということでした。
人類の健康度は、栄養状態がよくなったとはいえあまり変わっていないだろうし、
逆に運動しなくなったこと、出産年齢が上方へシフトしている事からは、
母体の健康度は昔より悪いと想像できます。
それなのに、世界でも類をみないほどに、新生児死亡率は低い。
出産時にかかる費用も、諸外国に比べると格安である。
以上のデータから、私は日本の産科医療は世界のトップクラスにあると
思っていましたし、実際、
現代日本には、「お産は病気ではない」という「安全神話」が蔓延しています。
それほどまでにすばらしい成果を出してきた、
日本の産科医療が、崩壊の危機に面しています。
昔から言われていたのが、現場のキツさ。
10余年前、赤ちゃんが生まれるという喜びを共有できる唯一の科だから、
と周囲の反対を押し切って、産科に進んだ友人がおりましたが、
結婚を転機にと、他科(マイナー科といわれるところです)にうつりました。
当直(といっても当然寝られず、36時間の連続勤務)が続き、
誕生の瞬間は、やった〜と疲れが吹っ飛ぶほど嬉しいけれど、
実際問題として身体が持たなくなるのではないかとこぼしてもいました。
(当時から、新入医局員が多い科ではありませんでしたから、
年数を重ねても仕事が減るどころか、仕事が増えていたのではないかと
想像します)
ただでさえ、キツイ現場なのに、医師が頑張れるのは、
新しい生命の誕生を助ける事ができるという喜びと、
患者さんからの「ありがとう」「お世話になりました」という
感謝の言葉があったから。
自分しかいない、という状況も、一つのやりがいとなり、
頑張ってこられたのだと、私は理解しています。
しかし、一年前、
産婦人医が一生に一度出くわすか出くわさないかの稀で、非常に難しい状況で、
頑張って頑張って最善をつくしても、結果が悪けりゃ犯罪者だと、
福島大野病院事件は産科医師に突きつけたのです。
医師にとっても、信頼してくれた患者さんの命が奪われるという事は、
とてもつらいことなのに、
決して手を抜いたわけではなく、必死で死のふちから呼び戻そうと
医療者側も死に物狂いで頑張ったのに、その努力の報酬が逮捕では、
本当に報われません。
現在でも産婦人科医が訴えられる生涯確率は1/3〜1/2(!!!!)とか。
医学的に正しい事を全力でやっても、結果が悪ければ、
明日にでも逮捕されるかも知れない。
その恐れからでしょうか、
福島大野事件を境に、そして堀病院事件、
大淀事件(毎日新聞の捏造キャンペーン)で加速して、
どんどん産科の数が減っています。
以下、その資料も記されている『勤務医開業つれづれ日記』様のリンクを
貼らせて戴きます。
【産科・小児科 休止一覧】 日本全国 今後の崩壊予定
某役人大先生は、
【柳沢厚生労働大臣 かく語りき】 H19年2月7日 予算委員会での答弁 その1
【柳沢厚生労働大臣 かく語りき】 H19年2月7日 予算委員会での答弁 その2
で分かるように、産む人が減ったから産科医が減ってもOKと
現状認識に乏しい発言をして、突っ込まれてます。
しかし、実際妊婦さんの数が、お産を扱う現役産科医の数に比例して
減っているかといえばそうではなく、各地で「お産ドミノ」といわれる
現象が起こっています。
トップがこれではどうしようもありません。
まさしく、「医療崩壊」カウントダウンです。
※Wikipedia-医療崩壊
手塚治虫先生がすばらしいところは、フィクションの世界でも、
ルールは守ってくださるところ。
医学を学ばれたからでしょうか、どんな天才でも治せない病気があることを
繰り返し描かれていました。
どんなに順調にいっているように見えても、思わぬ転機を迎えてしまう事が
ある。
人体はブラックボックス。まだ解明されていない部分が多いのに
(だからアンドロイドができないのだ)、個体差も大きいのに。
現在の医学でわからない事も沢山あるのに
(だから東西融合医学というのが流行っていたりするのだろうな)。
原因が分かっている病気のほうが圧倒的に少ないのに、
いつのまに、全ての病気は医学で治せるという迷信が広まってしまったのだろう。
生命の神秘への畏怖を、忘れてしまったのだろうか?
さらに、マンパワー不足。
「医者が余っている」という幻想が広がっているようですが、
大学病院に入院した経験からは全くそうは思えない。
あまっている科もあるかもしれないけれど、
いつも同じ医師が走り回っています。病棟に住んでいるんじゃないかと
思うほどに。
枕元の担当医の欄をみても、あらこの人もあの人も……まあ、ここまで
一人の先生の担当なの?と驚くほど、一人で抱えてます。
※対談 「医師不足地域の医療が危ない!」 本田宏先生&日野秀逸先生
現代医学に過大な幻想を抱くのは、
医師のおかれている状況に妄想を抱くのは、いいかげん止めていただきたいと、
医療を受ける側としても思います。
書き始めは、福島大野事件だったけれど、随分広がってしまったついでに。
オールラウンダーを育てるとかのスーパーローテイト制もおかしいと
私は思ってます。
そんな魔術のような技術が、たかが6年+2年で身につくものか。
やるならもうすこし本腰入れて、+10年計画ぐらいでやればいいのに、
とりあえずその場しのぎしておきましたみたいな感がぬぐえなくて嫌だ。
自分自身でも、家族でも、何か不安があったら専門医に見て欲しいもの。
専門に○○科を15年やってますが、その前に3ヶ月ほど内科をやったから
大丈夫ですよ、と言われても、じゃあお任せしますと言いづらい。
大病院志向が強い日本では定着しないんでないの?
強引にまとめ。
様々な要因が加わって、
(私的には、福島大野事件に代表されるJBMを作ったトンデモ裁判、
マスコミの捏造偏向報道、くれくれ根性(心の僻地)が主犯だと
思っておりますが)、
医療崩壊は止められないかもしれません。
けれど、このまま行くと、崩れた後がおぞましいことになりそうです。
※Wikipedia‐判例に基づいた医療(JBM)
緩やかに崩壊させるためにも、その着地点を探すためにも、
私は、福島事件で逮捕された産婦人科医師の無罪を信じ支援します。
『新小児科医のつぶやき』さまの記事、
2.18企画、2.18に全面的に賛同する意図で書きはじめました。
本日観てきた宝塚歌劇公演の劇中歌に、
名探偵明智小五郎は、
築き上げてきた名声を、一度の失敗で失う。
名声が高いほど、惨めだ。
我々と同じただの人にまで落とされる。
というような意味のものがありました。私はそれを聴きながら、
福島大野病院事件の事を強く思い出していました。
一年前の今日、
福島大野病院の産婦人科医、加藤医師は、
築き上げていた名声を、
一度の、医学的には失敗ではないと、専門家集団からの多くの声明が
よせられている(※)、患者さんの死という不幸な転機をたどった症例で、
犯罪者として逮捕されました。
(ただの人どころではありません)
※周産期医療の崩壊をくい止める会のホームページをご参照下さい。
直接お会いした事はありませんが、
地域の産科医療を、一人医長として努めることは大変なことと
想像はできます。
お産は時を選びませんから、自分の生活は後回しに、求められるままに、
持てる力以上のものを気力で出して、誠実に真面目に、
地域医療に貢献してきた「報酬」が、犯罪者としての逮捕では、
やり切れません。
私も友人知人が妊娠したと聞くと、生まれてくるのが楽しみだね〜と
妊婦さんや新生児の死という可能性を考えることなく、嬉しい気持ち一杯で
その日を待ちわびていますから、
もし、喜びで湧き上がるはずの日が、
妊婦もしくは新生児の死という涙の日となってしまったら、
遺族の悲しみは、いままでの浮き立った気持ちが大きい分だけ、
崖から突き落とされたような気分(それ以上)であろうことは、
想像ができます。
悲しみが深いからといって、懲罰を与えていいことにはならない。
そこにいる誰かに、無理やり責任を負わせてしまってはいけない。
ほんのちょっと前までは、妊婦が死ぬのも子供が死ぬのも、珍しくありませんでした。
データを上げられている医療サイトやブログは沢山ありますから
(産科医療の現状については、『ある産婦人科医のひとりごと』様などを参考にされるといいと思います)、
あえて身近な年長者に聞いてみました。
70代の方に聞くと、生まれたけれどすぐに死んだ兄弟姉妹がいる人は、
珍しくない。
90代になると、6人生まれて4人残ったなんてことはザラにあります。
(だからこそ、子供を沢山作ったともいえる)
腹違いの兄弟姉妹がいる学友の話もでてきます。私が聞いた限りでは、
母親が出産時もしくは産後の肥立ちが悪くて亡くなったために、
後妻を貰ったということでした。
人類の健康度は、栄養状態がよくなったとはいえあまり変わっていないだろうし、
逆に運動しなくなったこと、出産年齢が上方へシフトしている事からは、
母体の健康度は昔より悪いと想像できます。
それなのに、世界でも類をみないほどに、新生児死亡率は低い。
出産時にかかる費用も、諸外国に比べると格安である。
以上のデータから、私は日本の産科医療は世界のトップクラスにあると
思っていましたし、実際、
現代日本には、「お産は病気ではない」という「安全神話」が蔓延しています。
それほどまでにすばらしい成果を出してきた、
日本の産科医療が、崩壊の危機に面しています。
昔から言われていたのが、現場のキツさ。
10余年前、赤ちゃんが生まれるという喜びを共有できる唯一の科だから、
と周囲の反対を押し切って、産科に進んだ友人がおりましたが、
結婚を転機にと、他科(マイナー科といわれるところです)にうつりました。
当直(といっても当然寝られず、36時間の連続勤務)が続き、
誕生の瞬間は、やった〜と疲れが吹っ飛ぶほど嬉しいけれど、
実際問題として身体が持たなくなるのではないかとこぼしてもいました。
(当時から、新入医局員が多い科ではありませんでしたから、
年数を重ねても仕事が減るどころか、仕事が増えていたのではないかと
想像します)
ただでさえ、キツイ現場なのに、医師が頑張れるのは、
新しい生命の誕生を助ける事ができるという喜びと、
患者さんからの「ありがとう」「お世話になりました」という
感謝の言葉があったから。
自分しかいない、という状況も、一つのやりがいとなり、
頑張ってこられたのだと、私は理解しています。
しかし、一年前、
産婦人医が一生に一度出くわすか出くわさないかの稀で、非常に難しい状況で、
頑張って頑張って最善をつくしても、結果が悪けりゃ犯罪者だと、
福島大野病院事件は産科医師に突きつけたのです。
医師にとっても、信頼してくれた患者さんの命が奪われるという事は、
とてもつらいことなのに、
決して手を抜いたわけではなく、必死で死のふちから呼び戻そうと
医療者側も死に物狂いで頑張ったのに、その努力の報酬が逮捕では、
本当に報われません。
現在でも産婦人科医が訴えられる生涯確率は1/3〜1/2(!!!!)とか。
医学的に正しい事を全力でやっても、結果が悪ければ、
明日にでも逮捕されるかも知れない。
その恐れからでしょうか、
福島大野事件を境に、そして堀病院事件、
大淀事件(毎日新聞の捏造キャンペーン)で加速して、
どんどん産科の数が減っています。
以下、その資料も記されている『勤務医開業つれづれ日記』様のリンクを
貼らせて戴きます。
【産科・小児科 休止一覧】 日本全国 今後の崩壊予定
某役人大先生は、
【柳沢厚生労働大臣 かく語りき】 H19年2月7日 予算委員会での答弁 その1
【柳沢厚生労働大臣 かく語りき】 H19年2月7日 予算委員会での答弁 その2
で分かるように、産む人が減ったから産科医が減ってもOKと
現状認識に乏しい発言をして、突っ込まれてます。
しかし、実際妊婦さんの数が、お産を扱う現役産科医の数に比例して
減っているかといえばそうではなく、各地で「お産ドミノ」といわれる
現象が起こっています。
トップがこれではどうしようもありません。
まさしく、「医療崩壊」カウントダウンです。
※Wikipedia-医療崩壊
手塚治虫先生がすばらしいところは、フィクションの世界でも、
ルールは守ってくださるところ。
医学を学ばれたからでしょうか、どんな天才でも治せない病気があることを
繰り返し描かれていました。
どんなに順調にいっているように見えても、思わぬ転機を迎えてしまう事が
ある。
人体はブラックボックス。まだ解明されていない部分が多いのに
(だからアンドロイドができないのだ)、個体差も大きいのに。
現在の医学でわからない事も沢山あるのに
(だから東西融合医学というのが流行っていたりするのだろうな)。
原因が分かっている病気のほうが圧倒的に少ないのに、
いつのまに、全ての病気は医学で治せるという迷信が広まってしまったのだろう。
生命の神秘への畏怖を、忘れてしまったのだろうか?
『ブラックジャック』より、本間丈太郎医師の言葉「どんな医学だって、生命の不思議さにはかなわん。
人間が生き物の生き死にを自由にしようなんて、おこがましいとは
思わんかね……」
さらに、マンパワー不足。
「医者が余っている」という幻想が広がっているようですが、
大学病院に入院した経験からは全くそうは思えない。
あまっている科もあるかもしれないけれど、
いつも同じ医師が走り回っています。病棟に住んでいるんじゃないかと
思うほどに。
枕元の担当医の欄をみても、あらこの人もあの人も……まあ、ここまで
一人の先生の担当なの?と驚くほど、一人で抱えてます。
※対談 「医師不足地域の医療が危ない!」 本田宏先生&日野秀逸先生
現代医学に過大な幻想を抱くのは、
医師のおかれている状況に妄想を抱くのは、いいかげん止めていただきたいと、
医療を受ける側としても思います。
書き始めは、福島大野事件だったけれど、随分広がってしまったついでに。
オールラウンダーを育てるとかのスーパーローテイト制もおかしいと
私は思ってます。
そんな魔術のような技術が、たかが6年+2年で身につくものか。
やるならもうすこし本腰入れて、+10年計画ぐらいでやればいいのに、
とりあえずその場しのぎしておきましたみたいな感がぬぐえなくて嫌だ。
自分自身でも、家族でも、何か不安があったら専門医に見て欲しいもの。
専門に○○科を15年やってますが、その前に3ヶ月ほど内科をやったから
大丈夫ですよ、と言われても、じゃあお任せしますと言いづらい。
大病院志向が強い日本では定着しないんでないの?
強引にまとめ。
様々な要因が加わって、
(私的には、福島大野事件に代表されるJBMを作ったトンデモ裁判、
マスコミの捏造偏向報道、くれくれ根性(心の僻地)が主犯だと
思っておりますが)、
医療崩壊は止められないかもしれません。
けれど、このまま行くと、崩れた後がおぞましいことになりそうです。
※Wikipedia‐判例に基づいた医療(JBM)
緩やかに崩壊させるためにも、その着地点を探すためにも、
私は、福島事件で逮捕された産婦人科医師の無罪を信じ支援します。


はじめまして
その理解は正しいと思います。
なかなか、きちんとわかってくれる人は、すくないんですよね、一般の人達では。
マスコミの間違った報道を鵜呑みにされている方が多いようで。
TBも失礼します。