Date:2008.03/09 [Sun]19:19 | Category:[宝塚歌劇関係]
宙大劇『黎明の風』/『Passion』
宙組・宝塚大劇場公演
『黎明の風』
−侍ジェントルマン 白洲次郎の挑戦−
『Passion 愛の旅』
本日11時公演を観てきました。

『黎明の風』 作・演出/石田昌也
日本史の教科書には登場しない(山川出版社の『日本史用語集』には項目なし)、
影の男となることを選んだ、英知と度胸に溢れた
型破りのカッコイイ男、白洲次郎にスポットを当て、
終戦前後からサンフランシスコ平和条約(1951)で独立を勝ち取るまでの歴史を
順に振り返ってみましょう、という話。
GHQにも首相にも、恐れず物申す、白洲次郎の日本人離れした、
自由で洒脱で、それでいて力強い、轟ぶしを響かした交渉振りをしかと見よ!
そこのけそこのけ、「従順ならざる唯一の日本人」、次郎が通る!
(轟節はかなりクサイ。しかしこれは、彼女の芸として確立したものと感じるので
それがいい、と私は思う。というよりも観る前から期待していた)
白洲次郎、かっこいいぞー!
(と彼に一目惚れした妻、正子が言っていた。石田先生もそう言われたいんだな)
あらすじを書いても、
日本史の教科書をそのままに、
そこに、次郎がいた!、みたいになると思います、この話。
『エル・アルコン』と同じで、語る内容が多く、
時間内にサンフランシスコ平和条約を締結させなければ
話が終わらないことが幸いしたか、余計な色があまりなく、
石田脚本にしては、あまり不快感がなかった。
次郎と、次郎を自由にさせている首相、吉田茂(汝鳥さん)が主役のようだよう。
宙組トップの演じるマッカーサーの影が薄いよう。
宙組娘役トップの演じるはずだったが、和音さんが代役で頑張っておられる
白洲正子も活躍しないよう。
(女性がお飾りやお色気要因なのは、石田脚本の常。
今回もマッカーサーの秘書がムダにくねってお色気ふりまいてました)。
蘭寿さん演じる辰美さんの、すっとした立ち姿が完璧で格好いいよう。
美郷さんの演じられた近藤さんが好きだ。
業績を上げるような偉人ではないと、芝居の中でも断言されたが、
次郎の言うように、真面目で着実でミスをしない。
私が彼をすごいと思ったのは、
サンフランシスコ講和条約の署名日が間近に迫った日、
現地サンフランシスコで、
その時読む予定の当事国の演説を、自国語で無く、英語、
それも吉田茂の下手な英語でやるバカがどこにいる、と
次郎が感情に任せて吠え、他のものが恐れ、なすすべなくうろたえている中。
近藤さんが、おずおずと、でもきっぱりと、
「具体的にはどうすれば」と、やってしまったものは仕方がない、
より良くするにはどうすれば良いかと、次郎に先を促したところがよかった。
『Passon 愛の旅』 作・演出/酒井澄夫
轟さんと、大和さんが、順に、トップポジションをつないで行くショー。
時にWトップ状態になる。
大和さんの場面には、基本、蘭寿さんと北翔さんが付く。
大和さんの空軍な感じの場面有り、
轟さんの、アラビアーンな退廃的なシーンあり、
中詰めは、ラテンで大和さんと蘭寿さんの客席おりあり。
ラインダンスの前に、ピンクな衣装の北翔さんの歌、
フィナーレの大階段で紫の燕尾に身を包んだ蘭寿さんが男役を率いて踊る。
女役タニちゃん(でもメイクは男役のまま)と、轟さんとの
綺麗だが色っぽさも情感もない(←すみません)絡み有り。
ダンスが終わってすぐに、似たような男役衣装に着替えて出て来た
タニちゃんにホッとした。
タニちゃんは美形さんであることに疑いを挟む余地は一部たりともないが、
もうちょっと持ち味を考えてほしい。
しばらく観ない/聞かないうちに、随分と歌が上手くなられたものだと感心する。
(『BLUE MOON BLUE』や『ノバ・ボサ・ノバ』のビデオに発狂しそうになった)
酒井先生だから、ちょこちょこつまんだ、そんな感じの外さないショー。
そういえば、『暁のローマ』/『レ・ビジュー・ブリアン』の公演も、轟さん特別出演で、
このときのショーの担当は、酒井先生だった。
納得。
あの時は、ゆら姐に目を奪われたものだが……。
<出演者について放談>
蘭寿さんの背骨の自在さがいい!
蘭寿さんの二の腕の下側の張り具合が最高!
そこがクッとあがっているから、長い手がますます高く大きく、
宙を、それもやわらかく余裕を持ってさっくりと切る。(ケロさんのそこも好きでした)
宙組に組替えになられてからは、観ていなかった、
久々の彼女に目を奪われました。
難なくこなしているように見える(実際は苦しく難しいであろう)踊りだから、
そこに感じられる余裕が、さらなる力を隠しているような姿が、
彼女を一層大きく、彼女の支配している周りの空間ごと浮き上がらせる。
初めて劇場で観た蘭寿さんはニッコロ(花大劇『ミケ』)、
次に観たのはおおきなワンちゃんみたいな役(花DC『カナリア』)、
そのころビデオでレスコー(花バウ『マノン』)を観ていました。
蘭寿さんったら研10ですよね、ネタで可愛がられておられた時期でした。
その後、彩吹さんと遠野さんが「おはよう、お寝坊さん」をやっているのに、
その親世代の春野さんと相手役さんの関係は冷め切っていて、な芝居で、
愛に生きる熱い平民ニコラを演じたりと、花組で活躍されていたのですが、
(春野トートを新人公演でやられたのは、未だ見ていません。
スカステで放送があるとイイナ)
宙組はお花様がトップを退かれてからは観ていなかったので、久しぶりでした。
すごい、より動きが綺麗になっている!
特に背中のしなり具合、よじれ具合が最高!とここでも、特撮番組の時と同じく
ラインフェチ振りを全開に楽しんでおりました。
(人間の習性は悲しいほど変わらないものです)
芝居でも、ショーでも、
美しいラインに縁取られたらんとむさんは素敵でした。
特にショーは、殆どロックオン状態だったので、いやはや。
(しまった、スッシーさん(←宙組での今までのターゲット)を、横目でしか追えてない)
どうです、私らしい感想でしょう >U子先輩!
今回は轟さんがトップという感じ。
同じく石田脚本だった、『青い鳥を探して』(2004.11)を思い出した。
(この公演は、退団するご贔屓ジェンヌさんのムラでのお稽古最終日だったので、
一階一列目というお席ながら、途中から観た。見送りで泣いて芝居に怒った、という
忘れられない公演です(苦笑)。ここからイシダは意図的に避けるようになりました)
あれから3年経つのに、轟さんはそのときと同じだ。
らんとむさんの変化に、
(貫禄はそのままだけど)成長されたなんだなあ、と、彼女の得た経験の蓄積に、
同時に自分にも流れていた年月を思って、何やってんだ自分と思いながら、
彼女の努力を得たものを褒め称え愛でるのが喜びとすると、
轟さんが年を重ねたように思えないのが、また幸せであり。
私が初めて大劇場で観た公演が、1998年の『浅茅が宿』/『ラヴィール』で
(次は2001年4月の宙「ベルばら」(花総アントワネット)まで飛ぶ)、
このときの雪組トップスターが轟さんだったから、
轟さんが宝塚歌劇の世界に身をおいておられることに、
その変わらなさに安堵を覚えてしまう。(タータンさんはもういない)
しかし、トップ(主演)となった日から、後戻りできない退団の道を
(理事を除いて)進んでいるわけで、貴重なトップとしての一作が、
二番手、もしくは1.5番手扱いになるのは悔しいという気持も、
充分に理解できます。
轟さんのことが好きだし、これからの彼女の活躍も見たいと願うけれど、
その影で、うらまれるようなことになることは避けてほしい。
今回は、年若き組子には難しい役で、専科がする方が相応しいとは言え、
二番手のような吉田茂も専科で。
宙組を見慣れていないこともあって、不思議な感じ。
娘役の比重が軽かったのは、
ウメちゃんの怪我によるまさかの残念な休演というアクシデントを思えば、
良い方に転がったのかも知れないけれど、
せっかくの組制。次もこのメンバーが見たいな、と思わせる配役にして欲しいなあ。
(その組制も、このごろますますしっちゃかめっちゃかで、
やっとまとぶんが星の王子様じゃなくて、花組なんだよね、と馴染んだところ。
花組のゆうひくんにはいつになれば慣れるのだろう。
大劇のポスター画像は公式に上がっているが)
金髪のタニちゃんが、何か最近まで見たものに重なって仕方がない。
ああ、ゲキレンジャーのロンだ、と思い至って、MYさんに同意を求めたら
「似てません。ロンは目を細めてます」
と思い切り否定されました。色々すみません。
『黎明の風』
−侍ジェントルマン 白洲次郎の挑戦−
『Passion 愛の旅』
本日11時公演を観てきました。

『黎明の風』 作・演出/石田昌也
日本史の教科書には登場しない(山川出版社の『日本史用語集』には項目なし)、
影の男となることを選んだ、英知と度胸に溢れた
型破りのカッコイイ男、白洲次郎にスポットを当て、
終戦前後からサンフランシスコ平和条約(1951)で独立を勝ち取るまでの歴史を
順に振り返ってみましょう、という話。
GHQにも首相にも、恐れず物申す、白洲次郎の日本人離れした、
自由で洒脱で、それでいて力強い、轟ぶしを響かした交渉振りをしかと見よ!
そこのけそこのけ、「従順ならざる唯一の日本人」、次郎が通る!
(轟節はかなりクサイ。しかしこれは、彼女の芸として確立したものと感じるので
それがいい、と私は思う。というよりも観る前から期待していた)
白洲次郎、かっこいいぞー!
(と彼に一目惚れした妻、正子が言っていた。石田先生もそう言われたいんだな)
あらすじを書いても、
日本史の教科書をそのままに、
そこに、次郎がいた!、みたいになると思います、この話。
『エル・アルコン』と同じで、語る内容が多く、
時間内にサンフランシスコ平和条約を締結させなければ
話が終わらないことが幸いしたか、余計な色があまりなく、
石田脚本にしては、あまり不快感がなかった。
次郎と、次郎を自由にさせている首相、吉田茂(汝鳥さん)が主役のようだよう。
宙組トップの演じるマッカーサーの影が薄いよう。
宙組娘役トップの演じるはずだったが、和音さんが代役で頑張っておられる
白洲正子も活躍しないよう。
(女性がお飾りやお色気要因なのは、石田脚本の常。
今回もマッカーサーの秘書がムダにくねってお色気ふりまいてました)。
蘭寿さん演じる辰美さんの、すっとした立ち姿が完璧で格好いいよう。
美郷さんの演じられた近藤さんが好きだ。
業績を上げるような偉人ではないと、芝居の中でも断言されたが、
次郎の言うように、真面目で着実でミスをしない。
私が彼をすごいと思ったのは、
サンフランシスコ講和条約の署名日が間近に迫った日、
現地サンフランシスコで、
その時読む予定の当事国の演説を、自国語で無く、英語、
それも吉田茂の下手な英語でやるバカがどこにいる、と
次郎が感情に任せて吠え、他のものが恐れ、なすすべなくうろたえている中。
近藤さんが、おずおずと、でもきっぱりと、
「具体的にはどうすれば」と、やってしまったものは仕方がない、
より良くするにはどうすれば良いかと、次郎に先を促したところがよかった。
『Passon 愛の旅』 作・演出/酒井澄夫
轟さんと、大和さんが、順に、トップポジションをつないで行くショー。
時にWトップ状態になる。
大和さんの場面には、基本、蘭寿さんと北翔さんが付く。
大和さんの空軍な感じの場面有り、
轟さんの、アラビアーンな退廃的なシーンあり、
中詰めは、ラテンで大和さんと蘭寿さんの客席おりあり。
ラインダンスの前に、ピンクな衣装の北翔さんの歌、
フィナーレの大階段で紫の燕尾に身を包んだ蘭寿さんが男役を率いて踊る。
女役タニちゃん(でもメイクは男役のまま)と、轟さんとの
綺麗だが色っぽさも情感もない(←すみません)絡み有り。
ダンスが終わってすぐに、似たような男役衣装に着替えて出て来た
タニちゃんにホッとした。
タニちゃんは美形さんであることに疑いを挟む余地は一部たりともないが、
もうちょっと持ち味を考えてほしい。
しばらく観ない/聞かないうちに、随分と歌が上手くなられたものだと感心する。
(『BLUE MOON BLUE』や『ノバ・ボサ・ノバ』のビデオに発狂しそうになった)
酒井先生だから、ちょこちょこつまんだ、そんな感じの外さないショー。
そういえば、『暁のローマ』/『レ・ビジュー・ブリアン』の公演も、轟さん特別出演で、
このときのショーの担当は、酒井先生だった。
納得。
あの時は、ゆら姐に目を奪われたものだが……。
<出演者について放談>
蘭寿さんの背骨の自在さがいい!
蘭寿さんの二の腕の下側の張り具合が最高!
そこがクッとあがっているから、長い手がますます高く大きく、
宙を、それもやわらかく余裕を持ってさっくりと切る。(ケロさんのそこも好きでした)
宙組に組替えになられてからは、観ていなかった、
久々の彼女に目を奪われました。
難なくこなしているように見える(実際は苦しく難しいであろう)踊りだから、
そこに感じられる余裕が、さらなる力を隠しているような姿が、
彼女を一層大きく、彼女の支配している周りの空間ごと浮き上がらせる。
初めて劇場で観た蘭寿さんはニッコロ(花大劇『ミケ』)、
次に観たのはおおきなワンちゃんみたいな役(花DC『カナリア』)、
そのころビデオでレスコー(花バウ『マノン』)を観ていました。
蘭寿さんったら研10ですよね、ネタで可愛がられておられた時期でした。
その後、彩吹さんと遠野さんが「おはよう、お寝坊さん」をやっているのに、
その親世代の春野さんと相手役さんの関係は冷め切っていて、な芝居で、
愛に生きる熱い平民ニコラを演じたりと、花組で活躍されていたのですが、
(春野トートを新人公演でやられたのは、未だ見ていません。
スカステで放送があるとイイナ)
宙組はお花様がトップを退かれてからは観ていなかったので、久しぶりでした。
すごい、より動きが綺麗になっている!
特に背中のしなり具合、よじれ具合が最高!とここでも、特撮番組の時と同じく
ラインフェチ振りを全開に楽しんでおりました。
(人間の習性は悲しいほど変わらないものです)
芝居でも、ショーでも、
美しいラインに縁取られたらんとむさんは素敵でした。
特にショーは、殆どロックオン状態だったので、いやはや。
(しまった、スッシーさん(←宙組での今までのターゲット)を、横目でしか追えてない)
どうです、私らしい感想でしょう >U子先輩!
今回は轟さんがトップという感じ。
同じく石田脚本だった、『青い鳥を探して』(2004.11)を思い出した。
(この公演は、退団するご贔屓ジェンヌさんのムラでのお稽古最終日だったので、
一階一列目というお席ながら、途中から観た。見送りで泣いて芝居に怒った、という
忘れられない公演です(苦笑)。ここからイシダは意図的に避けるようになりました)
あれから3年経つのに、轟さんはそのときと同じだ。
らんとむさんの変化に、
(貫禄はそのままだけど)成長されたなんだなあ、と、彼女の得た経験の蓄積に、
同時に自分にも流れていた年月を思って、何やってんだ自分と思いながら、
彼女の努力を得たものを褒め称え愛でるのが喜びとすると、
轟さんが年を重ねたように思えないのが、また幸せであり。
私が初めて大劇場で観た公演が、1998年の『浅茅が宿』/『ラヴィール』で
(次は2001年4月の宙「ベルばら」(花総アントワネット)まで飛ぶ)、
このときの雪組トップスターが轟さんだったから、
轟さんが宝塚歌劇の世界に身をおいておられることに、
その変わらなさに安堵を覚えてしまう。(タータンさんはもういない)
しかし、トップ(主演)となった日から、後戻りできない退団の道を
(理事を除いて)進んでいるわけで、貴重なトップとしての一作が、
二番手、もしくは1.5番手扱いになるのは悔しいという気持も、
充分に理解できます。
轟さんのことが好きだし、これからの彼女の活躍も見たいと願うけれど、
その影で、うらまれるようなことになることは避けてほしい。
今回は、年若き組子には難しい役で、専科がする方が相応しいとは言え、
二番手のような吉田茂も専科で。
宙組を見慣れていないこともあって、不思議な感じ。
娘役の比重が軽かったのは、
ウメちゃんの怪我によるまさかの残念な休演というアクシデントを思えば、
良い方に転がったのかも知れないけれど、
せっかくの組制。次もこのメンバーが見たいな、と思わせる配役にして欲しいなあ。
(その組制も、このごろますますしっちゃかめっちゃかで、
やっとまとぶんが星の王子様じゃなくて、花組なんだよね、と馴染んだところ。
花組のゆうひくんにはいつになれば慣れるのだろう。
大劇のポスター画像は公式に上がっているが)
金髪のタニちゃんが、何か最近まで見たものに重なって仕方がない。
ああ、ゲキレンジャーのロンだ、と思い至って、MYさんに同意を求めたら
「似てません。ロンは目を細めてます」
と思い切り否定されました。色々すみません。


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