Entries
60代男性も楽しんだ『黎明の風』
その後上司が、その後、マッカーサーはどうなったのか、と
どうして彼は念願だった大統領選挙に大差で負けたのか、
その辺りのエピソード、最期はどうだったのかまでしゃべるしゃべる。
……ウンチク魔人の彼は、
マッカーサーファンで、彼を偉人と讃えている人でもあった。
(白洲次郎と正子の、人となりを描いた本も、所有しているが)
なので、タニちゃんの演じた美形なマッカーサーを素直に喜んでいた。
脚本が、「白洲次郎、かっこいいぞ!」でも、彼の頭の中では、すっかり、
「ありがとう、ダグラス・マッカーサー!」に変換されていたようなのが面白い。
生まれて初めて、宝塚歌劇を面白いと思ったと笑った。
「知っている歌は名曲だ」といつもいう彼らしい。
『明智小五郎(黒蜥蜴)』は分からん、と投げていたけれど、
『黎明の風』は史実に沿うもので、知っている話だから、
最後まで楽しめたのだろう。
しかし、大きな疑問もあったらしい。曰く、
「宝塚は、他の国にもファンが多いと思うが、
あのシーンのあの台詞(←察してください)は、
史実にはないから、宝塚の脚本家がオリジナルに入れた台詞だろう。
国際問題にならないんだろうか?」
『王家に捧ぐ歌』でキムシンの狂信的なアメリカ批判台詞の大洪水に、
吐き気を催した私は、そこはスルーしていた。
大筋に関係ないところは軽く流さないと、役者の頑張りによる面白さまでが
損なわれてしまうゆえ、身に付けた観劇作法でもある。
しかし、彼の指摘する「それ」は、抜き出され、俎上に上げられてみれば、
確かに問題発言以外の何物でもない。
対象となる相手は、「大国」アメリカじゃない、何かと問題の多い国だし。
(それゆえに脚本家もついホンネがでたのだと思うが)
私のような宝塚のぬるいファンは、
まあ、イシダだし、ハナシが壊れてないだけマシ
とぬるっとスルーできるけど、そうじゃない人もいるのだろうな。
スカステのNow on STAGEの一部を掲載したコーナー(スカステ公式内)で、
出演者は、轟次郎の土下座シーンが衝撃的だったと話していたと、
読んだような気がするが、そこ上司の記憶には残らなかったそうな。
上司とは、須田剋太さんの絵についても語った。
大阪府庁へのお使いと、早退させて貰った私に、彼が、
時間があればぜひ、二階の廊下にずらずらずらずらと展示してある作品を
観てくるように、と教えてくれたものだ。
早速、それぞれの視点を語った。
人の感性、それによる記憶は様々で、面白い。
この件については、別項で。



*Comment
Comment_form