お決まりの日々?

モモの節句でございます。

Best P & M、追加公演

光と映像を駆使した舞台芸術を堪能してきました。
これは三次元で空間として楽しむべし、と思わせる技術力の凄さ。
完成度の高さ。大変素晴らしいものを見せてもらいました。
スタッフさんやお客さんを含め、彼らが作り出す空間を体感できてよかった。
これぞ、エンターテインメント!

凄い凄い、で押してしまうと、見る側が疲れて飽きてしまうので、
ゆるい(と思わせる)トークで、己の肉体も休憩させながら、
客の意識も強制的に切り替えさせ、
押して引いて、ノンストップの二時間半公演をひっぱる構成力も素晴らしい。

ソロ・コンサート。
主役の人の声がいい、とか、歌が上手いと思ったことはないのに
(ファンの方すみません。相方のほうが聞けるよね?)、
是非見たいと思わされるのは、
ピカ一さんをセルフプロデュースの達人だと思っているし、
一流のエンターティナーだと信頼しているから。

彼は自分がどう見えるか熟知している。
客席から舞台装置がどう映るのか、舞台にいる自分がどう見えるのかだけでなく、
「女性は分からない」と言いながら、女性ファンが有しているフィルターを
通すとどのような像を映すのかも熟知しているようだ。
ハズして大丈夫な範囲もわかっていて、大胆にぎりぎりまではずすが、
ゆるさも巧妙に演出して、そこに計算があることを巧妙にも見せない。

自分の歌に対する客観的な評価も冷静に下しているゆえの構成、演出だと思った。

一歩間違えたら叩かれる発言を、
叩かれない安全ぎりぎりにマークをつけたトークは、
舞台から落ちないように、安全圏からも落ちない。
ファンはそのひやひやした気持ちでいっそう楽しんでいる。
頭のいい人だと思うし、私はそういう人も好き。

商業写真も綺麗だし、顔立ちも肉体も綺麗な人だと思うが、
もっと綺麗な人を私は知っている(某アクション俳優さんとか)。
もっと綺麗な人もいいが、彼もいい(尻だけじゃなくてね!)。

ダンスは上手いと思うが、凄く上手いとは思わない。
完全に限りなく近い美は、完全でないちょっとした隙が魔力的だが、
完全に近いけれど不完全という美は、そのかけた部分が、親しみとして
映る(と思う)。

イラッとする曲にイラッとする振り付けをした、と説明した後で
魅せてくれたパフォーマンスは、銀色のコスチュームに原色の光があたると、
別物に見える視覚効果を交えながら、
「同じ(様な)コスチュームだから、どこにいるかわからない」と
チケットを取ってくれた友人は言ったけれど、分かる。
人でない物を表現している集団において、
主役の人の動きには人間らしさが残っている、と説明すると、
納得してもらえた。

極端に軸をはずしても踊れる技術と、
鍛錬を重ねた柔軟さと強靭さで自分と同じ構造とは思えない関節の動きを
強調し、体位の不安定さでも魅せるダンサーもいるし、
軸ははずさず、見ている物に落ち着きを与える踊り手もいる。
彼のダンスは安心させる。彼の関節は人間らしさを残している。
自分を知り、それを上手に演出として魅せてしまう巧みさが、とても好ましく映る。

存在が大きい。
20対(?)のピンスポットの中央に立ち、光に包まれている姿が自然。
強烈な光すら、ひざまづかせ押しやってしまう強さがある。

ダンスの巧みさ、スタイルのよさ、だけで言えば、
彼の座長公演で私にも馴染みになった、後輩グループの中の人のほうが、
勝っていると思うが、彼らとは存在感において違っている。
(それは衣装やライトの差によるものだけではない)

人の目を引くやりかたは、いくつもあると思うけれど、
彼の場合は緩急を使い分ける変化で、
おおっとひきつけてしまう巧みなタイプだと思う。


ゆるく見せかけた戦略溢れるトークも彼の魅力だ。

後輩のコンサートに行けば、黄色い声ばかりだが、
自分のコンサートでは、黄色い声が枯れてきている。
幅広い年齢層なのはいいこと、男性が来てくれるのも嬉しいこと、と言った後で、
来場した客の年齢調査をする。
「10代」、の黄色い声判定にはいいねー、とおっさんモード。
20代は、枯れてきている
30代は、だいぶかれてきた
40代は、まだまだこれから、と言う感じ。
暴言を吐いているようでいて、〆るところを間違えていない
(枯れ切ったとはいわない)ので不快ではない。
「客席を信頼しているから、ここまで言えるんだ、気を許しているんだ」
と心理的な近さを錯覚させる幻想は甘い快感。

僕に求めているイメージは?の問いは、
「王子様」「おっさん」と二分して戻ってきた。
「お」しか一致してないと彼は言って笑いをとった。
おっさんは、コンサートの冒頭トークで自分をさして言った言葉でもある。
(私は「(関西の)おばちゃん」とつぶやいた。これも頭文字は同じ)

ゆるいトークのふりをして、客席の声を、求められているものを
瞬時に分析、判断して返していく能力に舌を巻く。
彼は素晴らしく有能なプロデューサーであり演出家だ。

「王子様」を求める気持ちにも、エンターティナーとして完璧に応える。
全体としてのスタイルがいい、と思ったことはないが(すみません)、
舞台にいる彼は、宝塚歌劇トップスターにも負けない王子様である。

コンサートツアーらしく、土地褒めサービストークも忘れない。
今回は、関西はうどんが旨い。500円のきつねうどんを毎日食べているとか。
東京のはしょうゆみたいで、と混ぜながら、関西は美味しい、
自分も関西出身だから馴染みがあるとツボをこころえた持ち上げ方よ。

自分がしゃべりたいからしゃべるね、と甘えをトッピングに、
F1トークも聞かせてしまう。(彼が連載している雑誌を読んでいなかった層も、
本屋に寄るであろう)

最初のトークで、
どんなに練習を繰り返しても、リハーサルをやっても、本番の一回に及ばない。
コンサートはパズルのような物、最後の一ピースがお客さん、と説明して、
まさに一ピースであると感じさせる特別な演出を入れ込む。

20代前半に作った歌で、今は歌いにくいと言う歌は、
お客さんが手を上に上げてクラップしながら、
「オラ」と掛け声を続けてくれると歌える、と客席に指示。
彼が歌いだしたので、歌を聞こうと「オラ」が消えていくと、
「歌えない」と辞めてしまう。
「歌ってー」に「曲の最後まで「オラ!」だよ」と、ロマンティックな曲が、
腹からの「オラ」「オラ」に彩られているのを、「特別になった」と喜んでみせる。
そして、今の自分が歌うとまた別の物になった、と感慨深そうに、
同じ「奇跡」を感じ取った共有感で、特別な気持ちにさせてくれる。

暴言は自分の照れ隠し(こんなことを白状しちゃったのも君達が、今日が特別だからだよ)
と言外にもシロップをしみこませ、「心赦されているわたし達」を抱かせる。

飼い犬にメロメロですと相好を崩したあと、
コンサートの間は母に預かってもらっているが、一週間ずっとあえていないので、
「ただいま」と帰宅してもお迎えがなかったらどうしよう、と切ない顔をみせる。
自分は人見知りだけれど、犬は人見知りしない、と人見知りの自分が、
皆さんの前なら特別に気を許している、という演出もしてしまう。
非常にこなれているし、人の心を掴む能力が高いと、その賢さに舌を巻く。

男性客を見つけて、「お父さん」と弄る。
女性の嫉妬心が起きるメカニズムを知っているんだなあと思う。
「こんなところに来ていていいんですか? ご夫婦ですよね?
 選挙の結果、日本がどう変わっていくか心配じゃないですか」と問うた後、
「日本はどうなるんでしょうね。いい方に変わっていけばいいんですけれどね」
とつぶやきながら舞台奥に戻る。
その前に、「選挙行った人~?」と聞くことも忘れない。
10代のファンも、選挙は行くものなんだ、と思っただろうし、
20歳以上のファンで手を挙げられなかった人は、次はちゃんと行こうと
思ったことだろう。(ご夫婦云々は同性愛疑惑の牽制も兼ねている。
 何と聡いことよ)

こんなアイドルはいない、と自分で言う。
客席に「これだからゆとりは!」とはき捨てるように言い、
「みんな(お客さん)が僕に対して求めている像と、実像は98パーセント違う」
「みんなは僕のことをよく知っていると思っているでしょう。でもぜんぜん知らない」
「現実を見ろ!」と連呼する。
「僕と結婚できると思い込んでいる人?」と手を挙げさせ、
「絶対ありません。現実を見ろ!」と叩き落す。
しかし、どれにもブーイングではなく拍手が起こる。
(現実を見ろという偶像はいないよな。夢を売るのが仕事だもん)
自分は夢の偶像でなくて、強い実在であるとファンに刻み込んでいるようにも思える。

ファンを突き放しながらも、女ッ気がないことは昔と変わりがないけれど、
自分もいつか結婚すると思う。その相手はもう生まれて、存在している。
まだ出会っていないだけで、
と現在フリーですよ、と安心感(?)を抱かせつつ、もしかして私の可能性もある?
と夢まで抱かしてしまうトークは凄い。

さらに、犬を飼ったきっかけは付き合っている人の影響と思った人、と聞き、
手がばばばばと上がったのを見て、ため息とともに大きく否定し、
「いつもガールズトークみたいないことしてるの? 女の子ってわからない」と
初心な面をアピールして、「お父さん」(客。本日の弄りの対象)を持ち上げ、
僕はまだまだですよ、と経験不足を恥じた風にふるまうのだから、全方位完璧だ。

憎らしいほどに老成していてそつがない。(もちろん憎いはずもない)
みんなのお陰で舞台に立てて幸せだけれど、どこか満たされていないんだ、という
哀しさもちらりとのぞかせて、何かしてあげたいという気持ちを掻き立てる。
(結果、次のチケットを買いたいと思うようになる)

その若さで座長か、と思わせた公演も、何度か、友人のお陰で見ることが出来た。
年次を重ねるごとに彼の色が強く出て、鋭くなっているように思う。

彼らは、バイト先の先輩が「面白いよ! 見てみて」とプッシュしてくれたお陰で、
6人から5人になった国民的アイドルグループの前座的存在であったころから
見続けているが、そのころから、彼のさめたところが気になっていたし、
ちらりとのぞく毒を好ましく思っていた。
好ましくは思っても、熱心なファンではないので、
出演番組をチェックすることも殆どない(『スシ王子!』は見た)。
しかし、生でパフォーマンスを見たいと思わせる人であり、
その機会に恵まれる(いつもありがとうございます >友人)ごとに、
また一段と進化した!と驚かされる人である。

弱点を「弱さ」とお皿に乗せてデコレーションして差し出すことで、
「かわいい~」と魅力にしてしまう戦略。彼の強さに私は引かれ、
これからの活躍をますます期待している。
年を重ねるごとに、奥行きをぐんぐん増して、自由度も上がるタイプだと思う。
素晴らしいパフォーマー兼演出家として、政治家になっちゃうのもいいんじゃないかな。

本当に、このエンターティナーを好きなのか、と思わせてしまうような
文章になってしまっているかもしれませんが、彼の素晴らしい才能に
頭の良さに最大の敬意をこめて書きました。
私のコンプレックスの一つが、頭が良くない、なので、
頭のよさを見せられた瞬間に憧憬を抱いてしまう。

彼を見知ったのが、かわいく歌う、と歌ったときにスクリーンに映された
「13才ぐらい」の時で、擬似恋愛対象として夢を見られるような年齢じゃ
私がなかったのでそういうキモチを抱いたことはありません。
何よりすでに某Oさんのファンだったし。



<自分メモ>
今日の会場は城ホール。
待ち合わせは開演30分前だったけれど、ホールを取り巻く凄い人にびっくりした。
J系コンサートは実に実に久しぶりで、持ち込みチェックなるものの存在を忘れていた。
「かばんを開けて並んでくださーい」

かばんの上にモモ兄(人形)の入った袋を入れていたのだが、
係りの人は、ちょっと触って、その下を見ることもなく通してくれました。
モモ兄お披露目になったら恥ずかしいと思っていたので助かった。
「なんで連れてきてるんですか?」(友人)
「行くぜ、っていったから」(私)
失笑する友人。私が楽しんでいるのを喜ぶモモ兄はいい人ですよ。

帝劇遠征も素敵ホテルライフがくっつくので良いのだが、
城ホールの近さはとても魅力的だ。
3年と言わずまたコンサートをして欲しい。

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たまり(ょ)

Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
スポットライト(好きな人しか目に入らない視野狭窄)状態で、片寄ってます。

何となくの傾向インデックス
・「某Oさん」や「花柄の君さま」などと表記させていただいている声優さんのファンなので御出演作♪
『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
宝塚歌劇感想
・他ドラマなど
・医療破壊に関しては涅槃の境地にいけたらイイナ♪
リンク先=『麻生太郎オフィシャルサイト』さんスキー♪

チベットを知るために-人権問題(ダライラマ法王日本代表部事務所)

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