お決まりの日々?

モモの節句でございます。

屋久島三日目(三日目前半)

朝食前にしたかったことは、ホテルロビーにある屋久杉のオブジェの
内部の空洞を懐中電灯で照らしてみること。

6時半に海から上る太陽も見たかった。
昨日の日没は雲だらけで見られかったし、日の出ショーは楽しみたかった。
海と空の境に雲が横たわっていて、その瞬間は分からなかったけれど、
朝焼けの海と空が楽しめた。
海も昨夜と違って穏やかでゆれながらキラキラと朝の光を宿している。
窓がフルオープンできるホテルでよかった。
今朝は、コンタクトを片方入れた時点でもう一方がどこかに行ってしまい、
入れた側の方も違和感があるのではずしたらこれも見失い、
結局は床に落下していたのと、指に付いた水気をとったタオル、
共に改めたのに、から見つかり、事なきを得たがやはりあわただしい朝だった。

朝ごはんは添乗員さんと一緒に食べる。
後でタクシーの運転手さんとの会話内でいわれていたが、
旅行会社によって違うけれど、彼の属する会社では客と添乗員の食事内容は
同じなのだそうだ。
客がそろって問題がないのを見届けてから食べ始め、
客よりも早く食べ終わってその後の手配をする添乗員の宿命とはいえ、
食べるのがとにかく早い。しかし釣られて早く食べたお陰で、
歯磨きをして部屋をざっと片付ける時間が出来た。

初日と同じタクシーの運転手さんは、二回目だからかフレンドリーだった。
同じツアーのご夫婦を迎えにいくために、北から南に島を半周する。
南と北では島の装いが違う。南はいかにも南国。
街路樹にハイビスカスが咲き誇り、バナナやパパイアが生っている。
マンゴー園の看板も、島の名産タンカンの看板もある。
コスモス畑も車窓から見ることが出来た。
コスモスは枯れた後、そのまま畑の肥料になるそうだ。
なんと無駄のないたくましい美しさだろう。
屋久島の産業はと問えば、それは観光と農業と漁業、林業であり、
農業として有名なのはタンカンとポンカン。
ポンカンはブランドで、屋久島産とラベルが付くと鹿児島産より二割高い。
これだけ甘くて美味だと、他の動物が狙わないはずがなく、
ヤクザルによる被害が年に数億(ニ億だったか?)ででているのだとか。
実は、タクシーの運転手さんはIターン組。横浜で樹医をされていたが、
植物好きが高じて屋久島に移住。自宅の庭には木を5本植え、作物も育てている。
夫婦で旅行に出かけた隙にヤクザルがやってきて、食べつくされてしまったと言う。
「とてもかわいい」日本犬を5匹、庭に柵を作って放し飼いされていて、
毎晩、火鉢で屋久島の水で作った焼酎を屋久島の水で半分に割ったものを、
寝かして、火鉢で温めて飲んでおられる。ここのところ体調が優れなかったので、
自分の庭に植えているナナカマドを半日干してホワイトリカーと氷砂糖につけた
ピンク色のお酒で回復させたと聞いた。
今は樹医はしていないけれど、評判を聞きつけた近所の人、
移住しているフランス人も含むと思われるが、の相談に乗ることで、
地域にも尽くされている様子である。
国内からのIターン組だけでなく、外国からの移住者も多いのだそうだ。
昨日のエコツアーガイドさんも屋久島出身ではないIターン組。
ご夫婦の担当ガイドさんは大阪から。それぞれ屋久島好きが高じて移住し、
今の仕事に就かれているとのことだった。

ご夫婦がお泊りのホテルの後ろにはモッチョム岳がそびえる。
到着時は夜で見えず、昨日は早朝出発、帰りは日没と荒天で見えず、
ご夫婦も初めて見たと感激しておられた。

今日の予定は、千尋の滝、紀元杉とヤクスギランドと屋久杉自然館。
本来なら火曜日は自然館は休館日だが、休日なので営業しているとのことで、
急遽組み込まれた。通常のツアーは40人だが、三人だから時間が出来ると、
昨日のうみがめ館もそうだが、今回も別料金だが組み込んでくれた。
まず千尋の滝を楽しみ、展望台からも楽しみ、水しぶきに浮かぶ虹も見た。
まっすぐな糸のような滝もまた清げだった。
花崗岩の縞模様が綺麗な岩肌だが、こけがつくとそこに植物が着生し、乱れてしまう。
しかし規制があるので、それを取ることは出来ないのだった。
Vの字になっているところから、モスラが生まれたのだそうで、
劇中の謎の島とは屋久島のことだとか。
アリナミンVのロケ地でもあるそうだ。
Wikiを見れば響鬼の舞台でもあったようで、後半はともかく前半は
見てみたくなってきた。いとたんいとたん!

紀元杉に向かう途中で、フェリーが海上で停泊しているのが見えた。
波が荒れているため入港できないのだそうだ。
フェリーに乗船している多くの観光客を迎えにいく大型バスが何台も向かっていく。
あれらも同じところに来ますよ。先に行きましょう、と添乗員さんの導きで向かった
紀元杉は、人が少ないのだが、「先に写真を」とせかされたとおり、
記念撮影の後紀元杉と対面して、昨日のエコツアーの女性客が偶然おられたのでお話して、
水を飲んで、名前はないけれど堂々とした屋久杉に念願の抱き付きをして、
幹穴に手を入れてさわさわと戯れていると、
バスが次々とやってきて、たちまち人で埋まってしまった。

紀元杉には、昨日の荒川登山口への分岐点を通り過ぎ、
ヤクスギランドを通り越してさらに上に向かう。
山の下のほうには、運転手さんの畑を荒らしたヤクザルがいる。
動物注意と書かれた黄色い標札のシルエットの主だけあって、道にドンドン出てくる。
日向ぼっこをしながらノミ取りをしている。繁殖期だから顔が赤いと教えられた。
ボスざるは一人偉そうに歩く。

そのうちに雪になれば閉じられるゲートがあり、これを超えるとサルは見られなくなった。
これよりうえはヤクシカの領分で、道理で昨日の登山ではサルがいないはずだ。
動物注意の標札シルエットもシカに変わった。
道路に水が溢れ、水溜りをタイヤが超えるたびにバシャアと水音がするのも素敵だ。
片側二車線に整備された道路は一車線になった。
皇太子殿下が環境何とかのために屋久島に来られることになり、
その時は雅子サマが病気でなかったので一緒だったとのことだが、
そのためのお金が上から下りて、道路が整備され、
ヤクスギランドにも木の道が作られ、縄文杉登山も予定に組み込まれていたので、
トロッコ道に木の板が引かれたのだという。
今も残る昔の道を示されたが、現在の片側一車線整備された道の
3~2.5分の1位の幅に見える細い道である。
皇室の方が見えられると、わが町が選ばれたという嬉しさに加え、
名所に箔が付くので観光地としてのランクもアップし、
整備のためのお金もでてくるのでありがたいことである。
道路工事は今も続けられてはいるが、なかなか大変な作業だということだ。
現在の道、山ノ下の方にブロック(?)を積み上げて現行の道の高さまで盛り上げ、
そこにアスファルトを敷いて道幅を拡張する。
県が下のほう、町が上のほうを担当しているが、
民主党政権に変わって(予算が)どうなるか、と地元の人はあきらめムードのようだ。
(先だっての衆議院選挙で、屋久島が含まれる選挙区では自民党が勝っている)

道幅は狭いが、路肩は低い溝になっており、
地元のタクシーはわざと路肩にタイヤを落として、そのまま上がれる術を持っているが、
旅行者のレンタカーはそれが出来ない。
乗用車と観光バスとすれ違う際、普通なら乗用車がバックして道を譲るが、
レンタカー運転者はそれが出来ない。やらせると路肩に嵌って動けなくなってしまうので、
回りが協力して引き上げるのだそうだ。
だから観光バスのほうが、道幅の広いところまでバックして道を譲る。
携帯電話が届かない場所ならJAFも呼べないし、それまで道が通行止めになってしまう。
紀元杉の当たりにバスがたまると、寸とも動けなくなってしまうので、
道路幅拡張工事が立ち行かなくなると、観光を産業としている島にとっては
死活問題のようだった。

ヤクスギランドに戻って、30分コースを歩く。50分コースを皇太子殿下は
進まれたとのことだ。
野生の山茶花の香りも良い。ここでも倒木更新や切株更新が多く見られた。
運転手さんに樹齢あてクイズもされてしまった。
ご夫婦は1000歳、私が700歳と答えたその木は樹齢900年の小杉だった。
1000年を超えて、屋久杉になると幹が空洞になってしまい、材木として使えなくなる。
その前に切り倒されてしまったのだと説明を受ける。
昨日巨木に成長したヒメシャラも見た。花が小さいから姫、毎年脱皮するので
苔などを寄生させないので綺麗な樹皮である、この樹も他の樹を絞め殺すと
エコツアーガイドから説明を受けていたが、運転手さんからさらに詳しい説明を受けた。
水の吸い上げがすさまじく、庭に植えたりすると他の樹の分の水もとってしまうため
他の樹は枯れてしまう。水は樹皮にも流れており、触るとひんやりして気持ちよく、
薄赤茶のクールな美形の様相で、締め殺しもそうだが、結構えぐいことをやってくれる。
この樹も水が溢れる屋久島レベルでないと生育しにくいのだろう。
巨木になれるのもこの島ならではと思う。不思議な温かさのある島だ。
毎年脱皮だが、仙巌園にあった「バクチの木」とは別物だということ。
思い返せばバクチの木の樹皮はささくれがあって乾いたイメージが出てくるが、
ヒメシャラは素晴らしくしっとりしている。
しっとりしているのはシダやこけの寄生を受け入れている杉もそうで、
頬を寄せると水の弾力を感じさせる、ひんやりとしたやわらかさがあるのだった。

入り口の建物からここから綺麗に、山上のとんがった岩とその横の転がり落ちそうな
雪だるま状の岩が見えた。
ガイドさんにとってもこれだけ見事に見えるのは珍しいと、写真に収めておられた。

この後は安房港へ。杉庄さんで飛び魚の姿揚げ定食をいただく。
ここにも入っているお酒が限定で、とあるツアーのガイドさんが教えたようで、
同じバスから降りた客が群がっていた。一人一本限定で、添乗員さんが協力します、
と二本キープして、一本はお酒好きで二晩とも夫婦で飲みました、という
ツアーをご一緒してくださったご夫婦に差し上げようと思ったが、お金を支払われてしまった。

ここで、タクシー運転手さんともお別れ。
ぜひ素晴らしい庭とかわいい犬と火鉢があるお宅に伺ってみたいものです。

そしてトッピーに再び乗り込み、屋久島とはお別れ。
今日は晴れていているので右手にくっきりと種子島、
左手に屋久島を窓に望みながら離れていくのが名残惜しい。
添乗員さんはお疲れのようで睡眠中……。昨日も9時半に休まれたそうで、
客をもてなす側の心労を思う。鹿児島空港まで見送ってくださるとのことで、
もう少しお世話になります。

窓から九州最南端の佐多岬、薩摩富士といわれる開聞岳を見て、
さらには絶賛噴火中の桜島が近づき、鹿児島着。
ここでご夫婦とはお別れ。ここで三人一緒の記念写真を撮ってもらい、
住所を交換しました。楽しい旅をありがとうございました。

(鹿児島二日目編へ続く)

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たまり(ょ)

Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
スポットライト(好きな人しか目に入らない視野狭窄)状態で、片寄ってます。

何となくの傾向インデックス
・「某Oさん」や「花柄の君さま」などと表記させていただいている声優さんのファンなので御出演作♪
『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
宝塚歌劇感想
・他ドラマなど
・医療破壊に関しては涅槃の境地にいけたらイイナ♪
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