お決まりの日々?

モモの節句でございます。

落し物と再会できる喜び

勤労感謝の日、ローゼン閣下にはがきを出そうと思って下書きをしていたら、
長くなりそうだったので手紙にしようと思ったら、とてつもなく長くなったので、
読まされるほうが迷惑と、短く出来るまで待つことにした。


稽古に行くため電車に乗れば、手袋をなくした。
財布からカードを引き出したときにはずすだろう、それでは改札の前当たりに
落としたかもしれない、と帰りに駅に寄れば、
私が落としたであろうと申告した時間の直後に届けられていた。
古くてボロボロだけど、手に馴染んだ皮の手袋だったので、嬉しかった。

届けてくれた方は誰かはわからないけれど、駅員さんに
見つかってよかったという気持ちを弾んだ心のまま伝え、
丁寧にお礼を言って受け取った。丁寧すぎたのか、
「ご丁寧にありがとうございます」といわれてしまったが、
こういう一銭の得にもならないサービスを続けるのには、利用者側の
「サービスがあって助かった」「嬉しい」「ありがとう」の気持ちがないとしんどいと思う。

以前もマフラーを落として、拾ってもらったことがある。
道やスーパーやコンビニで財布を落として、連絡をもらったこともある。
電話ボックスにシステム手帳を忘れたら、拾ってくださった方から電話があって、
「大事なものだろうから送ります」と郵便で届いたこともある。
(着払いじゃなくて拾い主が出してくださった。差出人の名前は苗字だけで、
 どなたかわからず、御礼も出来ないままだった。)

かと思えば、自転車を盗まれたこともある。

これだけ落し物が見つかる国は日本ぐらいだと聞いた事がある。
いい物を落としたら、まず出てこない。
余りいいものじゃなければ、ゴミ扱い。

それを「落とし主は困っているだろう」と、現金であってもそのまま届ける。
見つかったときには、「帰って来た」という嬉しさもあるし、
誰かの親切がそこにあったということがとても嬉しい。

私自身も小さいころから、「落し物は交番へ」と教えられて、
子供は目線が低いから、道端の小銭を見つけてはせっせと交番に届けていた。
(5円、10円を届けているのだから、おまわりさんにしては迷惑な話であるが、
 「正直者だ」「えらいね」などの言葉で子供の心を満たしてくださったことに感謝している)

国内旅行では、トランクや旅行バッグを置いたまま売店に行っても、
なくなることはなかった。
でも海外旅行になるとちがった。
「かばんから目を離さない」「かばんはたすきがけ」
「撮ってあげるといわれてもカメラを渡してはダメ」などなど、日ごろはされぬ注意を、
もちろん悪い人は一握りなのだろうけれど、旅行会社の方などに何度もされて、
気疲れしてしまったものだ。
盗る人はもちろん悪いけれど、油断していたほうが悪いんだという考え方は、
酷く私を気落ちさせた。

もちろんそんな人ばかりじゃなくて、多くの人は、
旅行者=金をしぼりとったり、物を奪う対象じゃなくて、
自分の国を好きになって欲しい人たち、と願っているのだと
(それは今回鹿児島・屋久島に旅して、地元の方々から受けた印象でも
 あるのだが)思うが。

母国がどう思われようが、今日生きていく糧を得ないと明日はない、という
切迫した状況でない、恵まれたものの、いやらしい気持ちだが、
「金と商品を路上においているのに自動販売機は盗まれない」
「無人販売所がある」
「若い女性が夜に歩いていても、まず襲われない」
という治安の良さは、これからも続いて欲しいと思う。

落し物を届けるのは、
「失って困っている人がいる」と他人の身になって想像する気持ちが
あるから。
それに現金などではない場合、拾い主に連絡が来ることもないから、
「困っている」と想像した人が、見つかって喜んだかどうかはわからないけれど、
届けたときに「良いことをした」と善行気分を味わえるのもポイントが高い。
良いことを続けていると、悪いこととわかっていて行動に移すことに抵抗ができる。
自分を「良い人間」と思いたいエゴから。エゴでも偽善でも、抑止力になるなら、
それは「いいこと」だと思う。

「いいもの拾った、ラッキー。
 落としたやつが悪いんだ。大事なものなら気をつけとけ。
 自分ならまず気を抜かないし、落としたらあきらめるよ」
という自分の気持ちじゃないのね。
ラッキーも、商店街の福引で500円券が当たったような、
影のないラッキーとは違って、後ろめたいような、
拾ったものに対する愛着が素直に湧かないような陰のあるラッキーで。
その時はいいものに思えても、やがて嫌になってきて、
「どうせ拾ったものだし」と捨ててしまうかもしれない。気持ちがすさみそう。
自分が落としたものに対しての気持ちも、なくなってしまいそう。

私の場合は、ものに愛着があるくせに、落し物をしてしまううっかりで、
今までもたくさんの知らない方々の無償の厚意の行動でうせ物と再会できて、
嬉しい気持ちをいっぱいもらったし、見つかったものには「私の不注意で失ったけれど、
親切な方のお陰で戻ってきたもの」という付加価値まで付いて、見るたびに嬉しいから、
自分もこの幸せサイクルを続けたい、という思いも強い。

また、落し物を届けるという習慣を続けているからこそ、自分にも誰かの親切で
失った物と再会できるという幸せが巡ってくるとも感じている。


何が言いたいのかって。
それは、生まれ育った環境とか、教育とか、大事だね、ということ。
違いを見ないで、平等、平等、同じ社会に生きましょー、は、私には
脳内お花畑にしか思えない。
(脳内お花畑、ぬいぐるみワールドと評される私にお花畑といわれるなんて、
 相当酷いレベルですよ)

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Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
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