お決まりの日々?

モモの節句でございます。

宙『カサブランカ』(その1)

先の日記に書いたように、
タモさんのお誕生日に宝塚大劇場に行ってきました!
今回もチケットを取ってくださったのは、先輩です。
いつもありがとうございます。

感想は思うことがあって、いつものようには書けないかもとは伝えましたが、
メールでも「楽しみにしています」といただいたので、
いつものようにも書いてみます。

いつものように書けない、というのは、
「(俺の店で)政治の話はしないでくれ」とリックが作中で言っていたけれど、
今の日本に住んでいるものとして、とても怖く感じられる部分が多々あり、
キムシンは自分の歴史観や主張をガンガン脚本に入れてくるけれど、
小池先生ってそういうタイプだったっけ? 偶然、
それとも必然、と非常に思わされたからでした。



<原作も何も知らず体当たりで見て感じたあらすじ>

ナチスドイツにフランスが侵略されつつあった時代、
忘れられない過去を持つ男、リックは、
無防備都市になったパリからカサブランカに流れ、評判のナイトクラブを経営していた。
そこで、忘れられない過去であった女性、イルザと再会した。
二人はパリで出会った。ナチスの手に落ちるであろうパリから脱出して、
結婚しようと約束をしていた。しかし、脱出の日に彼女は現れなかった。

再会した彼女の横には夫・ラズロがいた。
ナチスに対抗する組織を率いるラズロは政治犯として追われていた。
一つしかない特別出国パスをリックは持っていた。
彼女の夫はそれがなければカサブランカで殺されてしまう。
夫妻はそれぞれの方法でリックに、相手のためにパスを譲ってもらえるように頼む。

嫌になって別れたのではない。ずっと忘れることができなかった恋心は、
再会により、過去のままに、いや、封印していた年月の分だけ熟成して燃え上がった。
「もうあなたから逃れられない」と幸せの中、夫への罪悪感で震えているイルザ。

リックの心は決まった。
彼女の将来の苦しみを考え、自分が身を引き、
彼女が惚れるに値する好人物であり、自分と同じように、
わが身に代えても彼女の安全と彼女の幸せを守ろうと強い愛を示した夫とともに、
彼女を送り出すことにした。無論彼女には黙って。

「あなたから離れられない」と言ったイルザは、もちろん反発。
「これからはずっと一緒だといったじゃない」
「僕の胸の中でずっと一緒だ」(台詞うろおぼえ)

リックはいかにエルザがラズロを愛しているかを、
彼女の行為を示すことで告げる。
彼女の行いは事実だがその後二人の仲は進展していたのだが。
夫はリックの嘘を見抜き、
彼の強い思いの分も彼女を守ると感謝の言葉に滲ませて、妻とともに出国した。


<リフレイン>

通行証をもつリックに、ラズロは妻イルザだけでも助けて欲しい、と頼む。
同様に、夫ラズロだけでも助けて欲しい、とイルザ。

これに、ビザが欲しいのなら、金を指定分用意するか、俺と寝るかと
警視総監に迫られた美貌のブルガリア人女性が、
夫を愛しているからこの交渉を受け入れる覚悟はあるけれど、
相手は約束を叶えてくれるような相手か、
そして夫に秘密の契約を知られなければ大丈夫ですよね、と
リックに相談する場面が重なる。

「俺はずっと君を見つめているんだぜ、お嬢ちゃん」と、
出会ったときに言ったのはリックだったが、
ラズロもまたずっと妻イルザを見ていた。
だから彼女の心がリックにあるとわかってしまった。
彼女を心の支えに生き延びてきたのに、ラズロは身を引いてもいい、と言った。
実際に身を引き、夫婦を逃亡させたのはリックだった。

パリで約束を破ったのはエルザだった、
再会したカサブランカで約束を破ったのはリックだった。
互いに相手のこれからを思っての嘘。
エルザは、彼女がパリに残ると聞けば、リックも残るから、
行くしかない状況に追い込んだし、
リックがラズロだけでなく君も行くんだ、と聞けば、エルザは行かないとわかったから、
飛行機に押し込んだ。

「俺は君を見つめているんだぜ。君の瞳に乾杯」は、
最初は出会いのシーン、そして別れのシーンで

彼女と再会した夜、彼女がきっと現れると飲みながら待っていたリックが、
パリ時代、彼に結婚を申し込まれて幸せの絶頂であった、
彼女の台詞を、君の声は変わっていない、と繰り返したのも効果的だった。。

他にもありそうだが、同じ話の中で似たような状況が、クレッシェンドをつけて
重なっていくと、その分深みが出るので好みです。


<役者中心の感想>

■最初にののすみ

祝! ヒロイン復活!
素敵男性二人に愛されるヒロイン!
また、この二人が比べられないほどいい人たちで美丈夫で。
(おまえは目移りしないだろう、と突っ込まれた方がいれば、まーそうなんだけど
 とテレながら拍手を送ります。この件に関してはわれながらとてつもなく頑固です)

ヒロイン不在だったり、添え物だったり、
ヒロインはいるけれど主演二人が理由なしに天下無敵カップルで、
二番手が勝手に横恋慕などの演目が、私の見た演目では続いていて、
素敵男性二人に熱烈に愛されて、私どうしたらよいの、と
ヒロインが贅沢に悩むという、乙女ゲーのような美味しい状況は、
……おお、思いつけないぞ。

男1を娘1と男2で取り合うパターンとか、
男1と娘1、男2と娘2(?)で、独立したカップルで進む話は見た覚えがある。

二人の男と女、というシチュエーションで、
女性が自己投影すると仮定して、一番(夢見る、という点において)うっとりなのは、
ラブラブカップル+ストーカーではなく、
甲乙つけられないほど素敵な男性二人にこれ以上なく愛されて、
自分もそれぞれを愛しているのに、どちらかを選ばなくてはいけない、
「愛の苦しみ」のあるものだと思う。現実なら大変だし面倒なものだが、
夢の中ならおいしさだけを味わえるから。

ただ、頭の中の妄想ではなく、舞台として成立させるためには、
メイン観劇者である女性陣が納得できるだけの「いい女」でなければならない。
スターカレンダーの表紙で、容姿的に好評価を得ていない娘役さんと並んだ
ののすみさんが、あまり変わらないのにショックを受けたが、
舞台では素晴らしく美女だった。
お花様に似ていると評判の美女はきれいだが、彼女以上に美しく見えた。

あの素敵な男性二人が争うのも納得と思った。

物語も、人物の行動に納得できる理由が付けられているし、
役者がそのように演じてくれるので、分かりやすい。
とくにイルザは行動だけ見ると「ずるい女」なのに、そう思わせないのがすごい。
彼女の(身勝手な)苦しみに同調できないと、ずるい女でしかないんだよなあ。

夫が死んだと聞かされショックを受けたとき、
優しく声をかけてくれてきた人がいたの。
その強引さに思わず恋に落ちてしまった。
不謹慎と思われるかもしれないけれど、このとき私は、
今にも死にそうなぐらいどん底にいたし、彼の存在がなかったら
とても立ち直れなかったのだから仕方がないよね。
新しい恋は素晴らしかった。今までの愛ってなんだったの?
出会って二ヶ月で結婚しようといわれて私は有頂天。
その時夫が生きていると知った。
怪我をしている夫を裏切ることはできない(重婚になってしまうし)。
手紙一つ残して、新しい恋人との「一緒に行こう」という約束を破ったけれど、
仕方ないよね。

あれはパリの美しい思い出、とあきらめていた、
なのに”運命のいたずら”で恋人と再会しちゃった。
恋心が燃え上がるのも仕方ないし、夫を捨てるのも仕方ない。
夫には使命があるし、いいよね。
運命の恋には逆らえない、彼と離れることなんてできないわ。


  ↑
書いていてムカつきました。自己正当化の嵐じゃないか。
でも、舞台を見ている間はそんなこと全然思わせられなかったのがすごい。
イルザはとても苦しんでいて、
若い娘が、カリスマ性のある人物の偉大さに当てられて、
尊敬する思いが愛と思うのも当然だし、
それとは違う、心をわしづかみにされてしまう恋を知って、
元に戻れないと思うのもわかるし、
現に彼女は、一度はその恋をあきらめるだけの自制心もあり、
まさかの「運命の再会」に耐えて耐えて、それでも抑え切れなかった思いを
誰が悪し様に言えるだろうか、と彼女の思いに心が流されてしまう。

彼女の行動を観客に納得させる理由も用意されている。
彼女が裏切ることになる夫は、
彼女の心が彼の元にないわかっているから身を引くと恋敵に宣言しているし、
彼は、他に出来ない使命をもった偉大な人物だし、
理屈だけでなく、
「運命の愛」を我慢して耐えてきた彼女とリックが、
再会しても結ばれないなんて、かわいそう、許せる、と
感情でも観客の心を従わせる。

これは吸引力のある、巻き込み型演技が出来る人でないと、難しいです。

リックがそこで、ぐっと思いを飲み込んで、
自分の幸せはさておき、彼女の幸せ第一にと、
クールに中立といった信条をなげうって、
自分に火の粉がガンガンかぶることをいとわず行動し、
彼女を大切に思い続けるといって、
自分の取り分はゼロどころかマイナスで身を引くから格好よく見える。
いえ実際格好いいのですが。

しかし、これもヒロインが素敵じゃないと、
主演が(ヒロインにとって)都合のいい男になってしまうので、
魅力が半減してしまう。

この芝居は、
陰のあるクールの底に熱さを感じさせる格好良さがたまらない美貌の主演男役、
「先生」とお呼びしたいほどに堂々とした風格の男役二番手、
も成功の要因でしょうが、主演娘役の吸引力がないと成立しないと
個人的に思います。
ののすみの演技力に乾杯!


■ゆーひさん

リックは、リアル新宿さん(@『ミラクル・トレイン』)に見えるのは、
観劇の前の夜、新宿さんのCDを聞いたから?と思っていたら、
パリでの出会い、手紙を読んで倒れた彼女を介抱し、気付けのブランデーを与えたシーンで
「お嬢ちゃん」ときたので、心底ビックリしました。
本当に新宿さんだ~。
「何に乾杯しようか?」「君の健康に?」「涙に?」
「俺は君を見つめているんだよ、お嬢ちゃん。さあ顔を上げて。君の瞳に乾杯」
のシーン。
(私は新宿さんを演じておられる声優さんにかなりイカれているので、
 いい男だと思えば、ご本人か彼の演じた役で近い人を連想する習性があるようです)
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最後は、ヒロインの幸せを祈って、
彼女がそれを受け入れなくてはならない理由までつけて、身を引く。
彼に身を引かせたのは、彼女が未来に罪の意識にさいなまれないため。
イルザが彼と一緒になって安全なところに逃れることができても、
ラズロがつかまった、怪我をした、死んだ、というような話があれば、
イルザはラズロを心配し、自分がリックの愛に包まれて
のうのうと人生を謳歌していることに罪の意識を抱くだろう。
また相手の男の大きさが優しさがわかり、彼同様彼女を愛していることもわかったから、
彼女が不幸になることはないと思えた。

しかし、過去に傷があるゆえ誰にも本心を明かさない秘密主義で、
冷静を装いながら、その実人一倍の熱さと優しさをもつが、
クールな美貌のうちに湛えている、ちょっと陰のある役どころは、
非常にお似合いですなあ。スーツ姿も美しい!

彼女の手を笑って離し、背中を押した優しさと大きな愛に、
ゆーひさんの美しさに乾杯!


■らんとむ先生

ラズロもまた凄い。
イルザのラズロへの思いは、尊敬、だったかもしれないが、
ラズロは彼女を本当に愛していた。
パリから脱出するとき、ビザが降りない彼女が脱出できるまで、待っていてくれた。
「愛しているから」
しかし、カサブランカでは、ビザが降りない彼を待たずに、先に行きなさい
後から行くから、と彼女を先に脱出させようとする。
彼の行動の理由は「愛しているから」
ラズロは死んだと聞かされるようなひどい拷問に、
彼女にもう一度会えることを希望に耐えた男。
そこまで彼女を必要としているのに、
彼女がリックへの押さえきれない恋心に苦しんでいるとわかれば、
彼女の幸せのために身を引いてもいい、と恋敵に堂々といえる男。

人間としてでかい。

身長が高い宙組男役を率いても、小さく見えない。
特に動くと、やたら大きく見える。
ダンスのときなどに顕著だが、彼女が支配する空間が広いのだと思う。

フィナーレ、らんとむさんがターバン姿で男役を率いて踊る場、
指先足先まで気持ちいいほど決まる、キレのいいダンス、
どうやって補正しているのかと思わされるほどに完璧な胸板、
らんとむ先生に一部の隙なし!
『ミケランジェロ』のときに、研20(だったか)と落ち着き振りを
いじられていたが、それ以上の老成振りが目にまっすぐで、
大樹を見ているときのようにすっくりしていて気持ちいい。

らんとむ先生の卓越した正しさに乾杯!


■再びののすみ

イルザは嫌な尻軽女に見えなかった。
自分に向けられた思いに、誠実であろうとする女性に見えた。

これほど深く一途に夫から愛を向けられる女性。
そして秘密結婚で知られていないとはいえ、
二人の間にある夫婦であるという約束があり、
死んだと思っていた夫が生きているとわかった以上、
「誠実」な彼女には、夫を捨てて別の男という選択肢はなかった。

しかし、再会してしまった。
自分の心はあの日のまま変わっていなかった。
変わった、と思わされた相手の態度に、一度はホッとしたが、
そう見えたのも彼女へ今も強い愛情を抱いていたからだとわかると、
押し殺してきた炎に勢いがついてしまった。

互いの愛を確かめあい、それを夫と離れる理由としようと思った。
恋人に夫と交渉してもらえるという気楽さもあった。
ずるい女だ。だけど隙があるからこそ自己投影できるという絶妙具合でもある。

リックはそれを見抜いていた。
彼女の願いであった、
世界が必要としている夫をカサブランカから脱出させる、を第一の目的に、
彼女が残ると言えば夫は出国しないから、と口止めした。
夫だけを脱出させる行為は、彼女の夫への裏切りでもあるのだが、
通行証は一枚しかないから、二人一緒には出られないし、
先にも書いたが、夫へは恋人が説明してくれるのだから、
彼女が悪者にならずにすむ状況は楽だった。

すすんで悪者になる奴は少ない。
人は他の人によく思われたい気持ちがあるからこそ、道徳や治安が守られるのだ。

夫は、彼を待っている仲間がいるし、彼の仕事は有益で代わりがないから
なんとしても国外に脱出しなくてはいけない。
それは世のため人のためである。
自分がいなくても、今彼が介護の必要なけがを負っているわけでもないし、
リックと恋愛関係にあり今も引きずっていて、再会で気持ちが揺れていたことは
わかってくれているし、一時私のことを(ちょっと)恨むかもしれないけれど、
時がたてばわかってくれるはず。悪い女でごめんなさい、というところか。

彼女は前夜、夫が拘留される危険からの解放に安堵し、
そして夫への罪悪感すらスパイスになりそうな、
再び得たリックとの恋人気分に心ときめかせながら、夜を過ごしたのだろう。

リックは、彼女を夫とカサブランカから行かせることが、
彼女の幸せになると自身を納得させながら、
計画に不備がないかをチェックしていたのだろう。
彼女を夫からさらっても、彼女は元夫の身を案じることはやめられないであろうし、
悪いニュースが飛び込めば、心配が募り罪悪感に苦しめられる。

リックは、彼女のためにすすんで悪者になることを決めた。
彼女をだまし、警視総監をだまし、彼女が納得できる理由を作った。
二人の愛は「思い出」にしよう、君が支えるべき人は彼だと、
彼女が生きる道を示して身を引いた。

ののすみ演じるイルザが真摯に苦しんでいる様子が伝わるからこそ、
彼女を二度も苦しみから救ったリックの大きな愛が強調され、
とても格好良く見えるのよ!

もちろんゆーひさん単体として見ても格好いいのだけれど、
ののすみさんの演技が失敗したら、せっかくの格好良さが鈍る。
ののすみさんががつーんと観客の心を巻き込んでくれるから、
彼女の救世主であるリックが、観客にも輝く救世主に映るのだと思う。

ゆーひさんには、OGのファンとして特別の思い入れはあり、
またトップとして堂々と輝く彼女を素晴らしく思うけれど、
それと同じ重さで、ゆーひさんのパートナーがののすみさんでよかったと
心から思った。
(私が苦手だった某娘役がイルザを演じたらどうなっただろうなあ。
 某娘役の相手役のファンだったので、彩音ちゃんに感謝している)


愛する人の気持ちを見抜いてしまう賢さと、
彼女の幸せを第一にできる大きな優しさを持った男二人と、
愚かだけれど自分の気持ちと自分に寄せられる気持ちに
誠実に向かい合おうと苦しんだ不器用な女に乾杯!


■そのほか

美貌のブルガリア夫妻。
アリスさんはさすがにスタイルもすばらしい。
綺麗な衣装(緑のフリル付きスカートは特に綺麗だった)を着せて、
ライトを当てると、お姫様のように可憐だ。
しかし、そのアリスさんよりののすみが特別に綺麗に見える。
(ののすみさんごめんなさい)
舞台女優ののすみ、といったところか?
私は宝塚歌劇が好きだけれど、主たる興味は舞台上にあるから、
写真で綺麗、普段メイクできれい、ということよりも、
舞台という場所で大輪の華を咲かせている方が好き。
夫は目立たないなーと思ったら、先だってのエリザベート皇妃でしたか。
うーんうーん。


女とお金スキーという説明があり、
リックに一目置いていて、自分では親友と思っていたけれど、
リックはそれほどとは思っていなくて、平気で計画を潰したり銃を向けたりするが、
警視総監自身は、どたんばでナチス少佐を撃ち殺したリックをかばって
「犯人を捕まえろ」と叫んだり。
リックがこれに驚いていたことから、
かなり根底の、劇中では描写されない部分に愛国心があったのだろうけれど、
人物設定と立ち位置が散漫に見えていまいちわからなかった。
恰幅がいいという設定に文句はないが、肉布団を巻いているという感じで
身に付いておらず浮いて見えるから、服の中の体のラインが浮かばない。
明らかな変装であり、舞台上でそれを脱ぎ捨てて正体を明かす、
グラパン(スカーレットピンパーネル)より変だ。
観劇後、デッサン関係の本を見ていて気づいた。
重心のバランスがおかしいのかもしれない。
前ばかり出っ張っているが、お相撲さんを見てもわかるように、
太ってせり出すのは腹部だけでなく、肩の後方やしりの部分も出っ張る。
また、太ももの間や腕の付け根にも肉がつくから歩き方や動作も、
自然と変わってくる。そういえばとうこさんのグラパンは歩き方も変わっていた。
私の好みはさておき「出来る」と評判の役者さんなのに、勿体無い。

サムは舞台の重心だった。
思い切りのいい舞台メイク、
ピアノを弾くという行為に乗せて場の雰囲気を作り変える技、
思い出の曲「As Time Goes By」を弾いて、のそれぞれのリクエストに対する受け答え、
ドイツ国家に対し、ラズロの求めでフランス国家を弾くときの
体全体の表情、といってもスタンドピアノにほとんど隠れているので、
雰囲気の表情というのが正しいか、いずれも余りにも巧みな匠だったので、
どなたかと問えば、専科の萬さんでこの公演で退団になるのだと、
先輩が教えてくれた。

パリ時代、カサブランカ時代、
「声は同じ」とイルザに言ったリックも、イルザも、そしてサムも
二つの時代では明らかに違っていて、役者の凄さを感じました。
(特にサムは、立ち居地が変わったわけじゃないのに。
 態度に年月の差を滲ませる渋さはさすがだ)

悠未さんは長身に軍服が良く似合っていた。

ウエイターの動きがいちいち面白いな、と思っていたら、
すっしーさんでしたか。さすがだ。

ラズロの支持者で集会に行かせてくれ、と言って出かけたが、
裏切り者が通報して踏み込まれ、怪我したラズロをつれて、
カフェに帰って来たじいさん従業員を演じたジェンヌさんも、
演技が自然でよかったと思った。

姿は綺麗でも、歌うと声が娘役さんと変わらない男役さんがいる。
歌えているんだけれど、びっくりする。
男役の声も、自分の努力で磨いていくものなんだなあ。
光って見えた人なので頑張って欲しい。

エトワールの子は、(少し前の)オペラ歌手のような体格で、
声もオペラ歌手だった。先輩がりりこさんと教えてくれた。
芸名はリリックソプラノからつけたのだろうか?
肩のラインが丸く、鎖骨が埋もれて、二の腕が他のジェンヌさんに比べ
立派そうに見えたことで、私は子供時分に見ていたオペラ歌手を連想させられたが、
若い時分は丸いもの。年々綺麗になられることでしょう。

この日つけていたコンタクトはちょっと緩めだったためか、
目に付いたのは美貌で定評がある方たちより、
役者として定評がある方々だったのかもしれない。
おっと思わないと、オペラグラスを向けないもの。

そういう人の偏った意見ということで、ファンの方々、お許しください。


とりあえず続く

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たまり(ょ)

Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
スポットライト(好きな人しか目に入らない視野狭窄)状態で、片寄ってます。

何となくの傾向インデックス
・「某Oさん」や「花柄の君さま」などと表記させていただいている声優さんのファンなので御出演作♪
『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
宝塚歌劇感想
・他ドラマなど
・医療破壊に関しては涅槃の境地にいけたらイイナ♪
リンク先=『麻生太郎オフィシャルサイト』さんスキー♪

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