お決まりの日々?

モモの節句でございます。

こんなひどいドラマ、見とうはなかった

『ギネ』(8)
原作にないオリジナルパートになって、
脚本家が感動させるドラマと思って力を入れているからだろう、
ますます酷い。一時間が長い長い。

前回までのあらすじ
出生の際に母を失った女性は、その後、親の愛を知ることなく育った。
それゆえ価値観が酷くゆがんでしまった。
己の経験から「母親は死んではダメ」と刷り込まれた彼女は、
お産命(母親の命を守ること命)の産婦人科医になった。
結婚をして一児をもうけるも、パートナーに、
妻として母として仕事を減らしてくれ、と言われるのがうざくて、離婚。
患者の希望よりも己の主義主張を押し通し、
現場の状態よりも己の理想を、断固として押し通すなど横暴の限りを尽くしていたが、
そのような不自然な状況が長く続くはずがない。
彼女の「こうでなければいけない」と凝り固まった正義感による行動の結果、
犠牲になる患者や家族がでた。
彼女が急患を受け入れた結果、その日予定手術だった女子高校生は、
自分のために用意されていた輸血を急患に使われてしまい、結果子宮を摘出されることになった。
彼女を夫婦で信頼して、妻がなくなった時にも彼女に「できるだけのことはしてもらった」と
感謝をしていた夫に対して、「○○さんのことは忘れたい。私は前に進まなければ」と宣言、
弁護士から吹き込まれていた夫は、「妻は主人公女医に殺された」と思い込み裁判になった。
同僚が、妊婦の死因を明らかにしてくれ、それが遺伝性疾患であったことも幸いし、
死亡妊婦の子ども達の治療を引き受けることを交換条件に告訴は取り下げられた。

裁判でも闘ってくれた病院つき弁護士と、還暦を迎えようとする教授は恋人関係で、
妊娠発覚を機にめでたく結婚。しかし弁護士が末期がん患者であることが判明。
平行して、男性研修医をとりあう助産師と院長の娘である女医のバトルとか、
緊迫感のないネタが撒き散らされる。

さて今週は。(大体エピソード順)

・教授夫人、とちやほやされる弁護士。
 教授の子どもを宿したというだけでなく、末期卵巣がん患者であるオプションが加わり、
 教授とその妻が病棟を私物化する。
・転勤先に産婦人科がないからどうしよう、と悩む妊婦。
 出産間際になれば本土に住むところを確保して、など先輩妊婦の知恵をかりるか、
 里帰り出産で内地で生んでください。
・恋の鞘当ゲームのターゲットの研修医は、結婚して海外脱出よ、と
 明るい院長の娘の女医のささやきに、産科医がいなくなるけどいいのかなあと悩む
・一方、妻となった弁護士がガンとわかった産婦人科教授は、
 献身的に介護したいから、と激務&訴訟で人がばらばら抜けて、
 寝る暇もない産婦人科教室から戦線離脱し、介護に専念したいと。
・教授=権力の座らしく、それを巡っての美しくない取引が、
 病院長と産婦人科医長(?)で行われる。
・24時間託児所があると、子どもを持つ産婦人科女医も、
 24時間病院で働けます、夢のようなプランです(キラキラ)。
・子宮を失った女子高校生が病院にやってきて、
 僕の精子も奇形だから子どもができないんだ(それはてめえの事情だ)、
 とピントが外れた慰めをしたからか、結果、夜道で襲われて刺される研修医。
・末期ガン弁護士は、子どもを胎外に出しても育てられる28週まで待って、
 帝王切開、それからガンの治療と、ガンとして聞き入れない。
 彼女の主治医は主人公女医で、それをがっちりサポート。
・精神的におかしい医師の上司だけあって、自分の気持ちで暴走する教授。
 医師免許をかけて、強制堕胎させるつもりだったそうです。犯罪教授。
 ネクスト教授を含め、教授への異論を排除する医局員達。怖い。
・おなかの子どもを大事にしたい、
 (数分後に死のうとも)この手に子どもを抱きたいと言う本能としての
 「母性」はわかるけれど、
 そこにはその女性を案じ愛する人たちの言葉を受け入れる理性の隙間もないよ、
 妊婦の願いは絶対だと示すエピソード二つ。
・結果28Wまで待って、帝王切開で出産してから、ガンの治療に入るそうです。
 (次回予告では手が付けられないほどにガンが進展しているようでした)

まともな医者がいないドラマ。

他にも変でないところを探す方が難しい気持ち悪いドラマだった。

「お医者さま(きらきら)」というのも危ないけれど、
こいつらだけにはかかりたくねえー、と恐怖を抱かせるドラマになっているように思う。
私には出産経験はないが、友人を見舞った経験と、婦人科受診した経験はあるが、
こんなやつらはいなかった、少なくてもそう感じた。
原作提供だけでなく、時間も労力も提供した原作者と、
彼を中心とした産婦人科チームは、このドラマをどう思っているのか?

後一回だから、この惨状を見届けるつもりである。
テレビをあまり見ない私だから、知らないドラマはたくさんあると思うけれど、
私の知る中では最悪レベル。
これに準じるのは性同一障害とDVを、かるーい気分で面白おかしく扱ってくれたドラマかな。
(『ラスト・フレンズ』)
脚本家が理解できないからといって、かる~く扱って、
脚本家が理解できるレべルの蛇足話で「飾って」いい題材じゃない。

個人的には、関わってしまった方、ご愁傷様でした、と思うレベル。

メルク・マニュアルに項があったので引用。
妊娠中の癌

(婦人科腫瘍も参照 。)

妊娠によって癌治療を遅らせるべきではない。治療は,直腸癌および婦人科癌を除いては,非妊婦に対する治療と同様である。

胎児組織は早く成長しDNA代謝率が高いため,癌組織に類似しており,したがって抗腫瘍薬に対して非常に感受性が高い。多くの代謝拮抗薬およびアルキル化薬(例,ブスルファン,クロラムブシル,シクロホスファミド,6-メルカプトプリン,メトトレキサート)は胎児異常を引き起こしうる。メトトレキサートには特に問題がある;第1トライメスターで使用すると自然流産のリスク,もし妊娠が継続すれば多発性先天奇形のリスクが増大する。癌治療にもかかわらず妊娠が成功に終わることはしばしばあるが,治療による胎児損傷のリスクから,中絶を選択する妊婦もいる。


その他の婦人科癌: 妊娠12週以降,卵巣癌が見落とされやすい;この頃より卵巣は子宮とともに骨盤外に上昇し,容易に触知できない。妊娠中の卵巣癌は,癌が非常に進行している場合,妊娠が完了する前に致死的となりうる。罹患した妊婦は早急に両側卵巣摘出が必要となる。子宮内膜癌と卵管癌は妊娠時にはめったに発症しない。


卵巣がんの項もどうぞ。                                
最終改訂月(更新月)が4年前2005年11月だから、
化学療法も行わず漫然と28週を待つドラマの方が正しいのかもしれない。
私のように詳しくない視聴者には、なるべく一般的な話をするか、
例外的な手段を見せるのなら、一言、一般的な場合を台詞でいいから説明して欲しい。

『リアル・クローズ』(8)は、不快感なく見ることが出来た。
前回大プッシュされた、原作にはない主人公の妹エピソードは、
テレビ界のお約束、ってことかな。不自然な部分が消えればすっきりした。
ライバル役に小泉元首相のご子息が出ているが、いい人ぶっても胡散臭い、
腹の中に蓄えているこの役にあっていると思った。(彼のほかの役は知らない)

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たまり(ょ)

Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
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