お決まりの日々?

モモの節句でございます。

ギネ 最終回

うはあ。
どこのTBSだ!

原作を軽く片付け、これぞドラマ!ともってきた題材は、
過去にやくざとのかかわりがあった病院付弁護士、妊娠発覚を機に、
60代の産婦人科教授の妻になったが、
まもなく卵巣ガン末期であることが分かった妊婦とそのパートナーである教授との、
スタッフがあつらえた院内結婚式@ナースステーション横。

『余命嫁』かい。

しかも司会が典型的な外国人牧師。
ご丁寧に赤じゅうたんまで引いてます。ホテルチャペルのイメージ?
あほか。
「映画みたいですね~」と助産師(サプライズの仕掛け人)がコメントしていたが、
そういうふうに作っているのですよ。

教授は聞かされてなかったサプライズ☆結婚式だったので、
そのとき着用していた(綺麗とは思えない)白衣にコサージュをつけて。
指輪交換を求められ、
「だれかクーパー持ってないかな」
と渡された事務用はさみ(テフロン加工?、ラバー付)院内用PHSストラップを切り、
輪を作って指輪にする。

医者と言う人種は、事務用はさみをクーパーと呼ぶのね。
もし手術用はさみを出されたとして、それで携帯電話用のストラップを切ることに
抵抗がないのね。
雑菌がついているかもしれないハサミを、口で咥えることに抵抗がないのね。
(ポケットに仮置きするか、貸してくれた人に手渡せばいいじゃん)
手術用のクーパーで、ストラップなんぞ切れば傷みます、
とハサミスキーとして苦言を呈したい。
それに、そのストラップは決して清潔なものとはいえないと思う。
患者さんの体液や雑菌がついてそう……。
そんなもん指輪として、抗がん剤投与予定の妻に贈るな。

さらにサプライズ☆は続く。
その後、引き続いて、主治医は聞かされてなかった新婦の予定帝王切開。
さらに、緊急手術を必要とする急患の搬送依頼を受け、
新婦の予定手術は延期。

しかもその妊婦、意識消失していて対光反応も消失してます。
「脳外も来るから」
「緊急CT!」
どこの毎日新聞奈良支局なんだ。
外傷による硬膜外血腫という設定だから、
脳実質内血腫だった大淀病院事件とは難しさも、生存率も違うと言うのは、私でも分かるよ。
さらに事件が起こったのは日勤帯で周産期母子センターの近く。
大淀病院のような真夜中の僻地じゃない。
また、ドラマでは、大淀病院事件の原告側の主張のように、
先に開頭してから、帝王切開して胎児を取り出したのだ。
急性硬膜外血腫だから、脳実質内のケースとは違うと私は思うが、
「脳内出血」「妊婦」で、大淀病院事件妊婦と同じケースだと思った人には、
誤解を招くのではないかと危惧する。

この急患を受けたことで、
予定手術の教授妻は卵巣腫瘍から大出血、
さらに入院患者の状態が悪く帝王切開をしたいが医師も手術室もないという、
ベッドを譲ったゆえの悲劇が、子宮摘出された女子高校生に続いて起こりそうな雰囲気。
医師が足らないので、教授も様態が急変した妻に付き添うことも出来ず、
他の手術に借り出され、妻の執刀もできない。
(いくら教授が鉗子分娩の名手という設定でも、妻の執刀医だったのだし、
 代わってやれ。教授のラスト分娩よ「見ておきなさい」じゃない)

卵巣がん妊婦は、やはり妊娠中の化学療法もやっていなかった。
帝王切開で胎児を取り出してから、すでに破裂し出血している卵巣の全摘を試みるも、
出血どばばで心室細動。
夫である教授は、自分が担当した妊婦と新生児の傍を離れられず、
駆けつけたときには、妻の心拍は停止していた。
心臓マッサージに、電気的除細動で、
裁判になった妊婦さんのケースと違い、今度は心拍再開する。

まあ、ドラマティック☆!

三並列の緊急手術をこなし、今回は急患を受けた実害もでなかった。
ハットトリックドラマティック!
教授妻も一命を取りとめ、新生児も保育器内で元気。
さらに妻のガンは、抗がん剤が良く聞くタイプなのでよかった。
…ちょっと前の回で、
「言えないほど低い生存率なのね!」と怒り泣きしていたのが、
嘘のように穏やかでした。うそーぉん。

前にあったのに似た状況で、今回は上手くことが進んだのは、
「運」ですか?
主人公も医局もシステムも、やっていることは変わってないし、
実際、主治医である主人公に、急患を受けますと手術を後回しにされた教授妻は
「前もこんなことがあった」と当時のことを不吉なことのように言っていたが、
今回ぎりぎりセーフ、心停止から復活できたのは、運がよかっただけ。
安西先生!
急患受け癖が改善されない主人公、変わらないシステム、システム変更には余裕が要ります、
今は絞って絞って出している限界状態、さらに減った人員。
次に同じ状況になれば、再び「悲劇」は繰り返される?


<その他エピソード>

研修医くん。
・研修医に振られた助産師は、別の医師をゲットー!
・助産師を捨てて院長の娘の女医と結婚して、
 一緒に「カルフォルニア大学で賛成単の医療を学ぶ」予定だったが、
 今の病院が居心地よいようで、残ることになる。
・新教授命令で、主人公と息子に宿を提供する(同居)予定。
 新たな恋バナの始まり?

新教授(元医長)
・「周産期母子医療センターは返上します」「ヒラギナチは辞めさせます」と
 院長からの教授就任に際しての条件を飲んだ振りして、
 なってしまえばこっちのもん、地域の皆さんの声もあるし、と
 両方とも綺麗に反故にしてしまう。なんというやるやる詐欺。
 病院長に睨まれたら生きていけない、と院長娘が言っていたが、
 教授になれば病院長より優位に立てるシステムがあるのか?

医局長
・東北から「教授に」と権力のお誘いを受けて、浮かれて引抜を始めたが、
 釣れなかったようで、結局もとの職場にいる。やるやる詐欺。

主人公
・離島に転勤予定の妊婦に、島には産婦人科医がいない、不安と訴えられ、
 島で地域密着型の産科医になろう、子どもをつれて移住しようとするが、
 乗船しようとしたところを、新教授に説得されて、職場に居残る。
 先方には行きます、と連絡していた。やるやる詐欺。
・研修医のところにもぐりこむぐらいなら、
 教授の結婚式に参列していた元旦那、今でも彼女と息子に好意をしめしている、の
 ところに戻れ。
 それが嫌なら、主演女優も宣伝していたウィークリーマンションを借りろ。

新教授→主人公
・新教授は、主人公が「帝王切開大好き」で、手術をしないと生きていけない体と
 見抜いていたし、彼女のパートナーからも彼女の幼児性を知らされていたようだ。
 「NICUも新生児科の医師もいないのに、どうする気?」
 脳外科医もいません。
 急変するダイナミックなお産のことをもっと勉強しなさいと、説得する。


本編最後は、周産期母子医療センター復活への美しい署名運動。

署名をすれば地域医療が守れる、という勘違い甚だしい締めは止めていただきたい。
限られた医療資源を枯渇させないためにはどうすればいいか。

水不足の時に水資源を守るように、使い方を考え、節水する。
医療資源も同じこと。
飛び込み出産なんてもってのほか。
必要だ、と思うなら、利用者が大事に使いなさい、ということよ。

このドラマからは、
署名すれば、母子センターは復活します、と言うことは伝わった。
しかし、必要なものだから、大切にしましょう、と言うことは、伝わらなかった。
現場はやたらと忙しいようだが、恋の鞘当や、結婚したり離婚したりなどの
レクリエーションをする余裕があり、センターがあればなんとかなる、
ということは分かった。


番組からのラストメッセージは、
この回冒頭で、医師ゲットーに盛り上がり、
院内結婚式で、うっとりしていた助産師さんたちに届いた、患者さんからの手紙、
「産婦人科を支えているのは助産師の皆さんです」
だった。


まーよくこんな酷いドラマを作れたものと、感心した。
お金と、昭和大学産婦人科医教室を中心とした医療スタッフの無駄遣い。
手術現場の画はいいのにねえ。本当にもったいない。


「奥様の命も患者さんの命も同じ重さです」
と主人公は言い、それを夫である産婦人科教授(当時)は了承したが、
奥さんが理解ある方でよかったですね。

有事のとき、
「君の命も、一見さんの命も同じだ」という人を、私はきっと信じられないと思う。
「子どもの命も、客の命も」でもいいし、
子どもの大事なイベントよりも、仕事も大切さにおいては同じだ、
仕事を優先する、と当たり前のようにいわれるのも、すんなり受け入れられない。

世界で一番君を愛している、誰よりも君を愛す、君のためなら死ねる、と
愛を誓ってくれた男に、
他の人と重さは同じだから、二番でいいよねとされちゃうのは悲しいわ。

大事に思うなら何が何でも守り抜こうとして欲しい、
力が足りなくても気持ちを感じたいよ。


「奥様の命も患者さんの命も同じ」に感動した視聴者の方は、
病院で「(順番は)まだですか? もう○時間も待っているんですよ」などと
は決して言われない方だろうと思います。
他の患者さんの事情も大切だと理解できる方ですものね。

私は、医療スタッフが怠けている故に待ち時間がかかっているわけではないと
理解しているので、おおよその待ち時間を受付の方に尋ねることはありますけれど
(「1時間ぐらい席を外して大丈夫ですか? 戻ったら声をかけます」)
「まだですか」とせかしたり非難したことはありません。(たぶん)


録画ファイルは即効ゴミ箱に叩き込みました。


昨日の『リア・クロ』は録画予約を忘れたので、見ていません。

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たまり(ょ)

Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
スポットライト(好きな人しか目に入らない視野狭窄)状態で、片寄ってます。

何となくの傾向インデックス
・「某Oさん」や「花柄の君さま」などと表記させていただいている声優さんのファンなので御出演作♪
『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
宝塚歌劇感想
・他ドラマなど
・医療破壊に関しては涅槃の境地にいけたらイイナ♪
リンク先=『麻生太郎オフィシャルサイト』さんスキー♪

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