お決まりの日々?

モモの節句でございます。

昭和の日に読んだ本

先日、ほぼ毎年ある朗読会に読むものを、今年はどうするか、
という話になり、先生は、
「過去に読んだものの中からもう一度読みたいものを自分で選ぶというのも
 いいと思う」
と案を出されました。

私は本当にへたっぴいなので、毎回が挑戦で、
「大人のものを」と過大を与えてもらい、歯ごたえありまくりで
取り掛かるときは「苦手だなあ」と思いつつ、
朗読会が近づくころにはそれなりに好きになっているのですが、
自分から持ち込み、先生にOKを貰ったのが一つだけあります。

朗読会が終わった後、もうこういう(擬音が多く声音芸に頼った)のは終りよ、
と釘を刺されましたが、
今まで一番お客様からの評判が良かった作品は
幼少時から慣れ親しんだ絵本『きかんしゃやえもん』でした。
きかんしゃやえもん (岩波の子どもの本)きかんしゃやえもん (岩波の子どもの本)
(1959/12)
阿川 弘之

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作者の阿川弘之さんは、先日放送があった『テレビタックル』フェニックス麻生伝説の
出演者である阿川佐和子さんの父上でもあるのですが、
昨日、昭和天皇に園遊会で「志賀が亡くなって残念でしたね」とお声を頂き、
“わッと涙が出てきちゃった”エピソードが載せられている
国を思うて何が悪い―一自由主義者の憤慨録 (光文社文庫)国を思うて何が悪い―一自由主義者の憤慨録 (光文社文庫)
(1997/11)
阿川 弘之

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を買いました。新装版国を思うて何が悪い 新装版 (光文社文庫)より、最初の方が眼を引く装丁だと思います。単行本は1987年刊。
 そのほかにも昭和天皇のすごさが分かるエピソードと、
左翼かぶれの新聞記者らは、23年前も変わらず超ド級(DQN)の変態だったのだと分かる話に、
23年前に恐れられていたことが、民主党政権になりどんどんと現実になっていることに、
阿川さんの痛快な名調子にスカっとしながら、不気味な気持ちが残りました。

以下、思いつくままに引用。

陛下が入ってこられた時に、起立しないのは日本の新聞記者だけなんだって? 元首というか、その国を象徴する人に対しては、起立して迎えるのが前の国旗の話とも通じる国際的な常識だし、礼儀ですがね。日本の新聞記者は陛下に対しても、日本国旗に対しても起立しないんですか。
 アメリカでやたらと星条旗が目につくのは、もともとうまくまとまるはずがない多民族国家を、法とか象徴的な国旗とか大統領とかいうものでまとめて行かなきゃならないからでしょうね。だからアメリカで暮らしていると、逆に国家というものを強く意識せざると得ないらしい。

 新聞のいやなところは、実際、俗耳に入りやすい俗論を、しかもしばしば間違いだらけの俗論を、正義面して書きたてる点ですね。もちろんそうでない立派な新聞記者だっているんだけれど、ともかく昔は彼ら、羽織ゴロと言われて、まともな人間と見られてなかったから、それでもよかった。背広着てネクタイしめて、一人前の紳士の顔して、尚それをやるのが少なくない。大新聞の姿勢はすなわち通俗作家の好む姿勢で、この連中がやはり非常な正義面をしてものを言う。

 反体制作家や新聞記者の多くが今でも理想の政治形態と考えているのは、社会主義国のそれでしょ。近頃流行らなくなったように見えるかも知れないけど、底流としては変わってないんで、それはスリー・マイル島事件に対する新聞の反応とチェルノブイリに対する反応とを読みくらべてみりゃすぐ分かる。ソ連であれだけ大きな放射能洩れの失態があっても、アメリカ向けのような非難の大合唱、核反対の大キャンペーンはやらないんです。(中略)
 ところで、その社会主義国というのは、やたらと文化人を招待する癖があってね、(中略) 自費で行ったって、ソ連の暗黒部分とか北朝鮮の恥部とか見られやしないのに、三食飛行機代付きで招ばれて行って、向こうの見せたいものだけ見せていただいて、要人と乾杯して、すばらしいとか感心したとか、埴谷さんでなくたって、どうかと思うよ。

要するに、幻影が信念を作り出すんです。文士だから、芸術家だからって決して信用はできません。特に、時代の尖端に目はしの聞くジャーナリスティックな人ほど危ないです。知性派作家といわれた阿部知ニさんなんかも、戦後共産党の文学学校の校長になったりして、左がかりの時代風潮にすっかりイカれてしまって、新中国をえらく礼讃していました。

(新聞統計によると、)日の丸を国旗としてふさわしいと考えている人八六パーセント、そう思わないのが四パーセントなんですね。答えのないのが一〇パーセントあったそうだ。だから、ほとんどの日本人が日本の国旗はアレでいいと考えているのに、日教組とか一部左がかりのインテリがその掲揚に反対する。それが大きな記事になる。それで、国民の大多数が反対であるかのような印象を内外に与えてしまう。
 レッド・アンサンじゃなくて、日本の国旗を本物の赤旗にするまで、ああやって騒ぎつづけるつもりかしら。

一体、日の丸を見て胸糞が悪くなる人は、ほかの国の国旗に対してはどうなんですかね。日本が中国を侵略した時の記憶があるから国旗を見ると胸糞悪いと言うなら、ユニオン・ジャックはどうなんだろう。東亜侵略の度合いから言えば、イギリスは日本の比じゃないでしょう。また、ハンガリーやチェコスロバキアの自由をおしつぶし、現にアフガニスタンに侵入している、ソ連の国旗には胸糞悪くならんのだろうか。

 何しろ彼ら、皇室が嫌いと言ったって、よその国の王室はそれほど毛嫌いしない、国旗の掲揚や国家の斉唱に反対するといっても、外国、特にソ連や中国のような社会主義国の儀礼は認める。軍備だって、日本が軍備を持つのだけいけないんです。不思議な心理だけれど、自ら日本を卑小な悪者にし、外からも日本を悪く言ってもらうほど嬉しい。

 それにつけても、「先生先生、日本が又こんな悪いことをしかかってます」とお隣の国に告げ口に行き、「そうか、そいつはけしからん、厳重に注意しとこう」と、自分の国のこと、厳しく叱って貰うと嬉しくて得意な気分になれる新聞記者流の心理というのは、一種の変態性欲じゃないかと思うんだけど、国民の大多数は別に変態じゃありませんからね。もっと皆健康ですよ。
 一体自分たちの先祖や親や先輩たちの犯したあやまちを、ああ悪かった悪かったとばかり教科書に書き立てて子々孫々に伝えたがる国民がほかにありますか。どこかの国で、たとえば共産中国をふくめた近代中国で、歴史教科書が元寇をどう扱っているか知りたい気がする。ソ連の子供たちが、第二次世界大戦末期の赤軍満州進攻や、ハンガリー、ポーランド自由化抑圧をどう教えられているかは、容易に想像つきますし。
 どんな国の人だって、自分の国はいい国だよと子孫に教えたがるのが自然でしょう。山本夏彦さんも、自分の国の悪口は誰も言いたがらないし言わないものだ、それが健康なんだ、だから私は健康というのは嫌いだと大変含蓄のある皮肉を書いてます。(中略)日本は憲法も外国に制定してもらった、幼少年の教科書も外国に直してもらってる、それなら背骨なしのくらげ国家だ、日本がくらげのままじゃ面白くない。繰り返して申しますが、この感情が勢いづいたら剣呑ですよ。馬鹿な変態趣味はいいかげんで止めにしないと危険だと思う。


阿川弘之さんは、日本のサイレント・マジョリティーはそんなに馬鹿じゃない
(から、新聞記者の啓蒙が届かない)と23年前に書かれているけれど、
去年夏の総選挙の結果は、実に残念でした。
テレビの洗脳も巧妙になっているのでしょうが、私も含めた受け手に、
自分の判断がないのも問題。

竹村健一がテレビで言ってた。
「(中略)みな自民党がええ思って票入れてるんやないですよ。野党に碌なんがないから、あんなもんに政権渡したらどうなるか分かってるから、泣く泣く自民党に入れているだけです」と。(中略)私だって、いやいやながらでも、入れるとしたら自民党しかありゃしない。
 それは私も、保守一党の長期単独政権より、二つの政党の間で何年かに一度政権の受け渡しが行われた方が、政治の世界に清風が流れていいと思いますよ。だけど、社会主義革命共産主義革命を本来の使命としている党や、狂信的な宗教団体を実質上バックにしょっている政党にあんたたちちょっとやってごらんなさいと、この国を委せるわけにはいかないじゃないですか。国家のあり方を根本からくつがえしてしまおうというのが彼らの本音なんだから。甘い衣をかぶせた口当たりのいい事を言ってたって、絶対信用しちゃいけません。その点、自民党はイデオロギーでまとまっている政党ではありませんので(後略)

実体を見てどっちがマシか、と判断するのではなく、
テレビが報じる「幻想」に踊らされちゃった。
財源も考えずに、得だ、お金がもらえると飛びついた。

ともかく、今後、政治権力の恣意による皇室利用だけは、厳密にチェックできるようにしとかなくてはいかんのではないでしょうかね

政権交代後すぐに、幹事長がやらかしてくれましたね。
23年前に指摘されていた危機が、変わらずどころか大きくなって、
今あるのだと思いました。

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Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
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