お決まりの日々?

モモの節句でございます。

『アリバイのない天使』

ブリーゼで公演中の『アリバイのない天使』を見てきました。


1セットでおこなわれる一幕もの、二時間の省エネスタイルの舞台です。

 法スレスレのかわいい嘘をつくことで、「弱い人を助ける」、アリバイ賄い屋。
・親に内緒で風俗やキャバクラで働きたい
・妻に浮気をばれないようにしたい
というのが主な顧客層。

 そこに、借金で首が回らなくなって、拳銃密売の運び屋になっちゃったという男が、
黒川所長を知っているからと飛び込んできて、アリバイ制作を依頼。
 彼がずっしり重い菓子箱の入った紙袋を、コインロッカーに入れている姿が、
防犯カメラに写っており、そのロッカーから拳銃が見つかった、
だからその時間にその場所にいなかったというアリバイを作ってほしい。

 デートクラブ経営で警察にやっかいになった縁で、
元刑事である所長と知り合った(と思われる)男の小物ぶりと、
銃密売という犯罪の重さの釣りあわなさ、
彼を管轄外まで追ってきた刑事の「名声」と態度に、
所長は、検挙率を上げるための自作自演だと疑い、カマをかけて追い返す。
 アリバイ依頼人に「出頭した方が印象が良い(罪が軽くなる)」と、
その男が預けていた他のロッカーの鍵を渡して、
その中にはまだ警察に見つかっていない残りの拳銃が入っているのだが、見送る。
 というのが、大筋。

 本日が39歳の誕生日であった主演の方が演じる西村は、
派閥争いをしている上司である専務に罪をなすりつけられてクビにさせられたことを恨んで、
弱みはないかと付け回し、それが見つかれば汚名返上で復職できると夢見る、
一流建設会社に勤めていたマジメすぎて融通のつかない元サラリーマン。
 長年の刑事経験により、見たら、その人となりがある程度分かってしまうという
所長の眼鏡にかなった彼は、
同じく所長にヘッドハンティングされた元クラブのナンバーワンホステス、
五十嵐の作ったシナリオに見事にのせられる。
 他人の身勝手なアリバイは嘘だからダメ、
だけど僕のは母を心配させたくないアリバイだから良いいうダブルスタンダードな価値観を、
美人の美談(嘘)でひっくりかえされ、
「20年の命のアリバイづくり」を引き受けてしまったことで、まんまとスタッフ入り。

 そこに、他キャストと比べると小柄で腕や脚がムキムキしていないため、
ミニスリップドレスと細身のロングブーツが似合ってしまう、
一つのドアでつながっている同じビル内の喫茶店マスターも兼任しているバイトくん、
主人公が尾行調査を続けていた田中専務であり、浮気をごまかすためにアリバイ屋の顧客であり、
実は、別の女性顧客、田中ゆながアリバイにより婚約解消の説得をしようと計画していた父親でもある男、
などが加わる。
 (田中親子二人の連絡先が違っていたこと、田中が多い苗字である、現に
 黒川事務所の入っているビルにも田中美容形成があるなどで、
 親子と見抜けなかったと、セットにも説明の後押しがあった)

 ウソ・ウソ・ウソ・ウソ・・・・・・。
 芝居の冒頭ではひっきりなしにかかってきた、アリバイを必要とする電話が、
途中からリン、とも鳴らなくなったのも、西村をアリバイ屋メンバーに加えるためのウソだったのか、
それとも長い一日で、会社の就業時間がすぎてしまったのかと考えさせられるほどに、
他の仕事をしていない事務所の「存在」自体が、ウソのようでもある。

 「負け犬」主人公が、明日からも働くことになるであろう、アリバイ屋は、
負け犬にやさしい。
 所長が白いつば付き帽を帽子掛けに投げてかけるシーン(今回の成功は2/3)に、
仮面ライダーダブルのおやさん登場シーンを思い出した為か、所長には好印象。
滝川さん(後述)のロートレックの絵のうんちく、今の生活にあきあきしている女性が
窓の外に見ているのは希望、私はその希望になりたいも、所長の言葉を、
シナリオライター五十嵐が入れ込んだものであろう。
ロマンティストな彼の元で、癖のあるメンバーがまとまっていることも事実。

「できません」「僕がですか?」な人たちの中、
「任せて!」と力強く請け負ってから、
「任せて、と言っちゃった。どうしよう」と弱音をちょっとこぼして、
バイト君たちに「五十嵐さんなら大丈夫ですよ」と一声いただけると、
本職であるシナリオづくりに没頭できる、ピンクの事務イスが居場所の五十嵐さん、
「黒い魔女」と因縁のある林刑事さんに呼ばれ続け、
刑事が敗退する際に「実は好きだった」と告白されていくのが相当の美貌と前向きさは、
役者さんを生かしているなあと思う。
 出来る姐さんだけじゃなくて、華を持たせてくれてありがとう。
 終演後、主演ファンの人たちが、ポスターの前で
「綺麗な人だったね。宝塚の人か、なるほどねえ」と入っていたのが耳に入って誇らしく、
宝塚大劇場公演でジュリエット役を「オーディションで」射止めた
監禁あみさんの存在が残念でなりません。
 非公開オーディションなんて、主観のオンパレードじゃないか。

 主人公が抱くイメージの「黒い魔女」が、文字通り黒いマントっぽい衣装の彼女なら、
「白い天使」として登場するのは、白いスーツの、
「余命半年だが、検査を受けるより、NPO法人で海外ボランティアとして希望となりたい」
と言い、主人公をアリバイ屋家業に巻き込む滝川さん。
 滝川さんは、アリバイ屋の一員で、飛び込んできたデートクラブ店長の拳銃密売事件で、
事務所がてんやわんやの折りにも、出てこず、
あくまで主人公をアリバイ屋メンバーに入れるための黒い魔女作シナリオ続行に
専念しているのも徹底していて、
拳銃密売事件は、この事務所にとっては非日常じゃないんだわと思わせるのに成功している。
(この印象が、芝居にとって良いのか、悪いのかは別として)
 事務所メンバーと紹介されたあとは、白い服でもホットパンツにへそをだして踊る。

 天使、が似合いそうなコスチュームなのは、シナリオを演じている滝川さんぐらいなのだが、
アリバイづくりを依頼する、アリバイがない客たちすべてが、天使という意味なのだろう。


 ランチをしてから夜公演を見たのだけれど、
「あさきゆめみし」で「ルードヴィッヒ二世」で、
主演の愛華さんが登場して、お顔を見せた瞬間、あまりの美しさに、
客席から「ほおっ・・・・・・」とため息がどよめきのように漏れ、
美しさへの感嘆で満ちるなんて、望めなくなりつつあるのでしょう。

 宝塚歌劇の生徒さんを応援するため、定期公演に毎日のように通うだけでなく、
全国公演でも、劇場でチケットを買うために寝袋持参でついて回り、
一つの公演を束のチケット半券が残るほどに何度も何度も購入して見て、
応援の手紙やプレゼント、楽屋見舞いにお花と惜しむことなく差し入れをし、
家一軒はいかなくても、バラック一軒はつぎ込んだという「愚行」を
10年、15年経っても笑顔で、楽しかったねえと語り合える人たちの愛と興味は、
今別のところに向いているようです。
「愚行」に「」をつけたのは、彼女達の中では、その言葉の示す意味合いとは
真逆の過去であるから。投資できる夢の大将であり、象徴であった
「美しい人」が彼女達の誇りであるからです。そして私はそれを羨ましいと感じる。

 彼女達は、本当にすごいのですよ。大荷物だなあと思えば、それは超新参者である
私も含めた集まった人たちへのプレゼントであり、と、
見返りなく与えることが好きな人たちなのです。
お菓子にタオルにと、たくさん頂いてしまいました。
 ありがとうございました。

 献身的であった人たちの宝塚歌劇離れの傾向に、犯罪者集団である96期の存在は、
さらに拍車をかけているみたい。

 宝塚歌劇団は、生徒個人についている巨大なバックやコネは大事かもしれないけれど、
四半世紀どころか半世紀、宝塚歌劇を愛し続けている、
生き証人のような彼女たちのファンの支援を失うのは痛くないみたいです。 
(こんな辺境の拙ブログへ、96期の犯罪捏造退学問題記事へ「拍手」を頂いてしまうほど、
 ファンの関心は高いわけで、なめたらあかんぜよ。拍手を下さった方、ありがとうございました)

 オギー好きとしては、彼が重用したキムさんに期待していないはずがなく、
主演として真ん中に立つ彼女のお披露目は見に行くつもりでしたが、
お披露目から相手役不在、ダブルキャストで文化祭からダイレクトに新人公演主演、
大劇で新公が終われば、即、ダブル主演と発表された、
監禁メモ華さん(夢華あみさん)第一になった雪組への興味は薄れ、
現娘役トップスター就任以来続いている、雪組公演はスルー歴が更新されていきそう。
サブリナで未涼さんの見納めをしないとなあと、気持ちを切り替えています。
 えりたんとまっつのコンビは楽しいと、わくわくさせておいて、
監禁メモ華シフトで組替かと心底がっかりしました。
 月『エリザベート』で別組のカチャ様をタイトルロールに持ってきたかったために、
トップ娘役不在シフトを敷いたことを思い出します。

 雪と言えば、白雪姫をイメージするけれど、
継母のお后様が似合いそうな娘役を続けている歌劇団。
 ひいきの横には、うらやましいばかりの美貌や献身があってほしいと願うのですが、
私が主役!ばっかじゃなーー。

 愛華さんの芸能生活25周年記念ディナーショーの単独ゲストは、
元相手娘役の大鳥さんご指名と、今日置いてあったチラシで知りました。
 元トップ男役の記念会に、当時の相手役を特別ゲストで招きたいと思い、
ファンがそれをいいことと納得できる人事は、今となっては望めないのかもしれません
(と書きながら、前月組トップコンビ、現月組トップコンビの体育会系のノリには期待していたりもします)

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たまり(ょ)

Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
スポットライト(好きな人しか目に入らない視野狭窄)状態で、片寄ってます。

何となくの傾向インデックス
・「某Oさん」や「花柄の君さま」などと表記させていただいている声優さんのファンなので御出演作♪
『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
宝塚歌劇感想
・他ドラマなど
・医療破壊に関しては涅槃の境地にいけたらイイナ♪
リンク先=『麻生太郎オフィシャルサイト』さんスキー♪

チベットを知るために-人権問題(ダライラマ法王日本代表部事務所)

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