お決まりの日々?

モモの節句でございます。

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救援・復興のために優先されるべき活動が、ゼロリスク症候群によって阻害されている。

 ある掲示板で、
「放射能が危険だからパニックを起こすべき」と主張する人がいて、めまいがした。
 そんなに怖きゃ、その人が心酔されている有名人が安全としているらしい
北海道か沖縄に、率先して移住すればよろしい。
 過疎の町、限界集落で、子供のいるような労働者年代は、さぞかし歓迎されるだろう。
 これぞ、Win-Win。

 また、放射線の被害と胎児奇形が立証できないから、補償なんて期待できない。
原爆でも補償から漏れた人がいる。
 第一人の命をお金になんて、と強く主張される人もいる。

 ならば、今回の災害で、現在命を落とされてしまわれた方と災害との因果関係は、
ほとんど立証されると思うが、その場合も
「人の命をお金でになんて」「軽々しく補償するなど」と非難されるのだろうか。
また、原爆で国からの補償に漏れた人たちの割合は、補償を受けられた人たちと比べてどうだったのか。

 地動説を唱えたニコラウス・コペルニクスが理解されなかったことを引き合いに、
偉大な天才は理解されないものである、と、理解されない人、
例えばカルト宗教のトップを祭り上げるのと同じ論理だ。

 何よりも、この時点で掲示板に書き込まれており、寒さや飢え、疾病ではなく、
放射線被害を真っ先に気にされている時点で、
この方は、生命の危険と隣り合わせの被災地におられるのではないと推察する。

 原発の事故は、今も、これからの日本にとっても大変な問題だが、
それに対する行動は、自衛隊や消防隊、米軍を含めた、専門家でしかできない。
 関東地方は、少なくても私の知る限りでは、粛々と計画停電に協力しているように、見える。
 
 専門家が最善を尽くしてくれると信じるしかない。

 それに対して、専門的知識を持たない人たちが、分かりやすくて間違った論説にすっぽりはまって、
「不安だ」「危険だ」とパニックを起こそうと主張したり、
不安だと日々の活動を減衰させたりするのは、百害あって一利なしだ。

 その場の状況にあった優先順位というものがある。

 今することは、原子力発電所の事故が危険だ危険だ、
これからどうやって生きていけばいいの、先を考えると不安だと嘆くことではなく、
今、どうやって生きていけばいいのか分からないような苦境におられる方々への支援、
そして、その人たちが再び、笑って働けるまでの復興のために、
「やれることはなんでもやる」(by 麻生太郎@3月14日)。
 無駄になってもいいから、とにかく先を読んで腐るモンじゃなきゃ、
ドンドン送りこむんだよ!ぐらいで、丁度いいのではないかと思う。


 大震災から18日目でもあり、被災地の状況が、ネットで読めるようになってきた。

『天漢日乗』さまで紹介されていた、
被害の大きかった岩手県の陸前高田に、医療スタッフとして派遣された看護師さんのブログに、
被災地の状況とそこでの彼女の心の動きが丁寧に描かれている。
JKTS
御遺体の話、大切な人を失った人びとの話……。

『JKTS』に描かれた避難所には、何が何でもゼロリスク!と求めるような人たちは出てこない。

 掲示板に書き込める人は、少なくても「生き残った」人たちである。
その「余裕」が、全日本で復興に当たろう、という一大事に、
「私に少しでもリスクになるようなものは許してはならない」
「私を不安にさせた誰かを糾弾したい」
ように受け取れる言葉を、ワールドワイドに発信させるのだろうか。

 専門家が無料で、放射線の心配に答えるサイトが出来ていた。
福島原子力発電所の事故に伴う放射線の人体影響に関する質問窓口 (Q&A)開設について

代表は、渡邉正己教授(京都大学原子炉実験所放射線生命科学研究部門)
3月18日開設で、メールで質問を受け付けており、それに対しての回答をHPに順次反映させておられる。

チェルノブイリの時に、名前を広めた、反原発の広瀬隆さんが、今回主張する論には、
一色靖氏による広瀬隆氏の主張に対する丁寧な検証

テレビでも有名な武田邦彦先生の論に対しては、
NATOROM先生とコメンテイターの皆さまが、
NATOROMの日記「武田邦彦氏の功罪」


 西日本在住であり、義理の義理の弟のように、消防士として被災地で活動している訳でもなく、
所属する組織からの自己完結型ボランティアチーム参加要請へ、諾と返事を出した弟とも違う私には、
言う資格はないのかもしれない。

 それでも、今回もっとも苦しい生活をしており、出来るだけ速やかに手厚い救援をしなければならないのは、
津波や地震の被害で、避難所生活を余議なくされたり、それに類した生活を送らなければならない、
(避難所で生活している従姉妹ら家族を含む)被災者の方々であり、
人命救助のために日夜活動している、自衛隊、消防隊など救援活動を続けている方々である。
 もちろんライフラインに支障をきたし、不便な節電に協力されている関東の努力も、
夏が来る前にとりあえずの結果が出てほしいと願っている。

 実地活動ができない私は、弟が抜けた後のサポートと、義捐金を送り、経済を回す。
 多くの人が、「生き伸びた運」にある種の申し訳なさを感じながら、
それを被災地救援・復興活動に転じようと、
今できる事を探して、オールジャパン体制に協力されているのだと思う。
 
 その中で、「運よく」生き残った人たちが、30年後がんになる可能性が上がるのは怖い、
とパニックを起こしているのは、復旧作業の妨げにしかなっていない。

 本来なら、京大の先生たちのグループの頭脳は、
ゼロリスク症候群(※)の人たちに割かれるべきでなく、
福島原発事件を速やかに、できるだけ安全に終息させるための方向に、
そして、その後、止めることができた女川原発との違いなどから、
いかにいまある原発を、安全に使えるようにするかのバックアップを設計する
方面に使われるべきなのではないか。頭脳の人たちも、休息はとれていまい。

 少なくても今生きている幸福に預かれており、明日の食べるものに困っていたり、
寒さに震えるなどの心配がない状況の人は、
父の言葉ではないが「痛いと思える」ようなことをして初めて、
被災地に心を寄せている、ことになると、私は思う。
 
 福島県産の野菜を食べたら、がんになる確率がちょびーーっと上がるなら、
その「痛み」を、人生後半にさしかかっている私は受けたいと思う。
(先が長い子供に食べろとは言わないよ。それでも半分は消費できるはずだ)
 そして、その行動によって、
復興のためにかかるお金、少なくても数兆円という試算が出た税金を財源とするお金が、
いくばくかでも減るのなら、それも我が事として歓迎する。
 未来の子供たちの負担を減らすこととしても賛成する。

 被災地で今苦しい思いをされている方、疎開をしたもののなじめない生活に苦しんでいる方、
不幸にもなくなってしまった人でもなく、
救援に不眠不休ですべてのエネルギーを掛けている訳でもない人たちは、
生命の危険が身近に迫っていない「余裕」ゆえに、それ以外のことに頭を巡らせる事が出来るのだと思う。

 その方々の心配にまで、この非常時に労力を割かねばならぬとは、なんたる無駄か。
 そのために費やされる労力を(煽られて行動する人たちの買占めなどを含め)、
被災地への援助や、復興のために使われることを、私は強く願う。


ゼロリスク症候群(池田正行先生提唱)

はじめに:ゼロリスク探求症候群とは?

狂牛病騒ぎの背景には,私が,”ゼロリスク探求症候群”と呼んでいる普遍的な社会病理があります.
これは,一言で言えば,”ゼロリスクを求めるあまり,リスクバランス感覚を失い,他人が犠牲になることも理解できなくなる病的心理”です.
この症候群は,これまで,しばしば重大な社会問題を起こしてきました.
らい病患者の隔離,ダイオキシンの風評被害による埼玉県産の野菜拒否,MRSA保菌者隔離といった問題がその代表例です.
ゼロリスク探求症候群の特徴は次の通りです.

1.感染症・中毒といった病気や,食品・飲料水といった生存に必須な物資の安全性を求める行動が根本にあるので,正当化されやすい.
例:病気になりたくない,生活必需品を確保したい.

2.リスクを過大に評価する誤解やデマが背景にある.
例:らい病は不治の病であり,接触によりうつる,MRSAは凶暴なばい菌だから,保菌者は隔離しなければならない.BSEの牛の肉を食べると必ずクロイツフェルトヤコブ病になる.

3.個人レベルでは影響がないか,ごく小さい.
例:らい病患者が隔離されても,自分は痛くも痒くもない.自分一人が牛肉を控えることと,焼肉チェーン店が倒産して大量の失業者が発生することとは直接関係ない.

4.しかし多数派化・集団化によって社会問題化する.
例:らい病やMRSA保菌者の隔離問題は言うまでもなく,炭疽菌感染の予防にと,たくさんの健康な人が抗生物質を要求することによって,本当に必要な人に行き渡らなくなるような事態もそうです.

5.ゼロリスク探求により生じた社会問題の責任を,行政やメディアに求める.
例:らい病患者の隔離はすべて旧厚生省が悪い.BSEの発生はすべて農水省が悪い.BSEの風評被害はすべてメディアが悪い.炭疽菌用の抗生物質が足りなくなるのは,すべて厚労省と薬品会社の対応が遅いからだ.こういった論理の背景には,自分自身の責任を認めたくない,自分はあくまで無垢な一般市民であると考えたい心理が働いています.そのためには,役所のような,決して反撃してこない公組織は絶好の攻撃対象です.

ゼロリスク探求症候群への対処がやっかいな理由も,以上の特徴で説明できます.
すなわち,1の安全を求める行動は非難できないばかりか,しばしば正義を主張します.
2の誤解やデマは,正しい情報へのアクセスを確保することにより,ある程度対処できますが,
社会的なパニックの時は,間違った情報の方が大量に出回り,正しい情報が埋もれて見えなくなってしまいます.
また,パニックの時は行政機関が非難の対象になっていることが多く,そこからの情報が信用されません.
数少ない中立機関が情報発信すると,各方面からの問い合わせが殺到して,機能が麻痺してしまう恐れもあります.
3,4の,個人の行動が社会問題を引き起こすということは,理屈ではわかっていても,
1の安全を求める行動が優先して,しばしば抑制が効きません.
このため,5の,行政やメディアといった組織を非難の対象にして,個人の責任を問わないという逃げ道が作られます.




=追記:某掲示板@3月30日現在=

パニックを起こしたい人は健在でした。

反論できる根拠を持たない場合、相手の所属や人格を攻撃し、レッテル貼りをするところは、
詭弁のガイドラインを見るようです。

分かりやすい詭弁は、その人の主張していた内容への信頼も失いますから、
レッテル貼り行動を引き出せて(それが事実と違っていることも含めて)、
良かったと思います。

パニックを起こすべき、と主張を繰り返される方は、、
このような状況下でも、パニックを起こすことなく、整然と列に並び、
他者を気遣う日本人の姿に、世界が称賛の声を送っていることが
よほど気に食わない国の人なのかしら?

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Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
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『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
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