お決まりの日々?

モモの節句でございます。

『週刊文春』 4月7日号にある両論

週刊文春2620号(4月7日号)をぱらぱらとめくる。

今号の焦点は、原発事故対策(の不備、誰が悪いが論)および、放射線障害について。
目次
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菅首相と東京電力を評価する内容は、私の見た範囲では見つけられなかったが、
放射線に関しては、異なる立場の意見を別記事にしていた。

<危険・政府や東電の発表は嘘だ、信じるな>と、興奮状態が伝わる特集記事に権威を与えているのが、、
近藤誠さん(慶応大学放射線科・講師)(画像1)。
この人は、トンデモ関係で見たことがあると思えば、リストに載ってました。
インフルエンザワクチンは効かない、厚労省の天下りガーだと主張される方のようです。
批判の構図がいつも同じなのですね。

医師で、被爆医療の開拓者でもある専門家、
ロバート・ゲール博士(画像2)は、
「同僚医師たちを助けたい。
 放射線の正しい情報提供によって
 国民の信頼を得ることが何より大切」
と片道切符で、自主的に来日された。

「今(3月22日)の福島の放射線被曝レベルであれば、
一般住民の発がんリスクは喫煙の方が高いと言えます。
ただし、現場で作業する消防士などは一般住民とはまるで違います」

と専門家が自分の意見として発信している元データであろうから、
日本国発表と、アメリカ軍が独自に測定しているものを付き合わせているだろうから、
「今、発表されているデータは「御用学者」によるものだから、
それがアメリカデータと違う「危険な嘘」であると仮定すれば、
「ロバート・ゲール博士は東電から多額の資金提供を受けている」
という証拠(?)でもない限りは、近藤氏の論は宙に浮いてしまう。
また、「危険な嘘」が事実として、それを知るロバート・ゲイル氏が、
<危険危険>な国に来日してまで、肩入れすることもないと思うよ。

ロバート・ゲール氏の記事を書いたのは、
過去にも良記事をいくつも書かれている記憶がある、恵原真知子さん。
この枠は、何人かが交代で受け持っている。

同じ号で、伊集院静氏は読者からの質問に答えてこう書いている(画像3)。

隠したってあとでわかること。


決死の覚悟で作業している男たちと、官邸でわけのわからんこと言うとる連中では
男の価値が違うわナ。勉強になるナ。

官邸、だけじゃなくて、
理科の知識もないのに、したり顔で専門家のコメントをまとめて「
危険ですね」とテレビで誘導してしまう人たちとも、価値が違うわナ。

政府発表のデータは嘘だから信じるな(極論になればパニックを起こせ論になるかな)、は
嘘じゃなかった、とわかった場合は、煽った騒動に対しての損益を補てんする覚悟はあるのだろうか?

画像1
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画像2
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画像3
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同じく、放射性物質「汚染食品が危険」というスタンスで特集記事を書いたのは、
ジャーナリスト青沼陽一郎さん(画像4、5)。

彼の、「暫定基準」「ただちに健康被害はない」の受け止め方が、
まるっきり、同号の池上彰さんの連載
第22回「『暫定基準値』とは何か」(画像6)に描かれた
「文系の素人」であるのも興味深い。

実は出荷停止は、店頭に出回っているものは安心ですよとアピールして、風評被害を防ぐのが狙いです。

なぜ「暫定」なのでしょうか。
 それは、有害物質を含む食品の犯罪を禁止する食品衛生法に、放射性物質の基準がないので、
今回は暫定的に数値を設定したからです。

国際放射線防護委員会(ICRP)の勧告に基づく国際基準から、政府の原子力安全委員会が「飲食物摂取制限に関する指標」を作り、それを参考に今回の「暫定規制値」が定められた。

(暫定規制値は)慌てて作ったものではないのです。

理科系の発想でいれば、この世に絶対なんてものはないので、100%安心なものなどない。
放射線や放射能を扱う以上、危険性の確率は決してゼロではない、
ということを、前提に置いて話を進めています。
 ところが、文化系の発想ですと、
「安全なのか、危険なのか、どっちだ」と問い詰めたくなります。
理科系の人が、「100%と安全とは言い切れません」と化学的に答えますと、
「ほれ見ろ、安全ではないんだ」と心配になってしまいます。

文系とは、文化系?
人の心なんて、「好きなのか、嫌いなのか、どっちだ」と問い詰められるものか?
好きなのか嫌いなのか、揺らぐ気持ち。憎くもあり、いとおしくもあり。
興味があったりなかったり。
そのあいまいさが、風情となって、何ともいえぬ趣をかもし出す。
文系ってそういう、数字で割り切れない微妙な感覚を、理系と段違いに察知できると
思っていたのだが、違うの?
(きっと、文化系の発想の前には、「低レベルの」が付いているのだと推察する)

政府は、理科系の専門家のアドバイスを受けたうえで、それを文化系の人が理解し、
安心するような表現に“翻訳”することが必要なのです。

ssd先生、NATOROM先生をはじめとした、
理系の方々が翻訳してくださってます。
プルプルプル~~♪1 ~8
近藤誠さんの疫学の話は、を読んだ後に見れば、笑えます。
2011-04-01 閾値とかホルミシス効果とかをバナナで説明してみる

おならとウンチの話で原発事故による影響を説明した話もあったなあ。

(追記)
プルプルプル~~♪仇 
「うん、そうしようと思って医局でコーヒーを飲みながら週刊文春を読んでいたら、
 コーヒー吹くような記事があったのでムカツイてね。」
と、近藤誠先生の記事の問題点を指摘してくださいました。
「原発問題の特集の寄稿で、結論が"日本の医療被ばくは問題である"って、
なんというか、イタイ人だよね。」
「自分の意見を週刊誌なんかに発表するのって、慶応の権威を笠に着た、
ただの医療評論家でしょ。”慶応の方から来ました”って消火器詐欺師かよ!。
学者なんだったら、ちゃんとしたレフリーのいる学術誌に論文を載せて自分の意見を主張すべきだよ。」
(ここまで)


編集部としては、特集組んで危険危険と煽る『放射線が来る!』の『AERA』スタンスなのだろうが、
連載陣が水を差したというところか。(目次に編集部の方針が出ている)
同じ雑誌としても『○○自身』と違って、
同じ方ばっかりを見ていないのは、『週刊文春』の魅力だと思う。

画像4,5
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画像6
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巻末モノクログラビア5ページ、『被災地スマイル』。

日常を取り戻すための一番の武器、笑顔とともに明日を見ている


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所信表明演説より、一部

日本は、強くあらねばなりません。
強い日本とは、難局に臨んで動じず、むしろこれを好機として、
一層の飛躍を成し遂げる国であります。
 日本は、明るくなければなりません。
幕末、我が国を訪れた外国人という外国人が、驚嘆とともに書きつけた記録の数々を通じて、
わたしども日本人とは、決して豊かでないにもかかわらず、
実によく笑い、微笑む国民だったことを知っています。
この性質は、今に脈々受け継がれているはずであります。
蘇らせなくてはなりません。

第92代総理大臣、麻生太郎が「あるべき」と信じる姿が、
「日本人の底力」を伺わせる強さが、写真にある。

昨日久しぶりにNHK→報ステを見たが(チャンネル権は父)、
とくに後者がひどかった。

ツィッターなどで、「いっしょに頑張ろう」「再建しましょう」という言葉が回るのと対照的に、
「どうなるのでしょうね?」「心配は続きます」「怖いですね」
「信頼できません。注視しましょう」で、締める報道は、
視聴者から笑顔を奪っていると思う。
現に、その場にいた父・母・私ともに、表情が曇り、
父は、原発危険、どうなるかわからない、日本終わり、と煽る番組が終了すると、
別番組にチャンネルをうつして、見入っていた。
不安でかき乱された心のまま、床に付き、朝また不安をあおる報道に触れているのだろう。

夏に海外に旅行に行くつもりだったが、
「日本人というだけで、放射能が出ていると差別を受けるから」取りやめた。

病気で落ち込んでいるの人に「大変だね、しんどいね、もうダメだよね」と言い続けて治るか?
「医者は、見込みがあるというけど、あれは嘘。信じちゃだめ。
 人体実験したいだけだし、医療費を稼ぎたいだけだから」と不信を煽って、
治療へのモチベーションが保てるか?

「大変だけど、ちょっといいことあったよね。明日もしっかり治療続けようね」と
励まし続けないと、気力もわきにくいよ。

満足できない現状なのは、誰かのせいだ!とできれば、
自分は非がない善人と楽になれるかもしれないけど、
(病気が治らないのは、医者が悪いに似てるなあ。
 望ましくない状況は、自分のもの。協力しないと改善できるところもそうならないよ)

政府はうそをついている。
国民で人体実験(まともな水が10パーセントという中国から水をもらうとか、
 口蹄疫の始末が先進国と思えず水質汚染をした韓国から水をもらうとか、
 「毒餃子」の中国から、検査を簡易化してキャベツを、冷凍商品を輸入しようとか、
 世界トップクラスの原子炉開発国フランスではなく、中国に防御服を注文するとか、
 他に手段はあるのに、なぜと思うことはあるけどな。中国から水運ぶより、
 水の都大阪などから水を送った方がいい。
 海外の専門家の手は借りないのに、中国や韓国へお金は渡したいのね)している、
と疑心暗鬼になり、自衛をと、「?」専門家の意見に飛び付くさまは、
「ワクチンは危険だから、レメディ」
「医療は不自然だから、自然界からつくられたので優しいレメディ」
を見るようです。

確かに、発生から21日経っても、物資が行きわたっていないと、
ツィッターやネット、Youtubeで助けを求めるメッセージが流れ、
それに野党や個人が、物資を送り届けている様は異様ではありますが。

この分野においては、シロートでも、
すべてにおいてシロートなんてひとは、少なくても納税者にはいないだろう。

自分の分野にそのエネルギーをまわし、
復興のためにやれることはなんでもやる、スタンスじゃないと。

*Comment

NoTitle 

ロバートゲイル氏は、原子力を世界中に売り込んだ米国のお抱え医師で、それで権威である訳です。東電がこの方にカネを出したかどうかなんて「証拠」を残すヘマはしないでしょう。そして、こういう権威がチェルノブイリで治療したのにも係らず、その後避難地域の人々が20年以内に100万人以上ガンで亡くなっています。日本の人口密度から比べると圧倒的に低い人口でのガンによる死亡人数です。ロバートゲイル氏が勝手に日本に来た訳では無いのです。周到な政治的思惑によって来日されたのです。
  • posted by 浜子 
  • URL 
  • 2011.04/19 13:16分 
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コメントありがとうございます 

色々な考え方があると思います。

私は、ちょっとだけ学問畑の片隅にいただけですが、その時に身に付けた癖で、
自分の専門でない範囲では、その研究者の書いた論文が、
どのような雑誌にどれぐらいアクセプトされたかで、判断をいたします。
また、その論文がどれだけ他の研究者に影響を与えたか、新しい論文(追加実験であったり、統計をやり直したり)のために参考されたか、というものも、元論文の価値と考えます。

私の関わる分野で言えば、センセーショナルに大衆紙に書かれるものの、学会では「アホ」扱いされた学説は、
15年や20年も経てば「アホ」だったと週刊誌レベルでも認識されているので、
時にすばらしいものを逃すかもしれないけれど、
非凡なものにとってはおおむね当たり外れの少ないものだと実感しています。

その観点から、私は、この科学者の意見を、意味があるものと考えました。

放射線障害の「治療」は非常に難しいです。
「治療」という言葉から一般的にイメージされるものは、違うなあと、見聞きした範囲でも感じております。

判断の基準は、人それぞれ。
受け入れやすいと思う意見も、人それぞれだと思います。

私は、現役の放射線科の医師が書かれた解説や、疫学を勉強されている方のブログ記事が分かりやすいと思いました。

浜子さまの納得される解説と、私がなるほどと思ったものが違うのでしょう。

別の観点からのご意見をありがとうございました。
  • posted by たまりょ 
  • URL 
  • 2011.04/20 01:17分 
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Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
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