お決まりの日々?

モモの節句でございます。

宙『美しき生涯』/『ルナ・ロッサ』(その1)

本日15時公演を見てきました。

宝塚グランドロマン『美しき生涯』

外部で評価が高い脚本家だから、石田先生作品よりもマシなはず、
と期待した私が愚かでした。

外部といっても、宝塚歌劇に対する独特の感覚が強い作家さんで、
その感覚は私の持っているものと違うと、『愛と青春の宝塚』でがっかりしたことを、
開演するまで失念していました。

タカラヅカぽーーいところを付けてみました感がどうも私にはなじまず、辛口です。
タイトルにまでわざわざ、「宝塚」を付ける。
「グランドロマン」では、大石静さんの表現したい「宝塚」には、不足なのでしょう。

……とはいえ、今の大河と重なる時代なので、どうしても比べてしまう結果、
好ましく思えるところも多いです。

まず、浅井三姉妹が、ちゃんと子供に見えるところが良いです。
大河の役者さんとそう年齢が変わらないと思われるタカラジェンヌ
(タカラジェンヌは夢を売るフェアリーなので、年齢はありません(タテマエ))であるのに、
きちんと子供に見える演出と芝居です。すばらしい。

伯父、信長の死を悲しみ、普通に暮らしている民に八つ当たりしている茶々を、
三成が優しく諫める、二人の出会いのシーンは子供であるのに、
柴田勝家が秀吉との戦いに敗れ、三成(と疾風)に助け出されるシーンでは、
恋を知った少女に見える。

秀吉の前に現れた時は、秀吉が愛人にしたいと執着するのが分かるような、
凛とした美しい強さと、おねにぶたれてすくむ弱さも見せる。

姿だけではなく、心も変わる。

出会いのシーンから成人男性として描かれている三成は変わらないけれど、
茶々は、恋を知り、愛しているから死ぬのではなく、
愛してくれる人のために生きる、
愛する人の理想社会実現のために、犠牲になることが私の愛、
と言い切り行動するほどに、成長する。

とはいえ、愛する人のために、大嫌いな人の愛人になる、それが私の愛、では
観ている方私は気持ちが悪いので、
処刑を待つ三成の牢獄に、疾風の助けで忍び込んだ茶々に対して、
「二人で逃げればよかった」と
現実では秀吉への忠義(命令)を茶々への愛、茶々の彼への愛着よりも重視した
三成が、後悔のようなことを口にしてくれて良かった。

「後悔」にしちゃうと、清廉潔白を貫いた(ただし、密通はしてました)石田三成の
『美しき生涯』にならないから、後悔と言えるような強い感情じゃないのだろうけれど、
茶々に引き込まれて観ていた私は、辛い思いを耐え抜いてきた彼女の心に、
やっと同じ気持ちになれたとほおっと安堵の火がともったことに、ホッとした。

「そなたが(私の臨むようには決して言ってくれない忠義バカの)そなたであるゆえ、
 愛したのかもしれんな」と諦観し、
「好きな人の役に立つように生きることが私の愛」と貫く頑張りが、痛々しかったのだもの。


しかし、今回もご一緒させていただいた友人と、幕間に話していて、
視点が違っていたということ二つに、気づかされました。

<共通点>
・トップさんと二番手の並びが美しい! これぞ宝塚歌劇、という美しさがある。
 (私の中には、掲示板などでたたかれる比較対象が浮かんでいて、ちょっと悲しくなったけど)
 文句なし!
・組替え後初の二番手さんだけれど、前からいたように宙組の舞台になじんでいる。
 すばらしい!

<相違点:1>
疾風がたつのに「姉の仇」と刺され、
「三成との出会いが俺を変えた。人間らしくなった」と事切れるシーン。
友人「疾風は三成のことを愛していたんだね」
私「同じ人を守る、という協力関係からの、同志じゃないの?」
友人は腐女子とは無縁の人だったので、驚いた。
「三角関係で良いじゃない」
「そうなると三成に茶々との結婚を勧めていたのがおかしいけど」とも言ってはいたが。

好きな人と結ばれない立場(姫と忍び)だから、幸せになってほしい、見届けたいと
願っていたのではないか、三成なら任せられるし、身分でも問題ないと考えたのではと私は思った。
三角関係にしても、他の関係であっても、矢印の中心が主役に向く方が、話としてまとまっているし、
……などと、「疾風三成」を、腐女子見習い中であるのに関わらず否定し、
見習いなのにこれでいいのか、非腐女子の友人に負けているではないか、と停まったときに、
初めて気付いた。

この話、茶々が主役じゃなかったんだ!

・私の視点
間違った解釈
私は茶々が主役のストーリーだと思っていたのですが、
男役スターが主役である宝塚歌劇で、書き下ろし原作で、娘役が主役のはずがない。

・友人の主張する三角関係
茶々が主役だと落ち着かないという図
茶々を中心に据えるとゆがんでいるように見えるが、
三成が主役なら落ち着く。
真ん中ラインが通った図
すべてのベクトルは、三成と疾風へ。

原作は女性が主人公の『バラの国の王子』であっても、宝塚バージョンでは、
お話はヒロインを中心に進み、主役のはずの野獣は部屋に引きこもって寝ているという状態で、
舞台にすら出ていない場面が長かったが、それでも男役トップスターさんが、力技で主役を張っていた。

出番が少ない茶々が主役に見えてしまうなんて、作劇が悪いのか、
ののすみが見事な巻き込み型女優すぎるのか。
おそろしい子!
ののすみ、おそろしい子!
定番画像を貼りたくなる、安心のののすみクオリティ。
この人はテレビの枠におさまらない、舞台人なんだろうなあ。

宝塚歌劇に付き物の「駄作」を、「宝塚歌劇」として見られるものにできる
力量が無いとトップスターは難しいよなあ。
今回は、トップさんと二番手さんの並びが、「宝塚歌劇を見たー」と思えるほどに
どのシーンをとっても美しいのが素晴らしかった。
観終わった時は、眠かったし、一回観劇で良いわ、と思ったけれど、
もう一回見てもイイかも、と感想書いているうちに思えてきた。美しさは力だ。


<相違点・その2>
三成のながーい耳付きかぶと姿に思いだしたもの。
私「月組本IIの扮装コーナー。
 『BLUE MOON BLUE』でサイトー君の趣味が炸裂していたバニーちゃん衣装を着たゆうひくん。
 ケロさん可愛かった(←お約束)」
友人「ひこにゃん」

どちらにしてもかわいらしいことには、変わりありません。

ひこにゃん公式ページ

こんなのも! いしだみつにゃん

ケロさん綺麗
右端は檀れいさん
私は、この姿が重なって、どうしようと客席でこらえてました。
やたらと長く感じた芝居だったし、集中できなかった。

その2に続く)

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Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
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『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
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・他ドラマなど
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