お決まりの日々?

モモの節句でございます。

『君に恋してラビリンス』(タイトル違う!)

ミュージカル・ロマン『アルジェの男』/ショースペクタル『Dance Romanesque』
初日あけて間もない大劇場月組公演を、急遽見てまいりました。

芝居も「ロマン」、ショーも「Roman」。
劇団が霧矢さんに求めるのは、浪漫なのかしら?(ルパン三世的な?)

今回も座長公演であったけれど、ショーは若手の場面もあったな~。

楽しかった~~。
それは私が主演さん(の痛い)ファンだからでしょうが。

以下、豪快にネタばれと妄想を含みます。




『アルジェの男』に出てくる人は、老若男女問わず、
すべて、霧矢さん演じるジュリアンに、一目で夢中になる、恋に落ちる。

ジュリアンが「僕はモテモテ~」を歌いだしても違和感なし。
何でも持っている『君を愛してる!』の主人公と違い、何もないどころか、
ガラが悪いふてた不良少年でも「崩れた魅力が何とも言えない」だし、
自分は悪党だとマイナスポイントを言っても、そこが素敵、と入れ食い状態。

ジュリアンに抱く愛の形はさまざま。
彼の成功を見守りたい系は定番。
お、可愛い子だ、と目をつけたら、スリと自爆をかましてくれたので、
弱みに付け込みお持ち帰りの上、妻と二人でくどいて、住み込みで働かせるとか、
出世の約束をちらつかせるなどし、娘や姪と結婚させることで、
彼をなんとしても手元に置いておきたがる身体拘束型。
高いプライドと引き換えに愛を告白して、征服感を提供するお嬢様あり、
職場で真正面から正直に愛を告白する男あり、
彼の直属の上司をスキャンダルで破滅させて、自分のほうに引き入れようとする男あり(ですよね?)、
お前と俺は光と影~~一心同体のはずなんだ、と執着愛を見せるストーカーあり、
中には、かわいさ余って憎さ百倍の人もいたけれど、
登場人物すべてがジュリアンにメロメロ。

そして足の引っ張り合いなどは(ごく一部のゆがんだ愛の人たちをのぞいて)せず、
成功して輝くジュリアンを見たいの~~と、それぞれの出来る方法で、
ジュリアンを応援している(親衛隊?)。

私は霧矢さんスキーなので、登場人物のように、霧矢ジュリアンに恋できました。
正直、今の霧矢さんにハイティーンな役はビジュアル的にキツイ、とか
(5年後、パリのシーンの20代前半になると、しっくりきます、美青年です)、
一部のコスチュームの似合わなさに何の罰ゲーム(トップさんなのに)とか、
なぜにパンク野郎を想像させる盛髪とか、などなど、
思う瞬間はあったけれど(それは霧矢さんに限ったことではないですが)、
恋の強みで、一分後には、見慣れます。似合わなさにキュンします。
(女装が似合いそうもない男性声優に、あえて女装させて、愛でるという感覚に
 似たところもありますな)

登場人物一人一人と、
「わかるよ~~、わかる! 同志よ」と固く抱き合いたい気持ち。
私の心の中では、
2500人の観客と月組組子にモテモテの霧矢さん、よっしゃーなのですが、
私の周囲にいる宝塚歌劇ファンを見渡してみても、そうでないことは知ってます。
霧矢ドリームに浸れないと、突っ込みを入れたくなる芝居でしょう。


主役もしくは主要な役の行動が理解でき、好きと思えば、リピートが楽しい。

ジュリアンは、男として生まれたからには一旗あげたい。成功を栄華をつかみたい。
しかし、弱いものを犠牲にするなど、汚いやり方は絶対に嫌だ、
と実に少年ジャンプ的に正しい人で、
それでいて、とても正しい美青年(設定)なので、
『赤と黒』のように、恨まれることなどまずない。
霧矢さんの大きな瞳が、ライトをうけてキラキラ~~と、
清く正しい野望に萌える瞳を表しているのが素敵。

ジュリアンの瞳に象徴される見目麗しさや清い野心に心酔する人たちが、
彼が成功して、もっと輝く姿を見たいと楽しみにする。
ずっと一緒にいたかったのに、自分を置いて先に行くなんて許さない、
自分のところまで引きずり下ろして、同じになりたいの屈折愛の人もいたが
(格好の道具よばわりって俺のモノと呼んでみたい願望ですか、ジャックさん)、
私の中にない感情ではないので、理解できる。
その最たる人がヒロインだが、
彼の成功へとひた走る人生を守るために、殺人を犯したヒロインの姿に、
彼が初めて立ち止まる。

故郷を捨て、恋人と分かれ、自分の中に燃える炎に従い突き進んだ男が、
「愛がこの胸をガンガン叩いているんだ」
と文字にしたらあちゃーな台詞も、霧矢さんから出ると、
ヒロインだけじゃなく客席の私の胸が叩かれる。霧矢さんの力技に疑問がねじふせられていきます。

仕事一筋の仕事人間が、生まれて初めて、彼に注がれていた愛に目を向け、
その衝撃に生き方自体を変える。彼女とともに生きたいと行動する。
高みに正当な手段で、一歩一歩登っていきたい、とまっすぐに前を向いていた男が、
180度転換し、成功も未来もすべてを捨てて、愛する人との逃避行に発つ。
ひどいファンタジー、だけど、だからこそ、ありえなさに胸きゅ~ぅん……。

幕切れは、彼を信じてご主人さまを託したのに、別の女を選ぶなんて許さない!(タテマエ)
彼自身もジュリアンを好きだったのに、自分を裏切るなんて。もうどこにもやらない(ホンネ)、
なアンリの愛の銃弾を受けて、散っていかれました。
ジュリアンへの愛に煮詰まっていたアンリが、ジュリアンと一緒にいる女が、
亡きご主人様を絶望させた女性とは違うと分かっていたかは謎。
(見えてなかったと思われます)

安蘭けいさん主演の『赤と黒』の主人公は、倫理なにそれのひどい奴、
でも、にくめない、ハマってしまう危険な人で大変魅力的でありましたけれど、
今公演のジュリアンは、全く正しい人。

エリザベートのことは、大恩ある上司の娘だから、気分良くさせようと一生懸命尽してきた。
仕事(野望の正義的達成)第一で、好きになるような娘もいなかったし、
彼に良くしてくれた故郷の美人、サビーヌは、立て替えてくれた大金を返しに故郷に行ったら
行方不明になっていて(ジュリアンを追いかけてすぐにパリに来たのだからと推測)、
過去の忘れられない女となったので、障害なし。
エリザベートのことは嫌いじゃないから、
自分を引き上げてくれた上司が望むのなら、喜んで結婚しようと思っていたのではないかな。

愛のある結婚、というのと無縁の両親ゆえ、
「泥にまみれた俺の青春」時代を余儀なくされた彼には、
愛という概念自体が、知らないゆえ、なかった。
だからこそあの「愛がこの胸を~~」につながるのだろう。

アルジェリア時代に出会ったエリザベートは、彼が目指す上流社会の象徴に見えた。
その彼女が自分のことを下品とけなすので、彼女に認められたいと礼儀作法の勉強も熱心に行い、
5年後にはパリ社交界の華となり、
「私に自信があるように見えるとするならば、それは腕の中の方のせいですよ」なんて
すごい台詞で彼女をどぎまぎさせるほど。

なのに、皆の前で拒絶され、バカにされた。

もうエリザベートなんてどうでもいい、もともと好きでもなかったし、
と思っているところに現れた可憐な花の、
彼の言うことにひとつひとつに控え目にほころぶ新鮮な反応に魅かれるのは無理ないこと。

その花がパリで一番のサロンの女主人の姪であったことは全くの偶然。
ジュリアンは、打算などではなく彼女のことを綺麗な娘だと思ったからこそ、声をかけたのだし。

有力者と密接なつながりがある女主人が、
特に気を掛けている姪だから、幸せになってほしいのよ、お願い、と、
彼女と結婚することにより、彼が得られるメリットをちらつかせてすりよってくる。

エリザベートのことはすっぱり忘れて、彼女と結婚しよう、
(彼女の伯母の力も借りて、天下を取った俺を振ったことを後悔すればいい)
と本格的に口説いた矢先、
あの気の強いエリザベートが一変してしおらしく、
あなたが好きなの~~ごめんなさいと泣きついてくる。
驚きと、ついに上流社会の象徴を屈伏させた達成感でいい気持ちなところを、
偶然、姪とその信望者である家来に通りすがられ、気づかれて
(君たち、声がでかいんだよ)、
釈明の場も与えられず、勝手に絶望され、死んでしまった。

わーわー泣いている身分ある女性を落ち着かせる行為はまったく正しい。

その後、エリザベートと結婚、という話になったのも、
姪さんの胸の病気が再燃し、療養に出かけた、という「嘘」があったからだろうし。
ジュリアンは何一つ、間違ってないのが、逆に面白い。

アルジェリアの美人サビーヌのことも、
「置いていった」認識はあっても、「捨てた」気持ちはないからこそ、
まさかのパリでの再会に、あれほど動揺し、彼女の激しい拒絶に傷ついたののだから、
「酷い」の対極にある人に見えました。


霧矢さんが板の上で本当に食べながら芝居を続ける、のを見るのは、
『アーネスト・イン・ラブ』以来かな?
その時はきゅうりサンド。
今回はパンをそのままや、皿のスープに浸して食べる(スープは入ってない)のと、
飲み物をぶーーっと噴き出すところに萌えました。
横に咥えてにがじっとかじったお口をきゅんむとつむってもぐもぐ。かわいいです。
ボランジェ総督夫妻が、ハートをがっつり奪われるのにも納得します。
(追記:『ジプシー男爵』で結婚を申し込む意味を持つ、菓子をもきゅもきゅ食べてました)

霧矢さんは組む娘役を美女に見せる技を持っていると思っているのだけど、
霧矢マジックでいい女度があがっているヒロインが、
誰と比べるなんてものじゃないわ、あなたが私のオンリーワン、最高よと
びっしりと寄り添っているから、トップさんの男前度も上がり、という
いいスパイラル構造なのにも、乗せられました。
ざざっと身体をなで(あげ)るシーンでも、乱暴そうに見えて、
手から何かが出ているみたいで、触られている人がうっとりした表情を浮かべているのが
ぬいぐるみスキーとしてもツボです。(ぬいさんと接するとき、愛を持って触ると、
 何ともいえないきゅんとする表情を浮かべてくれるし、手との間の空間が
 濃厚な物質で満たされるように充実感があります。かわいいよう~)




怪我を思わせないダイナミックダンスのまりもさん。
美脚だけでなく、縦長のおへそがまぶしい素敵なおなかや、背中まで大胆に見せてくれる
芝居のショーダンサーは最高ですが、
ショーでは、なぜまりもさんがいないののシーンや、
まりもさんが真ん中じゃ…と思うシーンで別の方がセンターだったので、そこが代役だったのかな。

「霧矢さんの相手役は私です!」と意地でも譲らない(想像)まりもさん、かっちょええ。
霧矢さんには「そやな」と返してもらいたい(願望)。

歌! 踊り!!
中村先生は好きな作家さんじゃないけれど、
霧矢には踊らせておけ、歌いあげさせろ、というのは正しいと思います。
おかげで、正しく「歌劇団」のショーになっていました。

歌い踊る霧矢さんに満足。
ショーでは口紅も赤でかわいい。また痩せてる、と心配させられながらも、
ガンガン汗をながして踊って下さるので、ええもんみせてもろた、と気持ちが沸き立つ。
昨日が初日と思えないほどの、完成度で、さすがの霧矢さんです!
腕の動きも足さばきも、身体のそりも、めっちゃ綺麗なんですよう! かもめかもめ!
踊っている霧矢さんは大きく見えて、
軌跡が脳にレーザーカッティングでダイレクトに焼きつけられてしまうほどの迷いのなさ。

ドラキュラのシーンでは、もりえのドラキュラ伯爵に、
これぞ正しいドラキュラ伯爵の頭身、と、……今のトップさんが二番手だった時代に
演じられたドラキュラ伯爵を並べてしまいました。あのちょっとあったかーいドラキュラさんも
好きでしたが。もりえドラキュラはお間抜けサンだけど、
出てきただけで、伯爵だ―と分かる、さすがのもりえスタイルでした。眼福。

全国ツアーのショーも同じか(中村先生か)残念と思っていたけれど、
これだったら是非見たい。何度も見たい!
全ツでは怪我が治ったまりもさんとのダイナミックリフトも入れてください。


今日のお席は下手だったのだけれど、上手から出て下手にはける、というお約束で、
霧矢さんが私の方に向かってくる、と、近づいてくるのを楽しみにし、
最後までロックオンできる、というとてもとても楽しい場所でした。
ギラギラ銀色スーツで銀橋から下手に、薄暗い明りの中はけていく時、
わずかな光を跳ね返す鏡のようなスーツを気にしてか、主演さんたち、
特に布地の面積の大きな霧矢さんが、身をかためてちょこちょこ去っていくのに萌えました。プロだ~~!

芝居では、下手にはけて下手から登場、という場面がいくつかあり、
靴の音が同じなので、あ、くる!と分かるのも嬉しい。足音もかわいいんですよう。
(歩き方も役作りの一つなのでしょう、ジュリアンのノーマル足音は大体同じ高さです)

まさおさんも下手の角でよく歌ってくれたし、
泣けたノートルダムの始まりは下手の銀橋の客席奥側で、やたらと興奮しました。


舞台の端から見ると、見えてはいけないものが見えちゃうこともあります。
セットを人力で動かしている男性、とか、客の視線から消えたように思わせている娘さんとか。
芝居で、後ろを向いたジュリアンが、ハンカチ(?)でそっと顔の汗を押さえているのも、
ちょこっと舞台裏(?)を覗きみちゃったようで楽しい。
向き直れば涼しい顔で、どこにハンカチ(?)を隠し持っていたのだ霧矢さん、なのも、
驚きと同時に頼もしい。
舞台はしから見ると、銀橋の真ん中で歌いあげるスターさんの唾液が飛ぶ(そりゃあ人間ですからね)
のを見ることもあります。
それが、唾を吐き捨てる、のような目をそむけたくなるキツイ直線じゃなくて、
本当に綺麗な放物線を描いて前に落ちるのにも、ため息が漏れます。
気持ちとともに前方へ飛んだ体液が、重力に抗えず、優しく落ちていくというか。
体液萌え(と『子供たちは夜の住人 (上) 』の柴ちゃんも同じ意見だと思います、と
 笑顔で変態発言)。

ショーの開演前、幕の隙間から上手の袖でスタンバイをしている組子さんたちが見えるのも
いよいよだと気持ちが高まります。



全然書き足らないので、次に見たときに入れます。

好きが高じると変態になる人がいる、ということは、
お芝居で龍さんが演じた役が示してくれたから、私が同類でも良いんですよね~~(ずうずうしい)

*Comment

Comment_form

管理者のみ表示。 | 非公開コメント投稿可能です。

*Trackback

トラックバックURL
http://okimari.blog26.fc2.com/tb.php/3579-9fe54fff

Menu

プロフィール

たまり(ょ)

Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
スポットライト(好きな人しか目に入らない視野狭窄)状態で、片寄ってます。

何となくの傾向インデックス
・「某Oさん」や「花柄の君さま」などと表記させていただいている声優さんのファンなので御出演作♪
『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
宝塚歌劇感想
・他ドラマなど
・医療破壊に関しては涅槃の境地にいけたらイイナ♪
リンク先=『麻生太郎オフィシャルサイト』さんスキー♪

チベットを知るために-人権問題(ダライラマ法王日本代表部事務所)

最近の記事

カレンダー

08 | 2017/09 | 10
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30

カウンター

QLOOKアクセス解析

ブログ内検索

月別アーカイブ

なかのひと。