お決まりの日々?

モモの節句でございます。

月『アルジェの男』 に関係する妄想3

大劇場公演中も散々妄想しまくっていたけれど、
千秋楽を見て、今まで書いていなかったことを中心に。
(通し番号は振りましたが、2の続きというわけではありません。
 妄想が入らない私の感想はない、胸を張っていえないですが……)

二番手のジャック、三番手のアンリ、ヒロインの一人アナ・ベルについては、大分と語ったので、
第一ヒロインのサビーヌについて。




アルジェで、いつかパリに出て一旗あげる夢を語るジュリアンを、
母のような視線で見守っているサビーヌ。
それが夢物語の間は一緒にいられたけれど、
ジュリアンの夢が叶い、パリで立派な人になったら、自分は彼にふさわしくないと
あきらめている。

夢物語の中でも、パリについていくことを否定し、
実際にパリに行くことが決まっても、
「行く前に必ず知らせてね」とは言うが、それは彼を見送るため。

「私も一緒に行かせて」じゃない。
だからジュリアンは、サビーヌの頬に、今までの感謝をこめた
別れのキスをする。

「死んでもいい」いちゃいちゃデュエットのときは、
隙あらば口に吸い付こうとしていた、あのジュリアンさんが、ですよ!

二人はここで別れる。
ジュリアンの中では「あれはアルジェの女だ」と、サビーヌのことは過去になっている。

ジュリアンを過去にできなかったサビーヌは、ジュリアン団解散による一人ぼっちにも耐えられず、
ちくしょうジュリアンの奴、俺もパリに行くぜ、というジャック(←想像)に、
「よう、サビーヌ。お前も来ないか? あの100フラン、無理したんだろう、
 誰に借りたんだ?俺が『立て替えて』やってもいいぜ」などと誘われたのに乗って、
ジャックの監視も兼ねてパリに来たのだと思う(←想像)。


サビーヌがチューしようとするジュリアンから、ことごとくすり抜ける
キス未遂のいちゃいちゃデュエットの後すぐに、総督の財布の賭けが行われ、
ジュリアンが総督のものになった(誤解を招く表現)2ヵ月後、
町で偶然、ジュリアンに会ったけれど、そこでのキスはほっぺで。

ジュリアンを守るためにはジャックを殺すしかない、と冷静に考えたサビーヌが、
実際行動に移してからは茫然自失となったところにジュリアンが現れる。
彼に「キスして」とねだる彼女は、自分の行動の意味が欲しかったのだろう。

5年ぶりのジュリアンとのキス。
彼女の真意が分からず、ジュリアンは戸惑った様子だったが、
まっすぐ口に向かってきた。
5年2ヶ月(以上)前と、ちっとも変わらない、暖かい唇、彼の胸、腕。
ジュリアンの自分への変わらない優しい気持ちを感じて、
サビーヌは満足した。
自分の行動は間違ってなかったと確信できた。
警察へ電話をしようと身を離したとき、彼女の心は、
彼の役に立てた喜びで温もっていた。

彼女に足らないのは自信。
アルジェでも、100フランを立て替えたことなどに対して、
世話になったことにお礼をいわれ、恥ずかしそうに嬉しがっていた。
大好きなジュリアンの役に立てた自分は愛せるけれど、
足手まといになる自分は許せない。

「それに私、哀れみは嫌!」
かわいそうだから、と引き上げてもらい、世話になる、
そんなジュリアンのお荷物になる自分は嫌なの。

その痛々しさがジュリアンを打つ。
それが、もともと正直な彼を、自分の気持ちの変化に、
恩人への気遣いやいろいろなしがらみすべてを取り払って向かわせる。
「違うんだ!」

彼のストレートな告白を、大衝撃で受け、やっと彼女は、彼の傍にいていいと納得する。
が、そこは自信がないものの性で、
「本当に良いのね?」と確かめずにはいられない。
「ああ!」と力強く肯定されたことに立っていられないほどの喜びに襲われ、
彼にしがみつく気持ちが伝わってくる。

生きていて良かった。

その喜びが、アンリによって絶たれたことは、残念だったけれど、
サビーヌはアナ・ベルよりはずっと強い子なので、
ジュリアンとのすばらしい時間を、青春の輝きと心の宝石にするか、
ジュリアンラブの子と結婚して、いつまでもジュリアンと暮らすといいと思う(というのは、以前書いた)。


サビーヌを演じたのが、蒼乃さんで良かった。
かわいこぶりっ子が似合う娘役さんでは、この哀しさは出なかったと思う。
いい悪い、じゃなくて、舞台の上で生きている人間の悲しさや重さを感じさせる、
実在感がある霧矢さんの芝居には、蒼乃さんのような人がいい。

夢物語を得意とする持ち味のトップさんには、ふわふわした持ち味の娘さんが合うと
いうのであって、良い悪いの問題ではありません。

あ、でも、スタイルのよさに定評がある娘さんは、
サビーヌには合わないと思うけれど、霧矢さんとは組んだんだよな、そして
ちゃんと芝居になってた。舞台は出演者による化学変化で出来上がっていくんだなあと、
(それは、ゆら姐さんも、出雲さんでも、恋する少女に見せちゃう霧矢さんだからだよ~と
 鼻をひくひくさせている気持ちがあるのは否定しないが)
ズンと響きました。

マイラブ一花が演じたら、マルトの店のシーンが痛々しかっただろうし、
ののすみ!だと、芝居が重くなりすぎて、幕が下りた後、客席から誰も立てない状況になりそうだ。
後者は見てみた気もするが、通えん!

次は、語りつくせない魅力の、ジュリアンさんについて。
ヒロインその2、エリザベートについてもその中で少し。

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Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
スポットライト(好きな人しか目に入らない視野狭窄)状態で、片寄ってます。

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・「某Oさん」や「花柄の君さま」などと表記させていただいている声優さんのファンなので御出演作♪
『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
宝塚歌劇感想
・他ドラマなど
・医療破壊に関しては涅槃の境地にいけたらイイナ♪
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