お決まりの日々?

モモの節句でございます。

花DC『カナリア』(2011)

初演のアジャーニと主題歌の印象が強かった『カナリア』。
チャーリー(匠)さんが花組トップになるプレお披露目公演なのに、
チャーリーさんのヴィムよりも、みどりちゃん(大鳥)のアジャーニのほうが主役っぽい。

初演で印象的だったのは、
未沙さんティアロッサミの喰えなさ、
オサさん(春野)ラブロー神父のよい人過ぎてのだめっぷり、
あすか嬢(遠野)ヴィノッシュのがっつき、
麻子さん(瀬奈)ウカの弟属性キラキラのまぶしさ、
らんとむ(蘭寿)のでっかいわんこ、そのか(桐生)刑事のおかしさだったかな。

初演と違う面白さで魅せてくださった方あり、
私の中にある初演のイメージに負けてしまった(主観)方あり。


ティアロッサミが、敵方であるヴィムの課題達成を邪魔してやろうとして、
目をつけたアジャーニだが、彼女のパワーは半端なかったため、ティアロッサミまで振り回される。
アジャーニは世の中をあきらめたやけっぱち、粗野で乱暴でとんでもない女であったけれど、
それは彼女の本来の心が美しかったことの裏返し。

アジャーニの真性が、神が姿を変えたような存在であったかのようなものであったため、
自体はティアロッサミ側に有利に。
<ついでに>ヴィムも救済された。

……というのが、私の脳内に残っている初演イメージ。

初演ではアジャーニが鍵。
彼女の行動の変化を観客が受け入れられなかったら、話は壊れる。

一人でワンワン号泣しながら舞台を斜めに突っ切る、という、
宝塚歌劇らしい華やかさと真逆の状況なのに、
タカラジェンヌとしてドラマシティの舞台を埋めてしまったヒロインを、
再演ではマイラブ桜一花ちゃんにお願いしたかったのだが、望みは叶わなかった。

それでも、私はきれいな真珠のピアスの、着用してわかった危なっかしさに、
「えりたん」と名前をつけてしまったほどにえりたん(壮)を愛でているし、
マイラブ一花のティアロッサミは楽しみだし、
私のツボからは離れていた、再々演ファントム(花2011)で、
舞台から浮く華やかさに好きが再燃したみわっち(愛音)さんの活躍を楽しみに
(タモさんのディナーショーメンバーはみんな好きですよ~)
行って参りました。


2011年の再演では、主役が変わってた!

えりたんのヴィムが主役。
ヴィムの真性が、物語の鍵で、
アジャーニは運悪く彼の足元にあった石のような存在。
アジャーニがヴィムに惚れて、彼を見つめ続けた結果、
無意識に、ヴィムの中にあった天使な部分の鏡になってしまったという感じがした。

ティアロッサミは、ヴィムの真性に出会ったときから気がついていて、
導くような、全てを知っている存在になっていた。


初演では、(アジャーニに喰われて)良くわからず、お人よしだな~と思わされたヴィムが、
再演では、しっかりいい人に思えた。
悪魔なのに、まじめ、という設定からして、おかしいのだが、そのあたりも、
なるほど、ヴィムの真性は悪魔じゃなかったからか、と納得させられた。

みわっちのラブローは、とてもいい人だけれど、初演と違い、ぶっ飛んでいない、本当にいそうな人。
ヴィノッシュと幸せになれそうな感じで、ほほえましい。
初演の、あすか嬢(遠野)シスターヴィノッシュに支えられないと立ってられないような、
よい人度が過ぎて現実に適応できていないぶっ飛び感が大変素敵なオサさんラブローとは違う魅力だった。

初演では三番手の麻子さんが演じたウカが、見事にかわいい弟キャラで目立っていたが、
今回はウカの役としての比重が軽かったのか、そうでもなかった。

犬になっちゃうひとは、初演のらんとむもよかったけど、
再演の月央さんも大きくて、いい犬っぷり。
しかし、犬の面倒を見る女性たちの片方が、残念な印象。

初演のアイリス&ポリーヌは、生活が苦しくてそのような職業についていたが、
そのような状況から抜け出したい、まともといわれる仕事に尽きたいという形になっていない思いが、
お金持ちになったアジャーニとの再会の場で、彼女の得た幸せを壊したくないと、
早々に立ち去る、その気持ちのよさが、アジャーニの真性に触れて、
後に彼女が事業を立ち上げるときに、真っ先に声をかけたきっかけになったと、客席に理解させた。
(犬も見捨てられずに、面倒を見ているし、この二人はやさしいいい人たちなんですよねえ)

それは、ポッポさんとプリマさんのお二人ともに、
宝塚歌劇の娘役という特殊な芸があったからこそ。
今回の片割れさんは、お金に困っているというところには真実味があったけれど、
そのあたりが、経験のためか、クロ期ゆえか、宝塚歌劇としては薄汚なかったなあ。
キャストは見ずに行ったので、みわっちがラブローというのも知らず、舞台で知ったほど。
ポリーヌが汚い役になってるなあと、帰宅して公式HPのキャスト表をみて、納得した次第。


アジャーニは結構早くヴィムに惚れて、彼に寄りかかっている。
(初演で受けた印象は、お金は得たけど、恋人はいないわね、じゃ、あんたでいいわ、
 連れて歩くのにはいい容姿ね、から格上げみたいな感じだった。みどりちゃんごめんなさい)

みどりアジャーニは、もう捨てるものがない、これ以上不幸はないから強いんだ、という女だから、
誰かがそばにいることは疎ましいと跳ね除ける。
だけど、ヴィムがそばにいる状況が仕方なく続けられるうちに、そのぬくもりを居心地よく感じ、
ぬくもりが彼女の心の奥に押し込められていた、真性(=神性)をゆすぶり、
彼と離れるのが嫌と思うようになった。
しかし、目覚めてしまった自分の真性(=慈愛の心)を抑えることはできず、
悪魔である彼の状況を悪くしている、彼に隠しごとをしているという辛さで、
彼と出会う以前よりも不幸になっているというアジャーニだからこそ、
彼女の行いのせいで、ヴィムが死んでしまったと号泣できるんだ、と思っていた。

再演アジャーニは、ヴィムのことを早い段階で好きになって、
あんたなしじゃ生きられないわと依存的で俗っぽい。
彼女が不幸だというのも、好きなヴィムが彼女自身について無関心で、
振り向いてくれないからに見えてうっとおしい。
生きるか死ぬかの境を潜り抜けてきたはずの女がどうしたんじゃ、ぬるくなったもんだとげんなりした。
このアジャーニが泣いて舞台をつっきっても、
スッカスカになりそうだなあ~と思っていたら、そのシーンはカットされていたのでよかった。
(役者のキャリア的にも、強い持ち味のトップ娘役がこなした役をそのままさせて、
 比較されるのはかわいそうです)

不幸のどん底でも、かわいこちゃんががんばっている感が抜けなかった、
ぬるいアジャーニだからこそ、えりたんのヴィムが主役でいられたと思うので、
再演アジャーニは、それでいいと思う。
(好き嫌いでいったら、突き抜けていた本物感のみどりアジャーニが好きだけれど、
 えりたんが負けること必至……)

マイラブ一花は『ファントム』に続き、最強だった。
一花かわいいよ一花。
舞台のどこにいても目立つ桜一花さんが大好きです。
(初演の小悪魔もはじけるようにかわいかったのだった。動きも軽やかでねえ~
 初演はダンサーぞろいで、人間離れした軽やかさじゃったよ)

一度幕が下りて、主演さんからの来場のお礼があった。
えりたんの堂々としたご挨拶にびっくり。
主演としての経験をつむに従い、そうなっていくものなのか、
比較対象の方が、いつまでも初々しいのか……(たぶん後者。変わらないでいて欲しいです)
その後挨拶にあった、最後のフリーダムなふりの音楽が再度かかって、
アジャーニじゃなくて、ラブロー神父を、うれしそうに持ち上げるえりたん。
そのあと、アジャーニも抱えあげる。
えりみわもかわいいぞ!!

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Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
スポットライト(好きな人しか目に入らない視野狭窄)状態で、片寄ってます。

何となくの傾向インデックス
・「某Oさん」や「花柄の君さま」などと表記させていただいている声優さんのファンなので御出演作♪
『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
宝塚歌劇感想
・他ドラマなど
・医療破壊に関しては涅槃の境地にいけたらイイナ♪
リンク先=『麻生太郎オフィシャルサイト』さんスキー♪

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