お決まりの日々?

モモの節句でございます。

大進ゾーン!

(クラッシック音楽にも疎いので、大変失礼な日記になっています。
 行って来たよ~な記録です)


「ベルリン・バロック・ゾリステン」。

一人が始めた音楽が、デュエットになり、トライアングルからの響きになり、
音の四角形、五角形、加わって加わって、円になり、
まーるくまーるく調和して、会場全体に広がって響いていく。
音に満たされ、あふれた音にゆだねる幸せ。

メロディが、美しく重なっていく贅沢を、
とてもいい席で(譲ってくださった方、ありがとうございます!)堪能した。

目で見るということはとても贅沢なこと。どの音が、どの方から聞こえてくるか、
はっきりとわかる。私は音楽とは無縁の職だから、仕事には直結しないが、
音楽を志す人は生で見るのが一番の勉強なんだなあとわかる。

第一部前半では、舞台中央やや下手のいすに座ったチェロのコンツさん(金髪碧眼(多分)の
 いかにも外国人という美男さん)が中心に、アイコンタクトで、精密に合わさっていく。

メロディラインを追いかけ、響きになっている部分を追いかけ、
人間の耳に与えられた、興味ある音を引き出して聞き分ける能力に感謝しながら、
万華鏡のように楽しんだ。
コントラバスのシュトールさんの音が、柔らかく締めていて好み~♪

しかしここに、特別に興味ある人が加わると状況が一変する。
あえて、彼の音楽を録画したものもCDも、ここ2ヶ月、聞かずに臨んだのに、
その音に、無意識でも、捕らえられてしまう。 


「ベルリン・バロック・ゾリステン with 樫本大進」。

彼の音がはっきりと、飛び出して聞こえる。
フォルクさんのとても澄んだ、端正な、しっかりとした音とは違う、
大進さんの音。

掛け合いなのに、私の耳を通るとそのようになってない。
好みの音に浸れるのは、とても幸せな時間であったけれども、
ニュートラルに聞くことができたら、CD、DVD、テレビプログラムで聞けたら、
また違った、ハーモニーとして楽しめるのだろうなあと思った。

ふーーっと響きが消えていく、消えたと思ったところで名残のようにかすかに鳴り、そして消える。
その音の最後のあとに残る響きと、それを追いかける人のほぉ…っといったため息まで聞けるコンサート会場はすばらしいと思った。

久しぶりの生大進さんは、ヴァイオリンの音と踊るように音を奏でている、
だけでなく、実際にヴァイオリンを抱き寄せてデュエットダンスを踊っているようだった。
第一部前半で、クラッシックコンサート自体が久しぶりだったからか、
さすが、外人、弾きながら揺れているよな~と失礼な感想を持っていたのだが、
ゆれるどころか、踊っている人が目の前に……。

いつもは上のほうから見ているからか、こんなに革張りの靴の裏が見えただろうか、と
踊る大進さんの姿にどきどきしながら、音楽とともに両足爪先立ちになるお姿に、心が上がる。
息を詰めて見てしまう。
この時点では、意外に靴音はしないものなんだなあと思っていた。

眉間にしわを寄せていても、とても幸せそうで、
私は幸せそうな彼の姿を見ると、きゅっと締め付けられるような幸福な気分になる。
メンバーのほうを向いて、ぱっちりお目目で、「では、いきます」と言う意味のドイツ語が
似合うお顔をされるのも、キュート。

第一部「2つの~」ではセンターに、ヴァイリンソロで掛け合う二人。
上手にフォルクさん、下手に大進さん。
上手の長身の方はお行儀良く立ち位置におられるのに、
下手の方が、ステップ踏んでくるくると踊られているのが、
彼らの音楽と同じようで面白い対比になっている。
動くからか、一人だけ汗が顔に浮かんでいるのが見える。
で、後ろ向いてズボンの右ポケットからハンカチか何かを出して押さえる。
(『アルジェの男』の霧矢さんと同じだ、と喜ぶ)

第二部ではセンターが大進さんだけになって、
大進ゾーン(勝手に命名)がさらに自由自在に拡大していた。
前に後ろに右に左に、くる、くる、くる、くる……(良くぶつからないものだ)。
皆様との信頼関係の確かさがうかがえる。


弦が切れるのを見たのは二度目かな? 
第一部の最後、2つのヴァイオリンのための協奏曲、第三楽章が始まってしばらくのところで、
弦がはねて、彼の顔に当たったかのような像が、目の端に見えたように思った(ビデオじゃないので見直せない)。
彼が演奏を止めて、周りも止まって。
弦を張り替えに退場されている間の、ベルリン・バロック・ゾリステンの皆様の状態が、
自然で温かかった。

自然なまま、戻った大進さんが加わって、激しく見事な第三楽章を聞かせてくださった。


二部では弓が途中で一部が切れる。枝毛のようなそれは上方が長く、
演奏に伴って激しく揺れて、大進さんの顔や頭に当たる。慣れておられるとは思うが、うっとおしそうに見える。
弦との間に巻き込まれると邪魔になるから、はね飛ばすようにするのか、注意をされているのが感じられたし、
とハラハラしたが、これぞ一流の集中力で、アクシデントなんかありましたかと、
彼の音楽を(力技で?)奏でてくださった。
弓を激しく動かしているからこそ、擦り切れてプチッ、そののち、ひょろ~~ん、ばしばし、だと思う。
情熱的な演奏にはつきものなのだろうが、実際に起こると面倒なんだろうなあ。

アンコールのときは引き終わっても弓をそのままの状態にしておられたが、
舞台上では、その楽章が終わると、むしって床に捨てておられた。
二回あったので、床の上には4本、大進さんの弓の一部が落ちているはずだ。
くれ~~(譲ってはもらえません)


第二部の演目は、私でも知っているヴィヴァルディの『四季』。
耳になじみがある曲だからこそ驚かされる、ヴィヴィットさ。
激しく大胆でいて、繊細。ダイナミクスに巻き込まれる。
楽しい。

そのうちに、靴音が、鼻息まで聞こえてきた。
隣の人のもあるが、それとは違い、飛び込んでくる。
私と同じタイミングだが、勢いのある短いそれは、私のではない。
もしや、と思えばやっぱり大進さんでした。なんて贅沢な体験。
歌うのと同じ? 鼻で吸ってから、“歌いに”行くのね。
(コンサート行って、演奏者の鼻息を聴いて喜んでいる人は、あんまりいないと思う)
靴音は、ぱタン、とん!といった感じで、曲のアクセントになっているかと思わせるほどに
楽器だった。
全身で彼の音楽を奏で、周りを乗せていく大進さんの演奏は、楽しい。

アンコールでは大ちゃんスマイル(勝手に命名)炸裂!
かわいいかわいいかわいい!
それなりの年と、輝かしくも重厚な経験をつまれた今の大進さんに、
かわいいを連発するのは、失礼なようにも思うが、
かわええ~~と目じりが下がってにやけちゃうほどに、少年のままの表情だった。


幸せな時間でありました。アンコールの拍手をすごい笑顔で全身でやっていたのか、
演奏会に行って肩こりが治るという体験をしてしまった。
(大抵は集中して身体が固まった結果、肩がこる)
立ち上がって拍手したかったのに、客電がついてしまって残念じゃった。

ありがとうございました。
また来てください。



次の大進さんの公演で、私が(距離的に)行けそうなのは3月、
宝塚歌劇の『エドワード8世』(霧矢さん退団公演)千秋楽ちょい前にある。
チケット発売開始は、しっかり仕事時間。
窓口には行けないので、電話一発勝負だなあ。

※勝手に命名「大進ゾーン」は、『テニスの王子様』の手塚ゾーンから。
 舞台に彼を中心とした円が見えたので、手塚ゾーンの「絵」に似てるなーと。
 どこへ視線を飛ばしても、必ずゾーンに返されてしまう、という効能があるので、
 機能的にも似ているかもしれない。

中学のときは、とてもクラッシック一家に育った友人(ピアノとオーボエ)に、
いろいろと聞かせてもらい解説を受けていたのだが、
その後は自分のところにやってきたCDを聞くぐらいで、新しい音楽との出会いはなかった。
なのに、初CDが出たばかりかその前の樫本さんのリサイタルチケットを、
ポスター見かけて買っちゃった。
その日、こんなに大事そうにヴァイオリンを撫で回しているのに、
丁寧に演奏されているようなのに、時々音楽への熱意や愛情があふれてしまうのか、
勢いあまってゴン!しちゃうとところがとてもチャーミングで色っぽいと感じた。
10月29日のコンサートから一週間たった今、樫本さんの音にはまった(?)きっかけを思い出した。

ゴン!は減っていたが、そのあたりはあまり変わったように見えなかったのが、私はうれしい。

(弦ばっちーんも、弓ひょろ~んぺしぺしも前にも見させてもらったし)

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たまり(ょ)

Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
スポットライト(好きな人しか目に入らない視野狭窄)状態で、片寄ってます。

何となくの傾向インデックス
・「某Oさん」や「花柄の君さま」などと表記させていただいている声優さんのファンなので御出演作♪
『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
宝塚歌劇感想
・他ドラマなど
・医療破壊に関しては涅槃の境地にいけたらイイナ♪
リンク先=『麻生太郎オフィシャルサイト』さんスキー♪

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