お決まりの日々?

モモの節句でございます。

星「オーシャンズ11」

ええ仕事、見せてもうたわ!

映画は見ていないが、話がするすると分かる。

筋がわかる脚本、
見て欲しいところを切り取って編集する映像と違い、
常に左右120度上下45度(私のイメージ)開放された舞台で、
飽きさせず、わかりやすいようにの簡略化に、「宝塚歌劇」に客が求める華やかさを加えた演出、
個性的でオイシイたくさんの役どころを、それぞれの持ち味を生かしながら楽しそうに生きている星組メンバー。

それぞれの仕事の息遣いまで伝わる生の舞台だから、
リピーターという「プロ」も多いであろう客席が、ひとつになって、観客としての仕事をしている。

まっとうな作品に、真っ向から取り組んだ自分たちの努力に対して観客が沸くと、
自信と、もっといいものにしたいという欲が沸くよね。
平日でも埋まっていて反応がいい客席に、モチベーションがあがるだろう、
東京公演でまた進化するだろう。
力のある作品は出演者も観客も育てる。

楽しむ、ある種のサクセスストーリーであることはポスターからもわかるから、
主人公のピンチは成功のスパイスで、ハッピーエンドに決まっている。
宝塚歌劇だから、トップスターが仲たがいしたまま終わることはまず、ない。
(二番手との愛を貫いた『我が愛~』が特殊なのだ)
だから、明るい未来が彼らの前にあることを確信して、次はどうなるのかと話の展開をわくわくと待てる。
冒険活劇を読むのに似ている。

秘密基地に仲間を集め、でっかいことやって、驚かせてやろうぜ。
11人のメンバーはプロジェクトの成功による報酬に加え、自信と未来へ進む勇気を手に入れている。
パーフェクトマンが出てこないところも、現実味を足していて面白い。
(ええ、べつに秀民さまがどやらこやらというつもりはありませんよ、植爺め……)
ダニー・オーシャンも、妻テスがからむとカラっきり弱くなるなど、
それぞれに弱いところがあるゆえ、身近さを感じる人たちが、
敵の敵は味方論法や、自分の未来をよりよくするためと目的は違えど、がっちり組んで、
互いの弱点をカバーする最強チームになる。

チーム作りから始まるところも、プロジェクトに参加している気持ちになれてわくわくする。

それぞれに成長しているのだけれど、ほぼ完成系のダニーや、恋人と母親や祖父ぐるみで付き合い生活基盤を持っていると思わせるラスティはともかく、物語で大きく成長する役なのがライナス。
ライナスを主人公に書き換えられるほどの大きな魅力的な役を演じる人も、
バウ主演公演や新人公演の効果もあったのか、前大劇場公演より存在感をまして光っている。
歌も聴けるようになったぞ、と思っていたら、階段降りのときに拍子抜けた。タニちゃんのほうが、
客席まで届いていただけましなのか、届いても椅子からずりおちるなら届かないほうがいいのか。
階段おりでは4番手扱い(?)だったが、実質は3番手だったなあ。すごいすごい。

成長ものは、見るものにパワーを与えてくれる。

舞台の人たちも、すれ違ったお客さんも、みんな幸せそうに見えた。
良い舞台だった。


キャストについて

すずみんの貢献は、目に見える形である。それなのに、立ち居地はごねている感を与えない。
96期ショックで、宝塚歌劇への関心を大きくそがれた現在、彼女のあり方にホッとする。
夢乃さんの芸風がトウコさんに似ているようで楽しみだ。
ベニーの二番手っぷりに安心した。おめでとう。
2013年に台湾に行くレオン君の安定振りはすごい。
二番手時代は、ああ~~と思っていたのが嘘のようだ。ハプスブルグの時のときは、あう~だったが、
今日は、何かすごい人をみたぞ、と嬉しくなった。
テレビで宝塚歌劇の人としてどんどん紹介されて欲しい、自慢できるトップさんだと思った。

テスはとてもいい役どころだと思うのだが、純真さが魅力=あたしかわいいでしょ、で終わっていたように思えて残念。
夫に見切りをつけ、新たなパートナーと新しい生活を始めるための離婚届に、
現夫がサインしないことに腹を立てているはずなのに、夫のキスには感情(本能)が動かされる。
彼女に詐欺をしていることを秘密にしていた夫が逮捕され、苦労したことへの怒りで、
彼への愛情をマスキングしていたと、分かって心が揺れる。
ベネディクトが彼女を守るというのは、彼女を彼のものとして管理するということだ気が付き、
自分の望みと違う方向に、彼女の運命が動かされていることに愕然とする。
やっと手に入れたメジャーデビューという夢の舞台を、ダイアナは台無しにしようとたくらんでいるのに、
ベネディクトは彼女の意見を聞いてくれず、彼の道具として動くことを強要する。
途方にくれた彼女に、ダニーの声がステージの上から聞こえる。。
何が起こるかわからない、自分を落としいれようとしたダイアナが用意したガラス張りの部屋に、
その声に動いた気持ちのままに飛び込めた。
彼女の奪還を含めて、オーシャンズ11の計画は大成功。

テスは気持ちがダイナミックに動く、魅力的な役だ。
しかし、舞台の上の彼女は、いつまでもダニーとであったばかりの20歳のままでいるように見える。
かわいさだけでなく、二人の大人の男を虜にさせる、いい女の要素を出してほしい。
彼女の自己イメージが、可愛い私が好きで、自分イメージを演ずると、
わたしかわいいでしょ、なにようぷんぷんなのだろうが、
それは前公演でたっぷり味わったので、違う役として生きてほしいと思った。もったいない。

その点、はじけているダイアナ役さんは、見ていて楽しい。

まやさんは実に魅力的でかわいらしい。こんなに可愛いまやさんが今日で見納めなんて、残念だ。
ディナーショーでもあれば、まやさんの娘役姿が見られたのだろうか(相手役は真風さん希望)。



今回も、チケットを取ってくださった先輩と観劇しました。ありがとうございました。
星組公演を見にきたのに、いつものようにただいま全国ツアー中の人の話をえんえんとしている私に、
彼女がやめた後はどうするの、と心配くださりありがとうございます。
犯罪期の方々がおやめになったら、全組復活するかもしれません。
それまでは96期の負を打ち負かす魅力があると私が思えた公演のみ見ることにします。



追記

物語中で、生育歴の説明があるのはベネディクトとライナス。
ベネディクトを主人公にしたサイドストーリーが浮かぶほど立っていたし、
少年少女向きだったら、主人公は成長するライナスだよな~と思った。

ライナスは主人公と出会って変化する劇場版のゲストキャラクター的存在、
つまりもう一人の主役。いい役だ~。

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Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
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・「某Oさん」や「花柄の君さま」などと表記させていただいている声優さんのファンなので御出演作♪
『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
宝塚歌劇感想
・他ドラマなど
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