お決まりの日々?

モモの節句でございます。

宙『華やかなりし日々』/『クライマックス』-Cry‐Max-

二ヶ月ぶりに足を踏み入れた大劇場。しみじみ~~。

昨日、東京宝塚劇場と宝塚大劇場の違いを問われ、
東京宝塚劇場はこじんまりしている、オーケストラがひどい、と返したのだけれど、
座席が広いし前の間隔も開いている。
座席の数が縦(列)にも横にも多い上に、ゆったりしているのだから、
後ろのほうに座ったときの距離感は、東京宝塚劇場の比ではない。

今日は満月で、東京宝塚劇場の千秋楽前日が新月で、
まだ月が満ちるまでの間しか経っていない。月日が流れたことは感じるし、
4月23日から汗ばむ初夏に急に変わった季節にも、
次の公演の集合日が来たという事実にも、
残酷な強さで、ここには彼女がもういないのだということを思い知らされてはいるのだけれど、
人は急には変われない。
いないと覚悟している人を、舞台の上に探してしまうのだ。

だから、本当はまだ来たくなかった。
でも、今を逃すと、ゆうひさんがすみ花ちゃんが、ここを去ってしまうからね。


2ヶ月ぶりの大劇場で、白い三つ揃いの差に驚く。
間男が見つかって、とりあえず亭主の服を着て逃げる状況でも、
ベストのボタンをぴっちりと留めるきりやんと、
ロシアの貴族の末裔を詐欺の重要ポイントとしてしっかり演じている状況で
胸の辺りの数個をはずしているゆうひさん。
でかい宙男役の間に立って、背丈では負けていても、大きさでは負けていないゆうひさんのところに、
存在感はすばらしいのですが、キュービーさんのように可愛いバランスのきりやんが入ったら?

彼女達はもりえちゃんよりも大きいわけだから、もにょもにょ……、と思ったり。
(あの場面も、「プリンス・チャーミング」の歌がないと、格好良さは半減(?)だもん)


どうしても月組公演と比べてしまうのだが、宙組公演の話をしよう。



まずは芝居。

<良かったこと!>

1)お話がわかりやすく進む。
 『エドワード8世』は葬儀での二人のけんか→出会いまで遡る
 →二人を取り巻く政局や当時のスパイ事情に国益の問題が加わりながら退位のスピーチまで
 →一気に冒頭の葬儀の時間に進む→時間を逆行、結婚式まで飛ぶ
 『華やかなりし日々』では、手前に現在の姿をおいたまま、バックで子供時代の回想が入る分かりやすさで、
時間の流れは正の方向のまま、数十年単位でワープしない。

2)『華やかなりし日々』はショーのシーンをふんだんに取り入れていて、
場面がにぎやか、華やか、舞台に人がいっぱい。
 『エドワード8世』では、政敵同士の腹の探りあい、とか、舞台に出ている人が少ない、など
一見すると地味なシーンが続き、音楽的にもあまりにぎやかなものは少なかった。
入り込んでみていると、地味に見えるものの下に後ろに濃厚なうねりが感じられるので楽しいのだが、
お話においていかれると、睡魔が起こるのも仕方がないというものだった。

3)ラストの演出が鮮やか。脱出に繋がる説明もわかりやすく入っているので、ああ、と思う。


<今のところわからないところ>

1)アーサーが敏腕刑事であるという説明が、彼が「持っている男」である以外されていないこと。
 a)同僚が偶然置き忘れた新聞で、幼馴染であるジュディのデビューを知った
 b)通りがかりに捕まえた強盗が、獄中に写真にロナウドの本名を入れたものを残して死んだ。
 a+b→c)ジュディのデビューを祝いに劇場に出向くと、そこにロナウドがやってきて花束を置いて帰った。
 d)花束から偶然、ロナウドが本名を記したカードが落ちたが、ジュディは気付かず出て行ってしまったので、
  十分に検分、持ち帰ることができた。
偶然をモノにできる、という意味で、敏腕刑事なのかもしれない。

2)演出はいいのですが、気持ちの流れがわかりにくい。
名前を捨て、嘘の人生を生きることをきめたロナウドが、
ジュディの気の強さに、昔の捨てたはずの自分に似ているものを感じ、投資したいと思った。
(それはラストのりんご売りの少年らへの行為でリプライズされる)
彼女のことを本当に好きになってしまった。この「真実の愛」の前では嘘をつきたくない、と
本名を名乗った、というのは、理解できないでもない。
初めての恋に舞い上がって、小さいときからの憧れの劇場を手に入れる算段も狂い、
ネーム入りのメッセージカードを、楽屋という秘密にできない空間に置いてくる
詰めの甘さにはめまいを覚えるにしても、ジュディの気持ちはどうなんだ。

自分の力で成功をつかみたい、誰かにすがって生きるのは嫌、というジュディが、
君と僕は似ている、の一言で、彼の投資を受け入れた心境の変化と、
ロナウドの実像をどこまで理解していたのかという点がつかみにくい。
ジュディは賢いので、
“成功をつかむために過去の名前を捨てた。元は貧しい移民、今はロシアの貴族の末裔の名前を使っている”
彼が、裏街道を突き進んでいることを理解している様子ではあったが。

頭で理解していても、清廉潔白、コネはいやよを身上とする彼女が、
真実の彼を受け入れられたかどうか、その過程が謎だ。

でも、今回も話をまわしている大女優、すみ花さまですから、
私が気付いていないだけで、この大穴はきっちり埋めてくれているのだと思います。

今回も出番は少ないのに、話をまわしている人物、ベクトルの中心にあるのはすみ花様のジュディ。
主観による人物相関図(公式のものとは違います)
moblog_35466234.jpg

純愛なのは、マフィアの親分キング。
手下の手前、ファンになっちゃいました、とは言えないから、すごんで見せ、
嘘の理由で初日に劇場に乗り込むけれど、何をしたかといえば、
可憐な花束をプレゼントしたかっただけ、という初々しさ。くぁわいい~~。

かわいいといえば、フローレンツ・ジークフェルド。
身体を折ってのヘロヘロ芝居が様になるのは、演じての素晴らしい長身だから。
いいわねえ、恵まれた体格の方は~~(と卒業されたジェンヌさんに想いが戻る)

3)恋は人を阿呆にするといっても程がある。
 稀代の天才詐欺師の正体がバレたのは、恋による失策を、ことごとくラッキー刑事が拾ったから。
ジュディに恋して~
・ロナウドは、すでに実行中だった、“劇場公演を失敗させて所有権を手に入れる詐欺”を、
 “ジュディのデビュー公演、大成功作戦”に切り替える
・キングは、強持ての非情さで売っていたカオを、部下の前で脱ぎ捨てる破目に。
・初めてのキスの相手が、今もフリーかどうか確かめに楽屋に行ったアーサーはラッキーボーイ。
 お祝いの気持ちなら、花ぐらい持っていきなさいよ……。
・母親の入院治療代のため働いている恋人に、「ロマノフの秘宝」をプレゼントするニック。
 お金に困っている彼女は当然、質屋に行くでしょ? 
 母親の治療代よりも次のデートにつけてくることを優先する女性がいいのですか?
 恋人へのプレゼントに、詐欺につかうニセモノを使っちゃうところがセコイ。
 ロナウドはニックに給料をくれないのかい? 
 普段から援助するとか、「宝くじが当たった~」レベルで良いから、恋人のピンチに援助しようよ。
・キャサリンは鈍いにしても程がある。
 ニックは詐欺帰りにデートに行っているから、ロシアの末裔の秘書にふさわしい服装をしていると思うのだが、 恋人キャサリンは彼も貧乏だと信じ込んでいる。
 その「ニック」とハイジュエリー(どころのレベルじゃないけど)は不釣合、やばいものかも、と気付こうよ。
・ジュディは、実力で好評なデビューを飾ったのに、
 稀代の天才詐欺師に「使われた」となると、評判はガタ落ち。アーサーが気を使えるとしても
 事件がでかすぎて、当然、世間に知られてしまい、
 衣装や舞台装置はすでに支払い済みだから、差し押さえられないにしても、
 どんなスキャンダルでも喰っていく怪物みたいな根性がなければ、心折れてしまいそうだ。
(抜擢に対するいじめの比ではないだろうが、それを乗り越えた根性で頑張れ)



ショーは。
宝塚歌劇ファン新参者であっても、過去に歌ウマさんたちが歌ってきた、
クラシックなどの名曲に日本語の歌詞をつけたものを、ががっと寄せ集めた、という、
力のある曲をどんどんぶつける、climaxといえばそのとおり。ええとこどりメドレー。

キャラバンを歌って、安蘭さんが浮かばない、みっちゃんのキャラバンとして聞かせてくれた
みっちゃんはやはり上手いのだなあと思った。芝居も彼女の歌声で締まっていた。

リフトがあるのにも満足。
トップコンビはしっとりと素晴らしいのだけれど、
二番手さんとのリフトも切ない感じがお似合いで……。すみ花さまに残っていただきたかった。

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Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
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『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
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