お決まりの日々?

モモの節句でございます。

「関ジャニ仕分け∞2時間SP」

 「最強」軍団に、観客が座席からずりおちるタニちゃんが入っているのはどうしたのかと思ったが。
タータン、かなみん、りらちゃんは楽しみと録画した。

 歌を聴いて、歌詞の内容が伝わるか、情景が浮かぶか。
 そのあたりは、採点マシーンでの採点は無理なんだなあ。
 タータンの歌ではお家と「私」の夢の生活がはっきりと浮かんだ。
 だから「あなた」が「私」の夢に欠かせない、私自身にとってどうしても欲しくてたまらない存在であるということが迫った。「あなた」を包み込みたいあったかさを感じた。
 関ジャニ∞の反応が、点数以上に開いていたのも、私を安心させた。

 課題曲の「天城越え」と「駅」は私が好きな曲、後者は、あまりカラオケには行かない(前回は2006年11月4日)だけれど、歌えるかモンな曲になっている。
 昔好きだった人を、偶然見かけて、動揺の中で確かめる。情景は雨。レインコートが必要なぐらいの湿った空気。湿り気はどこか懐かしさをともなう。レインコートには流行が無く永く使うものだから、主人公は見慣れたレインコートに彼だと確信できた。
 間違いなく、あの人だ。湧き上がってくるように襲ってくる彼との思い出の量に圧倒されて倒れそうになっている主人公の切ない気持ち。いいことばかりじゃなかった、それでも大好きだった人、その人を愛していた自分の思いがよみがえる。強がりでしか自分を支えられない哀しさ。2年という年月の重さ。思わずあふれてくる涙は、血の涙。
 二年の歳月は女を賢く(ずるく)し、当時の相手の気持ちを今になって理解(したつもりの強がりに)するものの、もう戻れない年月とその間に変わった環境に、声をかけられない。声をかけたい、でも出来ない、そのうちに隣の車両に見える彼は人ごみの中に消えていってしまう。ぐずぐずしている自分に腹を立てながら、安堵もしている自分のずるさを責める気持ちも浮かんでくる。主人公は(あたらしいパートナーを得た現在でも、)彼とのことを、苦いといいながら、まだ思い出にとても出来る状態ではない。
 かなみんの歌は、私の思っていた「駅」では無かったけれど、気持ちが強く伝わった。泣きそうになった。
 女のずるさと怖さが出ている曲でもある。分かれた後も女は俺のことを思っているんだな、俺って罪な男ほわーんな曲ではならない。「あなたがいなくても元気」「さりげなく告げたい」の部分はかなり怖い感情が噴出している。彼が戻っていく環境への恨みがましい気持ち、私と別れた彼は幸せじゃないと「彼のまなざしが(暗いものに)変わった」と表現し、それは「私だけ愛していた」からだと分かったと断定、彼の今のパートナーと自分を比べる負け惜しみのようないやらしさにもゾクッとさせられる歌は、きれいにさらっとはとても歌えない。 

 かなみさんが言った「私の歌い方とは違う」というのは、彼女が表現したいものが音程の正確さではなく、歌を裏打ちしている、歌が生まれる元となったドラマだと解釈した。気持ちの高鳴りで音程やリズムが多少不安定になっても、それゆえに気持ちがよりダイレクトに伝わるのであれば、気持ちを伝える歌としては正解ということ。音程やリズムの正確さだけを求めるのなら、初音ミクさんにご登場いただけばいい。

 前後するが、りらちゃんの「天城越え」も情念を感じた。細い身体全体で、身体では受け止められない感情が噴出している感じで好きだ。「あなたを殺していいですか」だもの、まともな神経とは思えない、追い詰められた女性からあふれて噴出した思いが歌の形になっている。クレッシェンドしていく最後の「山が燃える」とはどういうことなのか。聞き手に狂気が伝わる歌だと思う。

 タニちゃんは変わらない平坦さで、タニちゃんだなーと思ったんだけど(ビッグマウスっぷりもあわせ)、想像以上に高得点で、退団後に頑張っているんだな、と思った。

 先日観劇したベルばらでも感じたのだが、「音程どおりに歌えている」のと「歌にこめられた感情が伝わる」とは別物。歌は感情が高まった結果、自然と発生したもの。「歌」として形が与えられても、その中に凝縮された思いやその思いの源である情景が浮かばないと、イージーリスニングにもならないと私は思う。

 他の二つの対決も、それぞれに面白い部分はあったが、私が語る材料を持たないので割愛します。

「駅」に関する追記。

 雨の日のたそがれ時の駅。「私」は昔の恋人を見つけた。同じ電車の隣の車両に乗り込んだ彼を私は覗き見ている。
 「私」は彼と違う人と生活をしているが、幸せと感じていない。幸せじゃないから過去のことが気になる。2年前と比べて自分は髪の長さしか変わっていない、しかしうつむいている彼のまなざしが不幸に見えた。
 もし彼が幸せそうに見えたら、私が知っている彼とは変わってしまったのね、とあきらめたり、「元気そうね。私もまあまあよ」と強がって声をかけることはできる。
 彼が不幸そうに見えたから、決して良いことばかりではなく辛いこともたくさんあった二人の時間を甘く思い出す。思いはあふれて、言葉にならない。
 それは「私」にとっていい時間だった、彼にとってもそうだと断定して、彼が今不幸なのは「私だけを愛していた」のに他の人と生活をしているからだと結論付ける。
 しかしそれを確かめるのが怖い。もし、私の想像どおりであっても、今の生活が崩れる。それぞれのパートナーと別れ、彼と一緒になったからといって、幸せなことばかりではなく、むしろ苦いことも多いことは分かっている。もし、彼が今がとても幸せといえば、私は心のより所をなくしてしまう、私だけが不幸なのは嫌だ、確かめるのが怖い。
 懐かしい姿を目にしながら、声をかけられない。
 電車は降車駅に近づいていく。今の私の生活に戻らなくてはいけない時間だ。雨はもう上がっているはず。私は今の生活を守らないといけない。彼との思い出は胸に抱いておくに留めよう。私を一番愛している彼だって、我慢しているのだから。

 かなみんの歌は、出だしが雨の湿り気を帯びていた。雨の湿り気、涙のしめりけ。
 私が想像していた「私」よりきっぱりした女性だったが、それだけに「あなたがいなくても元気で暮らしている」と強がる姿が痛々しく思えた。上を向いて涙が落ちるのを抑えている「私」が浮かんだ。

 

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『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
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