お決まりの日々?

モモの節句でございます。

サブリミナル

映画『永遠の0』と「ソチオリンピック(NHK実況)◇フィギュアスケート女子」を見て。


先日『永遠の0』を観にいきました。
映画の招待券をいただきまして、その映画館で上映されているものの中で見るならコレ、と
思いました。

父が原作本をとても高く評価しています。文章はどうかしらんが、書いてある内容が素晴らしいと絶賛しています。
映画を代わりに見に行かないかと勧めましたが、原作を越える映画はない、失望したくないからと断られました。

彼が(原作本には)俺の言いたいことをすべて書いてくれたと現在進行形で感激している
彼の最も評価が高いマスコミ批判が、映画では不自然なほどに触れられていなかった、
映画にはそのような要素を少なくても私は感じられなかったと報告すると、
朝日新聞が戦犯と描かれていないのであれば、やはり観なくて良かったと言いました。
そして私に原作本を読むことを強く勧めました。
ソチオリンピックが終わったので、読み始めようと思います。

映画のオープニングの後は現代シーンから。とっつきやすさのためか、ゆるゆるスタートです。
私も構えずに、ゆるーっと見ていました。
スクリーンいっぱいに、突然、テレビの画面が大写しにされます。
特に画面の左上の部分にフォーカスをあわせた意図を感じる映像はどこかの商店街? 
お店が見えます。左上の部分には「韓国」「人気(だったかな? いいイメージ)」という固定テロップが出ています。

画面は左上を最後に残すようにさーっと流れて、
現代パート主人公の実家の居間のダイニングテーブルがメインになる。
ほんの短い間だから、脳の処理が追いつかず、そのままが記憶に残ります。無意識下に強く。
まだ「アメリカ」なら理解できる。なぜ、ストーリーにまったく関係の無いものをぶち込む。

サブリミナル、という言葉がよぎりました。

『現代日本=韓国ブーム』が常識だよねと植えつけたいのでしょうか。
父に尋ねましたが、原作にそのような描写があった記憶はないし、
彼の七十余年の人生の中で、韓国がもてはやされた覚えはない。
とくに彼のようなサッカーファンには、ワールドカップなど
嫌なイメージしかないそうです。

残念なところもある映画ですが、軍艦や空母、戦闘機のこと、地理のことにも疎い私にとって、
映画は原作本を読むときの、素晴らしい挿絵として役立ちそうです。
これだけでは何なので、映画を見た時点での感想を。

時代時代によって、価値観は違います。
過去の出来事を現在の価値観で良いか悪いか考えることは浅はかです。

しかし、その時代にそぐわない価値観を持った人間には生きにくいことは分かります。
当時でも現代でも共通であり、後述の競技にも関係していると感じました。

受け入れられないことを承知で、それでもこうでなければ生きられない、
これを曲げては自分ではないと価値観を貫きぬいた宮部は、本当に強い人だと思いました。
トリプルアクセルに挑み続けて、完璧に飛べたと選手もコーチも思ったのに、
「回転不足」とグランプリファイナルで審判に突きつけられて。
それでもオリンピックで飛んで、今度こそ認めさせた浅田真央選手は本当に強い人です。
ダブルアクセルでできばえ点を稼いだほうがいい点を取れても、それでは彼女が目指すところにたどり着けない。
貫き通したから彼女はいっそう美しい。

『永遠の0』の主人公も、彼の信念を貫き通します。
命を大事にしろ。大事な人のために生きろ。 

必ず帰ってくる、たとえ肉体がなくなっても、生まれ変わっても妻と娘のところに帰ってくると約束した男の願いは、
彼の強さに影響を受けた男たちの心に強く生き続け、彼らを生かし続けることで、
彼の妻と娘のみならず、孫のもとにまで、受け継がれる思いとして帰ってきました。

誰かを思う心は、時に奇跡を生むことがある。
信念を貫きとおす強さは、他人の心を強く動かす描写が、
与えられた感動がその人の心に受け継がれていく、
あたかもその人の心の中に感動を与えた人物が生きているように、
思いが魂が受け継がれていく描写が、作中で繰り返されます。

特撮もよかった。これで資料ナシに小説に描かれた状況を思い浮かべることが出来ます。
(父に言えば、空母や航空機の図鑑を喜んで貸してくれそうだが……)

愛するものと幸せになるために生きる。自分を大切に出来ない人間は他人を大事にできるはずが無い。
だから彼は、彼の教え子の誇りを守る行動がとれた。
彼の強さに感動した教え子らは、バカにしていた教官を心から尊敬した。
身の犠牲にして彼を守りたいと行動するほどに。

彼を慕った教え子、大石と景浦は、特攻専用の飛行場(?)で、変わり果てた宮部教官と対面する。
彼は心ここにあらずで生気を失っていた。

妻子を困らせたくないからどんなことがあっても自分は生き延びたいと言う願いが、
明日の日本を担う若い命の犠牲の元に一日、一日伸ばされている現状に
彼の心は擦り切れていた。
敗色濃厚なのに、戦争が終わらず、より若い命が犠牲になっていく。

そして、どんなことがあっても生き延びろと井崎らに強く訴えてきたのに、
特攻にあんなに反対していた宮部が、特攻に志願する。

特攻させるしか手段がなくなってしまった現状で、生き延びたいと言うのは自分のエゴに過ぎないのではないか。
若い命を犠牲にして、逃げ回るように生きながらえている惨めな現状はどうだ。
彼の心は壊れていく。負けるのは分かっているのに、犠牲だけが日々増えて行く。
もう、誰も自分のために犠牲に出来ないという罪悪感、
そして、心の奥底には天才的飛行機乗りである彼の誇りもあったと思う。
誰も成功できない敵艦のレーダーくぐりを、自分ならば完遂でき、
この馬鹿な作戦を終了させられるに違いないという、彼の実力から来る自信もどこかにあって、
戦後の日本を担う人材を救うために特攻に志願したのだと私は思った。

エンジンの不調にうるさいと作品中で説明があった、彼にだけわかる不調が、
彼の搭乗予定の戦闘機にはあった。
戦争が終わった後の日本で、「(他)人のためになる仕事がしたい」と言った大石の命を、
戦闘機のエンジントラブルという偶然を利用して、生かすことが出来る。

生きる屍になっていた彼の心に再び灯りがともった。
もちろん、自分が生き延びることもできるが、
人の命を犠牲にした苦しさで生きることを一度はあきらめた自分より、
死ぬ覚悟が出来ていない、未来をあきらめていないこの若者にチャンスを与えたい。
妻子を助けて欲しいという手紙を書き、戦闘機の交換を「最後の願い」と言って承服させる。
希望が見えたら、気力も戻った。
撃つ可能性がある反抗的な教え子に後ろを取らせて、試したぐらいだ。
操縦の腕と度胸は飛びぬけている。
もう誰の命もこの特攻で失わせない、自分が決めてやる。
悪魔的な操縦で、彼の0は敵艦を捕らえ、突っ込んだ。

…という映画だったんじゃないかと。
終戦後、彼の妻を刀で救った男は、「人の血を吸った」刀を飾っていた、
宮部崇拝者のやくざの親分(景浦)だったんだろうなあ。特攻する宮部を見失い、
守りきれなかった男は、何とかして彼の望みを叶えようと、大石以上に血眼になって
彼の妻子を探し当てたのだと思う。

人の思いはここまで強いものなのか。それはこの映画がフィクションだから?

でも映画を観た日の1時40分ごろ、私は人の思いの強さを見てしまった。
そこに至るまでの日々を思い、涙が止まらなかったからか、すーっと入ることが出来ました。
映画も、寝不足だから観る予定はなかったのだけれど、不思議に上映時間に間に合い、
状況が赦してくれたので、すっと飛び込んでしまいました。
努力を続けた人の夢が、素晴らしい形でかなった日だからこそ、
この映画にもスッと入っていけたのかなと思います。


ここからその話。

『永遠の0』原作本は、父から一月中に私に手渡されたのですが、
私がプルプルまおまおで、それどころじゃないという雰囲気を漂わせていたためか、
いつでもいいから読めとせかされませんでした。

驚いたことに
「採点競技はすかん。誰が一番早かったと決まるスキーや、点が入ったか入らなかったらがはっきり分かる
アイスホッケーがいい。冬のスポーツのいいところはスピード。夏の競技とは比べられないスピードがある」
とフィギュアスケートを競技と認めず、馬鹿にしていた父が、
なんと女子フリーをライブで、最後まで見たといいました。
浅田選手が金メダル取れることだけを願っている。演技のことはどうでもいい、とまで言い切っていた男が、
ショートでメダル圏外と思われた状況でライブ中継を見ていたのも驚きですが、
彼の唯一知っている選手、浅田真央選手の演技の後も最終滑走まで、深夜にも関わらず見通したとは!

私は大変驚き、その理由を聞きました。
彼は浅田真央選手の演技に、心から驚き、それまで滑った選手と格が違ったので、
この後どんな凄い演技が出てくるかと楽しみに最後まで見て、期待を裏切られたそうです。
「浅田選手を超える演技はなかった、ダントツだった。
 ショートが振るわずメダルが取れなかったことは残念だったが、フリーでは一番で良かったな」
と言いました。
フリーではソトニコワ選手が1位でフリー2位だったヨナに逆転優勝、浅田選手はフリーで3位だよ、
と実際のフリーの採点順を教えたら、しばし言葉を失い、
「だから俺は採点競技は好かん」と絞り出すように言い捨てました。

しかし、浅田選手の演技にはすっかり魅せられてしまったようで、
唐突に「アイスショーを観にいきたい」と言い出したのにまた驚かされました。
1998年、私がインフルエンザに掛かって40度代の熱を出しながら、そのとき行われていた
冬季オリンピックのフィギュアスケートを観たいけどビデオデッキのところに行くのも困難であったとき、
自身はぜんぜん興味が無かったのに録画しててくれたのは父でした。
優しさはあるのですが、自分の趣味じゃないと思ったら断固として受け付けない頑固オヤジにまで、
一目でガツンと衝撃を受けさせ、こりゃすごいとサプライズと、引き込ませ興味を持たせる強い力が、
浅田選手の演技にはあるのだとわかりました。
(最終滑走者はタンゴを表現していたと教えてもすでに彼の記憶の中から消えていたようで、
 わからんと言ってました。ボレロは覚えてた!)


今回のオリンピックの女子フリーの実況映像の編集が終わりました。
スロー再生の部分をカットし、それぞれの選手ごとにまとめていくのですが、
ショート以上に、アレの映像が差し込まれていたことに気付きました。
ショートの場合は、滑走順が早いからか、それにしても多いなあと思ったのですが、
最終滑走でも関係なくぶち込んできます。中には静止画からスタートのビデオもあり、
突っ込む隙をうかがっているような。

そのおかげで、銀メダルの人が、浅田選手の演技を観て泣いていた、と流されている情報は、
嘘八百だとわかりました。差し込まれたライブ映像でぼーっと歩いてたやん!
約束されていた金メダルでなかったことへの悔し涙ではないですか?

浅田選手の、各国での実況のされ方を観たくて、
翻訳してくださった方による字幕つき動画を幾つか回って気付いたのは、
演技やキスクラの映像のアングルは共通なこと。
フリーの最後、一位が決まって感激のロシアの観客とソトニコワ選手の映像に
映像の著作権を示していると私が思っている文字列が画面右下方に並んだので、
本部(?)からの配信をそれぞれの放送局が使用料を渡して使っているのかなと思いましたが、
それ以外の、インタビューやウォームアップの映像など差し込まれているものは別のはず。
ゴールド選手やワグナー選手のキスクラ映像に挟まれたアレの映像、
公開処刑やさらし上げのニュアンスであっても、アメリカが赦すとは思わない。

しつこくアレを差し込むのは、日本独自の贔屓映像なのでしょう。
フィギュアスケートを朝4時台まで見るのは、
それもメダルの可能性が絶望的になった状況で見るのは、父のようなフィギュアに興味が無い人は例外で、
大体はファン。
サブリミナルなのか、見返りを約束に持ち上げているのか。

挿入された部分は秒単位で削除しました。
浅田選手の演技を見て、泣いていない証拠映像であっても残したくないので消しました。
演技は全部保存して(不正の証拠も)、お気に入りだけを別に保存します。
フラワーセレモニーが始まる前と、セレモニーで、
互いの健闘をたたえあうソトニコワ選手とコストナー選手がかわいかった~!
二人とも生き生きとしたダイナミックな演技で、わーすごい!すごい!と観ました。

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たまり(ょ)

Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
スポットライト(好きな人しか目に入らない視野狭窄)状態で、片寄ってます。

何となくの傾向インデックス
・「某Oさん」や「花柄の君さま」などと表記させていただいている声優さんのファンなので御出演作♪
『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
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