お決まりの日々?

モモの節句でございます。

黒豹/ダイヤモンド(大劇)

観て来ました。

芝居は、説明があるし、話の基本構造は入り組んでいないので、
おいてけぼり感はないけれど。
ストーリー仕立てのショーを見ている感じで、芝居を見た、という感に乏しかったです。

紅さんの役が、ねねちゃんの役を好きすぎておっかけまわすが、
彼女の心は家の事情で引き離された元彼、柚希さんにあり、なびいてくれない。
元彼は非常に有能で、彼の能力を欲しがっている国がある。
彼を外国に売り払えば、邪魔者追放にお金も潤って一石二鳥。
そのため紅さんの役は、二人が相思相愛であることを利用して、
それぞれをそれぞれの脅迫につかう。ただでさえWで難しそうなのに、
相手の名前を出しておびき寄せて捕獲を二連発な、ずさんな計画を立てたところ、
紅さんの役が好きな風ちゃんの役が、彼は私のものーと頭沸いてピストル攻撃、
動揺しながらとどめの銃弾もしっかり撃ち込み、ラブラブカップルの邪魔者は死亡。
計画もおじゃん。
元彼から今彼になった男は、急に入った大事な任務のために旅立たないといけない。
今度は私がいつまでも帰りを待ってますとヒロイン。
主演さんは皆に敬意を持って見送られて、終幕。

そこに、「同期、信じていたぜ」、な麗しの同期愛や、
「旅立った後の海軍はお前たちに任せたぜ」、な引継ぎ話を加味した1時間35分でした。
(引継ぎ対象であるはずの二番手は劇中で死亡、三番手はこの公演後組替と、
 すっきりしないところもあります)

なんでなやんでいるのかわからない、と一緒に見た先輩は言っていました。
私も説明が出来ませんでした、というより、悩んでいること自体を忘れていました。印象に残ってなかった。
脳みその小さそうな種族の物語だなあと、思いました。

黒豹といわれた海賊のように、正義感にあふれている、とか、言葉での説明はあるのですが、
見えている行動は「○○好きやねん」だけで突き動かされているというか……。
トップさんもトップ娘役さんも、基本的に、何かされたら動くか流されるかの受身の人で、行動が薄い。
立ち姿も美しく、格好はいいのですが、(ダンスなどは別にして)さすが!と思わされる行動の印象が、ない。

好きになれたのは、こんなんで本当に軍事をやっていけるのか不安になるほどに人がよさそうな、
海軍の面々と、こちらも人がいい主人公の叔父。
主人公と叔父が語るシーンは、ほっこりしました。

初日を見た友人から、主役は風ちゃん、と聞いて、
トップコンビの退団公演なのにまさか、と、友人の言葉を忘れていたぐらいだったけれど、
そのとおりでした。
風ちゃんの役は、『アルジェの男』のアンリを、三倍ぐらいに大きくしたぐらいに印象的な役で、
彼女の感情が、行動が物語を動かす、立派な裏主役でした。
「あの子が欲しい」と策略をめぐらすのは、紅さんの役で、
風ちゃんの役は、それをぶち壊しているだけ、なんだけど、
風ちゃんの役の存在感がでかかった。
彼女は登場のシーンで、身体の動きを使って、いい女であることを示していた。
真風さん主演のドラマシティでヒロイン役だったとき、母性的な感じは良くても、
きれい、という感想はもてなかったのだけど、今回は美女の雰囲気が出ていました。
雰囲気美女、OK!! 次の公演も楽しみです。

友人からは、「こいつめ」で心が凍ると聞いていたけれど、
少なくてもうっとり、とかきゅんとか、そういうあったか色の感想はなかったな。ざーっと感情が引いた。

セットも、使い回しできるすごい万能セットを考えぬきました!的。
バウ基準を引き伸ばしたような?小さい感があったのも、ショーの一シーンに見えた原因かも。
場所はきちんと見せて欲しいなあと、頭の一部が2012年4月22日から止まっている私は、
つい、王宮のシーンが二階建てでよかったな、とか、バーのシーンがと重ねてしまい、
物足りなさを感じてしまった。万能セットも、波のような蛍光管もすごいと思うけれど、
ぱっと見てわかる説明的な大道具があれば、メリハリが出たように思います。

トップコンビのリフトは、よいしょ、と乗りました、回しましたという感じで、ぎょっとする。
乗り方大事。力任せに回しているように見える。回せるのは凄いと思うが、
5月までの長い公演と思うと、心配になる。

娘役の主だった役が、トップ娘役、次期トップ娘役、組長しかないのは、もったいなかった。
トップ娘役の親友役は、「親友」と言葉で説明があるのと、顔色で心情を察知できるシーンと、
親友の名前で出された偽手紙に、トップ娘役がまあ、と飛びつくように信じ、
その手紙の指示通りに動いたぐらいで、二人の信頼関係を示す具体的なエピソードはなかったような?

そーゆー感じで進んでいくゆるいところも、薄い感じがした一因かも。
写真を撮ったら、いい構図、というのはびしばしあったので、見る楽しみは存分にありました。
大切な任務のために旅立つオダリスを、彼の部下たちが敬礼で見送るところや、
一人、盆の上の台に乗って、背中を見せたところで緞帳が下りるという絵は、きれいだと思った。
(たまバウも背中を見せて終わったはず)
黒猫氏は、いちいちかわいい。隣の人が小走りでポジションにつくのに、脚が長いから間に合うと思うのか
事実、音の始まりには十分間に合っているのだが、大またに歩いているのをみると、走るのがそんなに嫌か、
とにやにやします。このゆるさがいい味になっていると私は思っています。



ショーは、コンサートのようでした。
会場全体で楽しんで行こー!と。
客席降りで、二階から悲鳴が。
全部のお客さんに楽しんでもらうぞ、置いてけぼりはなし、という熱い気合を感じました。
目いっぱいお客さんに、この場にいることを体感して欲しい気持ちが伝わってきて嬉しかった。
終演後、泣いているお客さんも見かけました。

ショーでは、高速リフト、と友人に聞いていたが、私が見た回は、「高速」というほどではなかった。
それでも8回ぐらいは回していたかな?
足元が定まっていないように見えて、ひやひやしてしまう。
下手袖から、真風さんが娘役を乗せた状態で出てくる場面があるけれど、そちらのほうが安定していた。
荷物を抱えるときに安定させると楽に運べると、『アインシュタインの眼』の引越しの回で紹介されていました。
荷が定まらず動くと重く感じるし、腰に負担がかかるのだとか。
相手役が大柄だから、がこの状況の原因なのではなくて、
乗り方のスキルが、6年トップコンビを組んでいた間でさえ、身につかなかったのではないかと思われます。
最初から、自分よりも背の低い男役さんに、ドーンと乗ってきたトップ娘役さんも居られましたよ。

終演後、急いでの帰り道、先輩と話していたのは、
「かわいい自分を見せたい」「ちやほやされたい」というのが先にたっているトップ娘役さんは苦手ということ。
男性客をメインターゲットにしている、女性アイドルなら、それが正解のひとつの型でしょう。
でも、ここは宝塚歌劇で、宝塚歌劇で一番光っている人は、トップさん(男役)さん。
娘役さんでへへへな私でも、贔屓の男役さんはいますし、観客の多くは男役さんを中心に観ている。
女性である男役を、男性の俳優以上に輝かせる手伝いをするのが、トップ娘役さんの役割で、
それには女性アイドルには求められない特殊な、娘役スキル、という技術が必要。
相手役を男性俳優以上に素敵に見せられた結果、相手役の娘役がかわいらしく見えるものなのに、
結果を求めて、その過程をなおざりにしているように思えるのが残念。

娘役スキルは、「相手役さん好きです、キュンキュンです」とラブラブ言動を見せることじゃない。
実際の男性に比べると、線が細い男役さんを立てるように、ひざを折るとか、
身体をねじって苦しいそれゆえ美しい姿勢や、軽やかなスカート裁きや足裁きで自身を軽やかに細く見せるとか、
そういうことじゃないかと思う。
ふわっとのって、軽々とリフトされています、堂々たる力強さのある男役ですよーとアピールするのもポイント高。
(よいしょ、と体重を掛けて、観客に男役の腰を心配させるぐらいなら、手をつないでぐるぐるにしておいて欲しい)
完璧な役者はいないから、苦手な分野は、押し付けがましくなく、そっとサポート。
トップ娘役は、相手を素敵に見せてなんぼ、じゃないか。
(最近は、私が、私が、私だけがの方々が目に付くようで残念です)

とりたててほめるところがない人に「かわいい」と言っておくのが無難な社交辞令だと、私は思っています。
「かわいい」とか「でれでれ」と言われていると甘えるな。
互いに舞台人なのだから、学年差をものともせず、必死に喰らいついてくる、
私が指摘したことは、次回までに改善してくる、
より良いカンパニーを作り上げるために、周りに気を配って、的確な意見を出してくる、
○○な部分が尊敬できる、などそういう評価がでてくるのが、ホンモノでしょう。

そんなことをつい思ってしまったのは、芝居もショーも、
主演娘役さんのスカートが、前はひざ小僧をみせ、後ろは長い変形スカートがほとんどだったから。
芝居とショーは別の作家さんによるものだけれど、両方の作家さんが、
この形のスカートが、主演娘役さんの勝負ラインだと思われる一致があったのでしょうか?
スカート捌きが上手とはいえない娘役さんだったなあと、この公演には不要な記憶を探ってしまうほどに、
私には謎の、同じ形のスカートの連続でした。

熱い会話になったのは、タコ足を超えて、タコ糸足ドレスのお尻が大変美しかったこと。
いいものを見せていただきました。自他共に認めるパーツ変態の私と違い、
ノーマルだったはずの先輩から、お尻賛美の熱烈な言葉が出てきて驚きました。それほどにいいものでした。

歌は、歌える人と歌えない人の差が極端なので、なんとか、なんとか改善して欲しいです。
コーラスの歌唱指導でお世話になっている高名な先生の個人レッスンを、
20歳の宝塚(歌劇団)の人が受けておられると聞きました。
どの組の方かは分りませんが、素晴らしい先生のもと美しい響きの声を磨かれて、
大劇場で楽しませていただきたいと、楽しみにしています。
悲鳴みたいな高音や(先生いわく「ショッカー」)、押さえつけてつぶれた響かない低音は、
いくら見た目が優先の宝塚歌劇とはいえ、出来れば聞きたくないし、
出せる音域であれば歌声になっている方には、座付きの演出家の機転で無理はさせないで欲しいとも願っています。
少々音が違っていても、全体のラインがなんとなく乗っていて、堂々と響かせてくれるほうが、
私の場合は聞き飛ばせます。

この公演は後一回見ることが出来ます。今度は、たからづかの歌で泣けるかも。

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たまり(ょ)

Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
スポットライト(好きな人しか目に入らない視野狭窄)状態で、片寄ってます。

何となくの傾向インデックス
・「某Oさん」や「花柄の君さま」などと表記させていただいている声優さんのファンなので御出演作♪
『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
宝塚歌劇感想
・他ドラマなど
・医療破壊に関しては涅槃の境地にいけたらイイナ♪
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チベットを知るために-人権問題(ダライラマ法王日本代表部事務所)

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