お決まりの日々?

モモの節句でございます。

雪「星逢一夜」/「La Esmeralda」

友人たちに評判が高い「星逢」、
いい作品か、と言われれば、肯定するけれど、宝塚歌劇で見たいかと問われたら、否。
老中にまで上り詰めたトップさんの舞台写真のなかには、綺麗な衣装なものもあるだろうが、
トップ娘役には晴れ着のシーンがあっても、二番手さんにはないし。
民衆が、タイシルクの衣装を着ていた『1789』の「嘘」が、私が願う『宝塚歌劇』には必要だと思った。

子供シーンも、足指の綺麗なひとにときめく変態には思わぬごちそうではありましたが、
(早霧さんも望海さんもふくらはぎ細いわーとか)、長い。
男役として舞台に立っている姿をみたいので、
子役や女役は稀なものとして珍重するほうが嬉しいです。
ミニスカート綺麗だろうなあとわくわくして、そしてさびしくなるのは、
トップになった瞬間からカウントダウンが始まっている人だから。
足を出すのは特別なシーンだけにして欲しかったなあと、
綺麗なんだけれど迫力があって怖かった前トップさんの女装を思い出し、
それが当たり前になってしまった今の、女優としての彼女の姿を浮かべたり。

そんな私でも、うるっと来たシーンはあって、
泉が、殿さまとして国に戻った、立派になってしまった初恋の人に抱きしめられそうになるのを
「もうすぐ源太のお嫁さんになるんだから」と振り払うシーン。
二回同じ台詞で、拒否したところに、彼女を探しにきた婚約者、源太があらわれるも、
婚約者の後ろに隠れようとしないところに、彼女のまっすぐな気持ちが出ていると思う。
泣けたのは、彼女の気持ちを我がことととらえる源太が、
自分の気持ちよりも彼女が晴輿に引かれる気持ちを迷いなく尊重して、
嫁にしてやってくれと、土下座して願い出るシーン。

源太の親友であり、領主である晴輿が、将軍つきの老中として優先しなくてはならない政策があることを、
彼との短い会話の中で理解して、
そのうえで、三日月村の仲間の、なんとしても上に自分たちの困窮を訴えたいという思いを、
リーダーとして受け止め、一揆の首謀者として、皆に、上を見ろ、と導くシーン。

源太他の領民の気持ちを、まっすぐに受け止め、殿様であるのに、
源太との、棒切れ剣術の一対一の直接対決に持っていった晴輿。
圧倒的な力でねじ伏せるのではなく、一対一でリーダーの負けを認めさせたら、
民衆も引き下がると思ったのではないかと思う。しかし、リーダーは打ち据えられても
負けを認めない。彼の負け=一気に加わったもの全員の死、と晴輿の父時代の結果で
知っているからだ。
源太の覚悟に、晴輿は家老に預けていた自分の脇差を、地面に伸びている彼の前に投げる。
いくら剣術の腕で勝っているとはいえ、剣を布で手で縛り付けてでも、彼の命を取ろうとする源太に
一太刀浴びない保証はない。しかも源太が持つのは、老中が持つ名刀。
そして自分は家老の脇差を抜き。
真剣で彼に向かってくる源太をいなし、美しい太刀筋で一撃でしとめる。
源太の負け、すなわち一揆は収まり、参加者は全員極刑のはずが、
晴輿は、吉宗将軍に彼の領民を罰しない代わりに、領主である自分に罰を、と願い出、
彼の父時代とは違い、彼の治世に一気に加わったものは、誰も死罪にならなかった。
切りたくない相手を、倒さないと騒動が治まらない、二者の壮絶な葛藤が心に染みた。

晴輿と源太の話し合い、そして一騎打ちのシーンが壮絶すぎて、このシーンが私にとってのクライマックス。
後に続く、客席がすすり泣く続くシーンでは、ぜんぜん泣けなかった。

晴輿と源太は、大人になって、それぞれリーダーとしての立場になり、
自分の気持ちよりも優先しなければならないことに心が縛られていったけど、
センは子供時代のイノシシの状態からあまり変わってないよね。
全てを捨てて二人で生きていくか、といわれた時も、
子供が出てきて、お父さんが死んで不安定になって、お母さんの姿が見えないとダメだと泣くまで、
存在を忘れていたよね?
彼女は演技派と評判が高い娘役サンで、彼女の演技が一般には好まれるのだろうけれど、
私の好みとはちがうみたい。
限界まで堪えたけれど、あふれる気持ちに我慢をこえて涙がでてしまった、という演技が好きで、
(1789のアントワネットさまのような)
我慢を知らない子供のように泣かれてしまうと、どうしたんだろう、と疑問に支配されるのか?
でもののすみが泣いたら、一緒に泣かされたんだよなあ。
センという役が好きじゃないだけか? 
センが好きなのはずっと晴輿で、源太は兄弟みたいだったし。
好みの問題なのだと思う。
彼女が大好きな方々には申し訳ないが、好みはそうそうは変わらないので、変わった人だとお許しください。
(彼女のいいところは、ショーで邪魔にならないところだと思う。
 視界からカットするのにこまった苦手な娘役さんに悩んで、チケットを取らなかった公演もあったので。
 彼女を評価する人にとっては存在感大きく映り、そうでない人には、いまのあの人だったんだ、ぐらいの
 薄さでいてくれるのが、本当にありがたいです)

晴輿が、センの持ちかけた逃亡話に、一緒に行こうと誘いをかけるのも謎。
吉宗との取引は、
一揆を起こした領民らを全て死刑にしない代わりに、自分が重い罰を受ける、
それが、自分が領主を辞めて、奥州に蟄居する、というもので。
領主が逃亡したら、代わりに罰を受ける人がいなくなるので、もとの罰がくるんと戻って領民にもどる。
親友は死んだし(殺したし)、残った幼馴染はセン以外はどうでもいい。
領民が息子を、夫を失う、父を失うなどの不幸にあってもいいってか? 
地面を水に星を、高いところを見ている、と評価されたはずなのに、初めての恋の成就に心狂わされたか、
冗談にもほどがあります。
しかもその冗談に、センは、彼女の娘が母を求めるまでは本気になっていた様子で、
恋って怖いわー。(冗談です)


お芝居で印象に残っているのは、もちろん、晴輿と源太の直接対決のシーンだけれど、
妙に心に残るのは、子供時代、走っていく二人を追いかける源太の「まってー」「まってー」と、
雨の日に足湯のシーン。
晴輿の望みを聞き入れ、彼に厳しい処罰を与える吉宗の目が涙で光っているのが、隠し切れず、
周りのものが、彼の押し殺せない思いを感じとってしまっているようなシーン。
ツンデレ貴姫の晴輿への思いも、隠しきれずあふれているのが、気品を感じられて好き。
貴姫はかわいそうだった。あんなに尽くしたのに。彼女と源太は私の中では同じカテゴリー。
(この二人がアルカポネでは夫婦だったのが、私の中ではちょっとツボ)

熊本がわるモン扱いされていて、現営業部長のファンとしてはキーっとなったところに、
現れた領主、細川様が美しかったので、気がおさまりました。薄トマト色のべべをお召しでしたわ。


友人には大変評判が悪いショーは、私には楽しかった。
意味は分らないのは、仕方ない。
私の大好きな元トップさんも「(サイトー先生の作品の)意味はわかりません」と明言していたぐらいだから、
サイトーせんせいを理解してみたい、とは思わない。

今回のショーは、波のように襲い掛かる豪華てんこ盛り、ギラギラマックスを感じるのが楽しい。
思い出そうとしても、記憶の洪水の前におたおたしてしまう。
前のショーの二倍ぐらい盛ってあったような気がする。
懐メロもあったらしいけど、知らなくても時代が違うのは感じられる。
衣装もロケットの衣装以外は、前作よりもずっとまし。
ショースター様の活躍がうれしい。
(トップさん=緑、ショースター様=青、ともみんなら黄色、とか考えてしまうのがちょっとさびしい)
農民役だったの人たちが、綺麗な衣装で、決めてくれるのが嬉しい。
長い手足が映えて目が喜ぶ。
組子がわんさわんさと顔が分る格好で出てくるのが面白い。
あの子だれ、と光る場面を与えてくれているのが嬉しい。
可愛い娘役に光が当たるのも嬉しい。
もちろん、退団者にも手厚い。
サイトー先生のショーはこだわりが強くてちょっと変わっているかもしれないけど、愛であふれていると私は思う。

二番手が実力者なのは、芝居でもショーでもいい。トップさんはもちろん輝いているのだけれど、
一人で頑張っている悲壮感があまりしなくて、抜け感があって心地よい。

NO MORE 休演者!

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たまり(ょ)

Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
スポットライト(好きな人しか目に入らない視野狭窄)状態で、片寄ってます。

何となくの傾向インデックス
・「某Oさん」や「花柄の君さま」などと表記させていただいている声優さんのファンなので御出演作♪
『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
宝塚歌劇感想
・他ドラマなど
・医療破壊に関しては涅槃の境地にいけたらイイナ♪
リンク先=『麻生太郎オフィシャルサイト』さんスキー♪

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