お決まりの日々?

モモの節句でございます。

2016年1月「レミング」、「Shakespeare」/「HOT EYES」

2016年一月、観劇の記録。

感想は、スケジュール帳と一緒に持ち歩いているノートに、ざざっと書く。
そこから記憶をたどって枝葉をつけるように文章にしていくのがこれまでだったけれど、
今までのあれらでも、不完全で終わっている推敲に、結構時間がかかる。
自分用メモでは、短期記憶が残っているかぎり自分に対しての誤解はまず起こらないけれど、
自分でない人、短期記憶が消えてしまった自分も含めて、その時の気持ちを、
大筋を間違えとはいえない誤差で伝える(ようにする)のは、私にとってはとても難しくて時間がかかるのです。
(私には苦手なところがある役者さんも、むしろ私の好みが変なほうに偏っていて、
 熱心に応援されているファンの方々がたくさんおられるわけで、その辺りも気を使ったりもしているのです、このごろは)

このとおりのミーハーなアホ文だから早く書けるはず、なわけでは、少なくても私に限ってはないです。
今回はメモ、ほぼそのまま。



「レミング」@大阪初日

ノイズの中に燦然と君臨する光源。

物理的にも。
前席が取れていたのは良かったが巨大なスピーカーの傍席で、
ノイズを含む全体音量が10とすると、音量3の声を聞き、音量1のウィスパーを聞き分けようとする努力が
必要で、しかも早口言葉のような重ね言葉の連続が機関銃のようであり、大変疲れました。
2時間は辛かった。別の席なら、ノイズが表現する舞台世界に包まれて、
その中でちらちらと輝く言葉を楽しめたかもしれない。スピーカー傍席は売るべきではないと思う。

頭比率が成人女性と異なる少年兵姿の女性の存在が異様さすら感じた不思議さで、
彼女が長銃を抱えて舞台を走り横切るだけで、江戸川乱歩的と私が思う雰囲気が濃さを増す。
アンサンブルの中のスタイルもよい美人さんは、フォーゼに出ておられた方だったと、後で知る。

ほこりっぽい舞台の中に、際立つ輝き、光源。別次元の存在感を示すミューズが、影山影子でした。
畳の下に住むタロのお母さんが地なら、彼女は天。
まぶしかった。ひたすら追いかけておりました。

彼女に殺されたいと願うタロの気持ちに、わかる~と同調できた以外は、あまり消化できたとは思えず、
開幕すぐの銃のシーンのあと、影山影子の再登場までを長く感じてしまった(音響環境の悪さで
 舞台で表現されている世界になかなか入れなかった)作品だったけれど、
後で分ったことだが、この日自転車置き場で両手の中指に嵌めていた指輪が傷だらけになってしまったように、
私の心に何か残ったような舞台だったと、その5日後に感じたのでした。
(「指輪に着いた傷はきれいになったよ(石の欠けは無理だけど)」とご連絡を本日もらったので、区切りとしても
 その日の感想を上げておきます)


宙組 大劇場公演「Shakespeare ~空に満つるは、尽きせぬ言の葉~」/「HOT EYES」

「レミング」を見ていたためか、それに共通するような積み上げていく舞台構成がとても受け入れやすい。
「レミング」も非常に言葉にこだわった公演であったけれど、「Shakespeare」の言葉遣いもとてもキレイ。
作者のこだわりをびしばし感じられる舞台は、隙間もぎゅっとつまっているように感じられて、
どの瞬間も濃厚で、眠いシーンが一つもありませんでした。
(「舞音」はちゃぴがでていないシーンで、眠気にちょっと襲われたところがありました)

トップコンビの間に流れる夫婦愛。実に素晴らしい夫婦でした。気持ちのゆれ、戸惑い、突っぱねてしまう気持ちなどなど、
その時その時の二人の気持ちが、細やかに色鮮やかに伝わってきて、私の心はほとんどの時間、うるうると震え続けていました。
作家とその妻という題材の大劇場公演は、「サンテグジュベリ」で体験していた。
当時はえりたんきつねに救われたトホホ気分であったが、「Shakespeare」は実に実に素晴らしかった。
細やかな構成は寄木細工のよう、私は一回しか見られなかったが、何度も見れば、するめのように別の味がでてくる
作品に思えた。
「ラスト・タイクーン」と同じ作者と思えないほどだった。
「ラス・タイ」も今作も、作家のインスピレーションを引き出すミューズが、妻(恋人)という点では同じだが、
ミューズ役の実力差がありすぎたゆえの事情かもしれないと、「サンテグ」「ラスタイ」のヒロイン役の人が苦手だったからか、
まず浮かんだのだが、加えて「ラスタイ」は二番手のDV演技が狂気的かつ暴走的で、
見目麗しい主演と二番手が、絶世の美女とは思えないヒロインを取り合うという
私には納得できないような構造であったことも関係したかも。
その反省からか(?)、今作では、ヒロインと二番手が主演を取り合うような構造になっていたが、
主演さんと二番手さんのキャラクターゆえか、妖しさに乏しく笑いを誘えるものであってよかったと思う。
(その役割は私たちがと、美形貴族二人が突然ムード満点空間を演出していたのには驚いたが、
 たいへんお似合いでした、適材適所)

そして歌で場面にちらばった関係者の感情を、彼女自身のものも含めて纏め上げてしまう、
場面を夫婦の関係を軸にきっちりと束ね、客席の集中力をぐっと引き寄せてしまった
みりおんの豊かな歌唱力に感激しました。
美しい声だけでなく、これだけ感情を包み込んでしまう歌手は素晴らしいと思いました。

ねずみつながりではないですが、「レミング」→「Shakespeare」の順で観劇できたのは幸運でした。

ほれた女の幸せのために、まっすぐに行動し、自分の思いをあきらめたリチャードもかっこいいし、
父親の貴族になりたい願望を軽蔑してたシェイクスピアが、願いは何かと女王に問われた時、
父親の宿願を口にしたのも、リチャードと彼の父との間に見られた親子愛もあたたかく、
大型美形カップルケアリー夫妻の愛にはクスリと笑わされ(終盤はコメディとは聞いてはいましたが)、
突然BLも含め、愛いっぱいで豊かな気持ちになれました。舞台美術も衣装も(お花いっぱいドレスかわいかった)
素敵だったし。


「HOT EYES」

二番手さんのトークイベント(?)の後に見たからか、そういうことか、という答え合わせ的に見てしまった。
おおっと思うシーンはあったけれど、大階段が出っぱなしが良い結果になったのか、私には分りません。
娘役さんを引き連れて出てくるシーンで、二番手さんほんまに大きいわ~とまぶしく見ました。
(でかいということは、立派な才能で、月組の二番手さんにも期待しています)
彼女の声質が私は好き。歌も、歌詞が(私には)分るようになったのは嬉しいが、私の耳には
ひらがなとしてキャッチされているようで、そこから意味を考えるタイムラグがあるような感じがする。
もっと上手くなれる人だから、歌詞の意味がダイレクトに伝わるように次公演ではなっているといいなと
次に彼女の歌を聞ける機会を楽しみにしています。
トップさんの歌は、漢字で言葉の意味が分る感じで内容がよりわかる、そして、みりおんの歌は、
歌詞の周りの情景まで一緒にやってくる体験がしばしばできるのが、実にすごい。

このショーで強く印象に残ったのは、ノクターン(遺作)で踊る主演さんの裸足ダンス。
何もない舞台で見たら、もっと伸びやかに大きく見えたのではないかと思います。
次に残っているのは、みりおんが白い旅人で出てきたシーン。でっかい獣たちが楽しそうで。
そしてデュエットダンスとみりおんの腹。やはり良いものです。いいよ~いいよ~と客席でぷるぷるしています。
いまのトップコンビが好きなので、「エリザベート」の後も続けて欲しい。
支える実力もある娘役トップスターを、信頼して任せることができる大きなトップスターの
二人の素敵な幸せムードいっぱいの舞台をまだまだ見ていたいのです。

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Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
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