お決まりの日々?

モモの節句でございます。

専科&花組 DC「リンカーン」

 主役は演目が発表された時に分ったし、ポスターも轟理事一人映り。
出演予定の花組のメンバーは発表されても、前売りが始まっても配役発表はなし。
主役がリンカーンで、彼の伝記的作品のようだから、ヒロインはリンカーンの妻になるだろうけれど、
ヒステリー持ちで悪妻という話。
 見たい花組生はいるけれど(理事は初めて見た宝塚歌劇の主演で、私の好きなSMAPメンバー(元)に似ていて、
気になる存在で、後に好きになったタカラジェンヌの同期さんなので、嫌な印象はありません)、
実力もあり美しい彼女が、不当に扱われるのを見るのは嫌だわと、チケットを取る気持ちが沸きませんでした。

 しかし、しかし。
 CSで放送される稽古場映像などの感想を上げてくださる、彼女のファンの方のブログからは、
がっちりヒロイン!? 見たい~!と思っていたら、チケットありますよ、と声を掛けてもらえ、
22日に見てきました。

 理事がトップスター時代も観劇していましたが、これほど理事が若く見えたことがあっただろうか(反語)。
母娘ぐらい実年齢が離れていると思われるのに、エイブ(エイブラハム・リンカーン)は見事に青い若者で、理想に燃え、恋に胸をときめかせていました。
ヒロイン、メアリー(仙名さん)との出会いのシーンでは、それぞれが取った意外な行動への驚き、こんな人は初めてだ、
なんて崇高な魂の持ち主なのだろう/かしら、と気持ちが高まり、その瞬間に互いを見る目の色が、一気に変わるのが、
中ほどの通路より少し前の端側でオペラグラスなしでも分ってしまう演技力に、心がふるえ涙がぼろぼろと落ちました。
 理事の恋の演技で泣かされたのは初めてでした。雰囲気を作るのが上手な娘役さんなのだろうなあ。

 リンカーンが、スティーブン(瀬戸さん)と演説で対決するシーンでは、彼の演説の強さは、
聡明な妻に支持され全力で支えられているからと分るもので、メアリーはその場に出ていないのに、
その前のシーンで彼の法律事務所にハンカチを届けに来た赤いドレスの彼女の姿が、
リンカーンの後ろに影となって見える思いでした。

 スティーブンはメアリーに婚約破棄された後、リンカーンが窮地に立たされると、近寄ってきては、
あんな男を選ぶなんて君は馬鹿だ的な台詞を憎らしげに言うところが、未練たらたらで。
立っているだけで格好いいスティーブンが理性をなくしてしまうぐらい、素敵な女性だということに、
「分るよ、スティーブン」となぐさめたくなるぐらい、メアリーは水際立って美しく、そして知的な光を
漂わせていました。

 その聡明な女性が息子のことになると取り乱す弱さも胸に迫り、彼女を抱きしめたいのに抱きしめられない
夫エイブの辛さもなぜか体感できてしまう。彼女は本当に素晴らしい娘役に成長されました。
 「シェイクスピア」ではみりおんになかされたのですが、「リンカーン」で私の視点を感情を、そっとやさしく
確実に奪っていったのはゆきちゃん(仙名さん)でした。実力だけでなく「美しい」と口々に称えられるのに
納得できる抜群の美しさで、舞台の上で光を受け輝いていました。
 彼女の歌声は、先日絶賛したみりおん以上かも。澄んだ美しくよく通る響きに満ちた声で、
耳にスーッと入ってくる心地よさも素晴らしく、もっともっと歌って欲しかった、聞きたかったです。
 隣に座っていた、チケットの話をくれた友人と、本当にすばらしい歌声で、きれいだった、
仙名さんでエリザベートを、新人公演でもいいから見たかったと話しながら帰りましたが、
あの美しく透明なソプラノと比較されたら、本公演の人が公演評で絶賛されたのが、ますます嘘くさくなるので
なんとしても阻止したのだろうなあと、私は意地悪にも思いました。

 エルマー(水美さん)が、腹立つほど爽やかで。エイブをきらきらと見つめ「先生!」としたう素直な姿、
誠実を絵に描いたような真っ白な魂は発光していて、ボビー(エイブとメアリーの息子)も慕うわ!
 戦場で砲弾を集中的に浴びて倒れる一連のシーン(のしぶとさ)は、アンドレかと。

 オープニングの手錠ダンスで目を引くのは、この公演の二番手、ダグラス(柚香さん)。
 手錠がかかった腕を、妻アンナ(桜咲さん)の頭上からかけて抱きしめるシーンは、おおっと思いました。
ダンスもシャープで素敵。彼に全身全霊をかけてついていく、強い瞳の妻の存在も大きい。彼女がひしとすがるような目で
ダグラスを見上げると彼が野生的で力強く見える。彼女が全ての希望、最後の希望であると彼を見つめると、
彼が大きく見える。結果、理事の同志として、同じ目的に向かって肩を並べて歩いていける重厚感を感じることができました。

 花組メンバーを見るのは、去年の一月、風の次郎吉以来で、彼女たちの成長ぶりは嬉しい驚きでした。
 とくに仙名さんは、彼女の唯一の欠点(あご)がこの公演では気にならず、スチールでないのに、
彼女の探究心に感激しました。もちろん軽やかなダンス、身のこなし、歌声もますます素晴らしくなられていたのですが、
それだけに、正当に評価されないのは、彼女の出演する公演を時々しか見ていない私でも悔しい、
ましてや、彼女のファンの方の心中はいかばかりかと、胸かき乱される思いです。

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Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
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・「某Oさん」や「花柄の君さま」などと表記させていただいている声優さんのファンなので御出演作♪
『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
宝塚歌劇感想
・他ドラマなど
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