お決まりの日々?

モモの節句でございます。

6、7月月大劇『NOBUNAGA』/『FOREVER LOVE』

時期を逸した~、その2

月大劇『信長』は、二回見ました。

私の記憶に鮮やかなのは、受け継がれる心。
麗しの長政。
かわいい利家とまつ。
勝家のすごい扮装。天使がそだつとこうなるのね!の宣教師。
異国の像使いの忠心。
信長は孤高の人すぎて、私のよろしくない頭ではわからなかった。
(トップの孤独といえば、
 麻生太郎氏の表現した「どす黒いまでの孤独」は恐ろしく、ぞくりと身が震えたが、
 麻生氏の置かれた状況は私の想像したものとは、100万倍ぐらい恐ろしい、
 周りは全て、自分と異する物かもしれない、と言う状況は、まるで空気の存在しない宇宙の闇、
 息もできないほどの閉塞感のあるものなのだろうと、勝手に思う。
 信長もそういう人だったという表現だったのだろうか。
 確かに、劇中信長のために死んだ名前のある人物は、帰蝶と蘭丸だけだったような……?)


いつものようにはずしているので、畳んどく。


「信長はわたしの獲物、だからお引きなさい」と、
みんなで信長やっちゃおーゼ、の段で、長刀を手に飛び込んでくる帰蝶。
親兄弟殺された、そして信長の正妻の帰蝶さまが言うなら、仕方ないよね、
関係がうすい俺らは譲ろうかと戦意喪失している武将たち。
文字にすると間抜けなのだけれど、このときの帰蝶の迫力が、すんごいのですよ。
帰蝶様は、登場時からめっちゃ強そうで、もしこの信長の家臣たちと武術比べをしたら、
トップ5には、いえ、トップ3に入りそうなほど、腰が決まってます。

帰蝶の守る愛に、二回とも泣かされました。

『わたしが一番憎んでいる』と、長刀を信長に突きつけることで、武将たちの戦意をくじき、
『わたしが一番愛している』と、凶弾の盾になることで示す。

異国の者の銃弾に倒れるのではなく、愛される信長に命をとって欲しいと、
首に長刀をあて、柄を信長に突きつけ嘆願する(すごい力だね)ときの
帰蝶の表情が、死にいくものなのに、夢を見ているようでなんともかわいらしい。
そして望んだ腕の中に戻れたと嬉しそう。

帰蝶の死体が結構長い間放置されているのがいやだわ。
「前しか向かない信長さまらしい」と、死んだ帰蝶は納得しているかもしれないが、
着物ぐらい掛けてやれ、と思う。相手役への愛が欲しい、との不満は、
ショーでまさかのトップコンビのデュエットダンスなし、
~~の男Sが二番手、~~の女Sがトップ娘役、
そしてその上のスペシャルな存在としてトップさまがおられる構成に唖然とさせられました。


ロルテスの信長つぶしのたくらみは、帰蝶に銃弾を阻まれ、その後の信長の不思議な演説によって失敗する。
ロルテスは信長に名誉ある死を願うが、彼が友情とともに過去のものにしたつもりの十字架に阻まれる。
愕然としたところに、信長の演説がささる。
「過去の恨みを晴らすのが、人生のすべてではない」
ロルテスが、「名前のない男」の呪縛から解き放たれた瞬間だった。

そして彼は、帰蝶の思いを受け継ぐ。

その前の清洲城(?)のシーンで、彼は帰蝶の、
「信長は前に向かうことしかしない、だから私が退路を用意する」という決意を聞いていた。
そして、彼が目にした帰蝶の行動は、それを形にしたものだった。
武将たちの恨みを引き受け、信長を隠居させることで、彼を守ろうとした。

信長に心を打ちぬかれたロルテスが、
彼が殺めてしまった、そしておそらく、すごい女だと感動し尊敬した帰蝶の思いを引きつぎ、
彼女が命を掛けて守りたかった信長の、退路を用意していたのが良かった。

恨みで凝り固まり、かんしゃくを起こした図体のでかいガキが、信長に心をハートジャックされ、
好青年になってしまうのが良いわーと、もじゃたまと愛称をつけられている外見とともに、
ロルテスを気に入っております。

ロルテスの幼馴染の宣教師のからんちゃんも、まった、すっばらしく滑舌がクリアーで、軽妙。
子供は天使というが、天使が素直に育ったらこうなるという感じ。
そしてひねたロルテスと、天使オルガンディノ、この二人が並ぶと、なんともかわいらしい。
大型犬ときゃんきゃん吠えてでっかいのを動かしている小型犬という感じで。

長政のとしは唇も艶やかで、大変麗しゅうございました。お市の方をそっと抱き寄せる暖かさ、
彼女を体で、最小で俊敏な動きでかばう剛さがいちいちうらやましい。なんてやさしくハグするのじゃ!
ショーでは、アイジャックされまくりでした。二番プリエがすばらしく深い。体の倒れる角度が毎度深い!

ゆうまくんの利家、場がしまる。
舞が終わって、始まる緊迫感のある芝居が、ゆうまくんの声から始まるから、ぴりっとする。
まつとのほほえましいやりとりもかわいい。
まつの膝枕を秀吉が狙ったときは、本気で怒っていたようにみえた。

秀吉がねねに、天下人になれる器かたずねるシーンは、はりつめた緊迫感にぞくりときました。

外人訛りが抜けない弥助の忠臣ぶりも頼もしかった。
彼が、外国人でも信長に心酔したものは忠義を尽くす、とモデルを示したから、
ロルテスが、ぱっと信長の側近になってしまったことに、
(その後の経過は描かれなくても)説得力をもたせたのだと思う。
勝家が、パンフをチェッくましたほどに見事なおっさんでした(有瀬そうさん)。月組生すばらしいです。

信長は唯一無二の存在、というのが、演者の独特の節回しから伝わってきました。
周りが影響されない(うつらない)から、この構図が成り立つ。
一人異質。異邦人となってしまうところを、弥助の鉛が打ち消していた。
弥助がロルテスやオルガンティノたち宣教師達のように、ナチュラルで達者な日本語だったら、
NOBUNAGAは宇宙人的な存在となっていたような気がします。
大野先生は、『アルジェの男』のジャックの節まわしを直されなかったのだから
気に入っておられるのでしょう。今回、まさき節の有効利用を考えられたのかな、と思いました。

ラストシーンも、新しい世界に出航と、すがすがしかったです。
一人先に命を散らして、信長を待っていたであろう、蘭丸がかわいそうだったけど。


ショーは、ええもんみたわーと思いました。まず、主題歌が覚えられるのがいい。
前任のまりもさんのときも思ったけど、場をはれるトップ娘役ってよかねー。
としは、視線を、強引でなく、気がつけば、しかし鮮やかに奪っていくし。
からんちゃんの表情も好きっ!
サスペンダーが似合うというのは、二番手さんの大きな武器だと思います。『アーサー王』チケットとります。
トップさんが、~~の男S、~~の女Sの上に君臨する、異質なものであったことと、
トップコンビのデュエットがなかったことには、不満は残るけど、
トップ退団公演で、トップさんのファンが歓迎されているのであれば、良いのでしょう。

(「異質なもの」という表現は、新井素子さんの『……絶句』からの連想です。
 宇宙人のいーさん、かわいくて好きでした)

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Author:たまり(ょ)
『マイメロ』の柊恵一さん中心感想や、奈良大淀病院事件の傍聴記録を書いていました。

現在は、感想や日記を時々。
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『おねがいマイメロディ』シリーズ(終了)
・『電王』以降のスーパーヒーロータイム
宝塚歌劇感想
・他ドラマなど
・医療破壊に関しては涅槃の境地にいけたらイイナ♪
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